ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

電波女と青春男 第11話&第12話(最終回)

2011-07-01 07:15:12 | 2011年アニメ
電波女と青春男 第11話&第12話(最終回)

第11話「今年の夏はバスケと超能力と布団と天体観測と祭りと野球と女々たんと」

出かけたら、前川さんとばったり会い、家にお呼ばれした上に、軒下美少女と出会い、手料理をご馳走になり、一緒にマリオカートのようなゲーム・・・何だこの青春っぷりww「また呼んでも良いかな」に「流子さんやエリオも」とか、何故前川さんルートに鈍いんだ真・・・
その夜、流子と電話中「星みるぞー」と駆け寄ってくるエリオが可愛すぎる件について。

さて流子の試合。何故か社もステージ近くに座って観賞するようで。中島と花沢もデートでバスケを観戦。よし、帰れw
花沢はこの試合を無駄だという。頑張っても勝てない。それでも諦めきれなくて挑んでしまう。花沢自身も、部活で「勝てるかも」という期待をもたせることが嫌だという。
社は流子を「進んでいける人間」と評した。日常の延長線上にある超能力。誰もが遠すぎて諦める。だが流子はそこにたどり着くまでの秒速が遅いにもかかわらず、決して諦めていない。だからこそ、近づける。それが非常に遅い速度だとしても。

流子のフリースローの場面。社は真に超能力を使えという。自分の意思で他人を動かす。それこそ人間に許された最も簡単な超能力。真の恥ずかしいぐらいの応援により、流子は見事フリースローを決めて見せた。そして試合に勝利したのでした・・・



第12話(最終回)「秒速0.00000000198センチメートル」
何十年かけて、数センチしか進まない。目に映らない僅かな前進。それでも諦めない者だけは前に進んでいる。

さて、流子の試合後、今度は町内会の野球大会の最終試合が迫ってきた。真の味方である流子も応援に参加。が、ピッチャーの前川父がこの期に及んで逃げ出してしまう。自称・美少女監督女々の指令により、ピッチャーはエリオ、真は前川父を探す事に。
前川父は「自分探しをしている」と言いつつ逃げていた。どうせ勝てない、負けたら投手の責任。そのプレッシャーに押しつぶされているが、相手投手もまた同じ。投げる事で勝たせるかもと期待をもたせてしまう。だがそこから希望が生まれる。自転車で空を飛べなくても、飛べるかも、と期待させる事は悪くない。

前川父に4度目の逃げ出せない場面が訪れた。遅れてきたヒーローを連れて、真はグラウンドに到着。そして絶好の一歩手前のチャンスで代打。幾度と無く凡退してきた真だが、花沢のお気に入りコースは見極めていた。そこを狙い、全身全霊でバットを振る。ボールは空に上がるも、外野に取れそうな位置に落ち・・・るかと思いきや、突如吹いて来た風により、ボールは場外へと運ばれる。

諦めず、前に進んだ結果。その褒美は女々のキスでしたとさwwそんなキラキラした真を見て、エリオは憧れを・・・?


感想
そんなこんなで最終回・・・どう見ても話数が1話少ないです(涙。試合の後の夏祭りは?社の「パワーをメテオに!」は?1話少なくなったと聞きましたが、残念ですね・・・もう1話使ってそれらを描いて、アニメ独自の締めが出来そうな感じなのに。

まぁそれらはそれとして、この2話で描かれたのは社とエリオがどれだけ可愛い・・・ではなく、前に進む思いの大切さ。諦めたら、そこで人は立ち止まってしまう。後には進めても、決して前には進めない。日常の延長線上にある超能力には、人は桜の花びらが落ちる秒速5センチよりずっと遅いスピードで近づく。目に見えない前進を如何にして続けられるか、というのは難しい事かもしれませんね。
幾ら足掻いても、結果が出てこない。その先に結果があるとしても、努力の結果は見え辛い。そこで諦めるのか、それでも先を信じて進むのか。進める人間が流子。そこには真に良い所を見せたい、という思いもあるのかもしれませんね。誰かの思いで、誰かを動かす。あの頃出来なかったことが、今出来る。それもまた超能力なのかもしれません。

さて「電波女と青春男」も最終回を迎えました。OPの電波から始まり、エリオの電波会話があり、流子の電波っぽい発言もあり、困った時の前川さん、はっちゃけすぎな40歳の女々、青春ポイントの換算がおかしい気がしてならない真、意外な可愛らしさを発見できた社・・・と、主要キャラクターはそれほど多くなかったように思えます。だからこそ、個人個人がよく描けていたなぁと。社に関してはもう1話使って描いて欲しかったですけどね。

私はこの作品の雰囲気が好きです。青春あり、電波あり。どんどん変わっていくエリオも見ていて面白いです。特に今回の社と超能力の話はかなり好きです。目に見えない前進を続けられるか・・・良いテーマだなぁと。
何はともあれ、良い作品でした。お疲れ様でした。そしてありがとうございました!

