祝福のカンパネラ 第10話「ミネットの選択」

祝福のカンパネラ　第10話「ミネットの選択」

ミリアムを生かすためにアバディーンとアヴリルが取った選択は、ミネットのコアを奪うこと。けれどもミリアムは友達の命を奪ってまでは生きたくないという。兄に連れられて帰る彼女にミネットは「またね」と告げる。

事情を把握していたサルサ＆リトスにエール異常の件を任せ、他の皆はミネットを警護することに。こんな状態でもアニエスが悲しくないかと心配するミネットの優しさ。その頃、以前行ってサルサがあざといサービスシーンを見せた鉱山へと赴く双子。そこではエールが逆流しており、何やらリトスも真剣な?表情で・・・

レスターにおやすみなさいを行って部屋を出るミネット。彼女が向かったのは大聖堂の屋上だった。星空を見上げているとそこに現れたのはシェリー。どうやらミネットが何を思い、何をしようとしているのか分かっている様子。「どうして欲しい?」と尋ねるシェリーだが、シェリーは自分のしたいことを一生懸命しようとしている人を