コメント (10)    この記事についてブログを書く
« ○○の法則 | トップ | ジブリの夏 »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
誰にだって「超能力」はある (いけやん)
2011-07-01 11:57:25
第11話。2話連続放送の2話目。

この物語のテーマがかなり見えてきました。
宇宙人や超能力やら変な電波に毒されている言動の人達が多いですが、中身はいたって普通の人間なんですよね。いろんな背景は抱えているけど、やっぱり普通に泣いて笑って怒って楽しんで、おなかも空くし、悪く言われれば傷つくし、他人に嫉妬もするし、夢を実現したいと考えたりもする。
当たり前のことなんだけど、言われてみれば確かにそうだよねっていうメッセージが随所に込められている感じがします。ストレートに言いたいことを訴えるだけでなく、遠回しに(宇宙人や超能力に例えて)さりげなくテーマを仕込ませ、キャラクターにリアクションを起こさせる。それがこの作品ではできている。これが魅力なんだなと。

時間はかかるけど、目いっぱい手を伸ばし続ければ、実現できることだってある。できないのではなく、やらないだけ。やらずにできないと思い込んでいるだけ。そういうことがいかに多いか…。
私も反省しないと。

社がまともなアドバイスしましたねぇ。人を動かすのは難しいようで、実はとても簡単。流子にとって、真の声援は何よりもの原動力。とても勇気付けられたでしょうね。
後は真が野球で勝てば、流子とのデートは確定か? でも、あんまり想像できませんw 真はいろんな人に好かれているので、デートなんて…ねぇ(汗)

一方で、前川さんの乙女心には意外と鈍感な真でした。フラグが立っているのに気づいていないのか? このモテモテの青春男めw

この作品は、本来は13話あったのに、震災の影響で1話減ってしまったらしいです。ああ、もったいない。
ウチの地域では来週が最終回です。
返信する
ちなみに (ゼロ)
2011-07-01 12:55:00
13話はブルーレイとDVDの最終巻に収録です
返信する
いけやんさんへ (アル)
2011-07-01 19:40:21
こんばんは。

>ストレートに言いたいことを訴えるだけでなく、遠回しに(宇宙人や超能力に例えて)さりげなくテーマを仕込ませ、キャラクターにリアクションを起こさせる。それがこの作品ではできている。これが魅力なんだなと。
諦めるのではなく、人生にスパイスを入れて生きる力を呼び覚ます、諦めなければ前に進む・・・そんなメッセージが言葉で、行動で伝わってきますね。

>社がまともなアドバイスしましたねぇ。人を動かすのは難しいようで、実はとても簡単。
良し悪しに関わらず、たった一言で人の感情も動かせますしね。だからこそ、その言動にも気をつけなければなりません。超能力も考えものです。
返信する
ゼロさんへ (アル)
2011-07-01 19:45:39
こんばんは。

13話はテレビで見たかったですね・・・何が描かれるのかは分かりませんが、期待しています。
返信する
すべて地震の性ですね。 (黒い人)
2011-07-02 14:14:00
前川さんが可愛いのに不憫です。家に招待されて、二人きりで手料理を振舞われても全く意識しない真君はメーターが振りきれてます。
すり寄ってくるエリオの破壊力も恐ろしいです。しかし、こちらもその意味では気にしてない様子。判らない。真君のツボが解らないよ。
OPがもう聞けないのが残念です。最初は電波に聞こえますが、歌詞が聞き取れると愛の告白というのが面白いですね。
返信する
黒い人さんへ (アル)
2011-07-02 18:48:40
こんばんは。

>判らない。真君のツボが解らないよ。
エリオは若干意識していたみたいですが、前川さんの手料理をさらりと褒めて、誘いもあっさり受け入れる・・・何故意識しないのかが分かりませんね。

>最初は電波に聞こえますが、歌詞が聞き取れると愛の告白というのが面白いですね。
エリオの事を歌っているというのが良く分かる歌だと思います。真への感謝の気持ちと、親愛の気持ちが歌われているのでしょうね。
返信する
Unknown (古塚)
2011-07-03 11:46:22
前川さんって普段は飄々としているのに、時々妙に色っぽくなるので困ります(苦笑)

社の「努力する者・進む者が結果を勝ち取れる」とありますが、前川さんと流子さんとエリオがいくらアプローチしても真くんの鈍感さから希望が無さそうなのが皮肉ですが、だからと言って彼女達が真への想いを諦めるかと言ったらそんな事は無いという点が重なる辺りにテーマの一貫性を感じました。

次は是非とも学園都市へ行って佐天さんにその説明をしてあげて欲しいです(笑)

しかし、ペットボトルロケット辺りの回はちょっと視聴が辛くなっていましたが社が出てきた途端に一気に最初以上に面白くなったのが凄かったです。
藤和親子以外は妙に礼儀正しい面々が揃っていたので社の突き抜けた面白さが楽しかったという印象ですかね。

女々さんも最後の最後でメタ的な発言と共に登場したのでよかったですが…
最後のキスはこれまでの青春ポイントを全て打ち消すくらい強烈なもので真も災難だったと思います。
まあ、3人からの想いに鈍感な事への罰だと思えば丁度いいかもしれませんが(笑)


いやいや、当初はそこまで期待していませんでしたが蓋を開けて見れば安心のシャフトクオリティの面白いアニメでした。
返信する
古塚さんへ (アル)
2011-07-03 19:04:17
こんばんは。

>だからと言って彼女達が真への想いを諦めるかと言ったらそんな事は無いという点が重なる辺りにテーマの一貫性を感じました。
気づいてもらえなくても、アプローチはし続ける。止まったら、それこそ想いは伝えられないでしょうからね。そちらの方面は気づきませんでした。

>藤和親子以外は妙に礼儀正しい面々が揃っていたので社の突き抜けた面白さが楽しかったという印象ですかね。
エリオも電波が抜けつつありましたし、そういった点でも社は良い活躍をしてくれたのでしょうね。本当、ここまでのキャラだとは思っていませんでした。
返信する
原作も読んでみたいです (いけやん)
2011-07-08 14:22:36
全体的に。

登場人物らにはおかしな言動は多いものの、キャラクターの描写、掘り下げがしっかりできていました。セリフだけでも誰が話しているか分かりそうでしたし、愉快な個性が出ていました。登場人物は多くなく、物語も狭い世界観でしたが、大宇宙に想いを馳せるところとかはロマンがありました。
毎回シナリオにもしっかりとしたテーマがあり、電波な言動とは裏腹に人物達の複雑な葛藤や悩みがよく出ており、それを乗り越えようとする様もしっかり見せてくれました。発言は電波でも、その中に時々織り交ぜられるシリアスなセリフ。決めるときはしっかりと決めてくれる。宇宙人を死の使い、超能力を進歩や目標に例えたような表現も面白かったと思います。
それにしても真は…青春ポイントを稼ごうと躍起になっている割に、流子や前川さん、そしてエリオのアプローチをことごとく見落としているなぁ。最後の女々さんのキスはいい薬になったことでしょうw

MVPを選ぶならスマキ怪人、藤和エリオ。その正体は世間から孤立した神秘的少女でした。彼女の人生、きっとこの先も苦労は多いと思います。でも、少しずつでいい。前に進んでいって欲しいです。彼女に幸あらんことを。

キリのいいところで終わったものの、やはり後日談の祭りの話が欲しかったですね。幻になった第13話。DVDが出たら、ぜひ見たいです。
そして、できれば第2期をやってしっかりと完結させて欲しいです。
返信する
いけやんさんへ (アル)
2011-07-08 22:00:05
こんばんは。

>登場人物は多くなく、物語も狭い世界観でしたが、大宇宙に想いを馳せるところとかはロマンがありました。
物語にロマンを求めても良いでしょうね。現実を見つめるのも大切ですが、届かない、と思っている宇宙に夢を馳せるのも、進歩にはまた大切な事でしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。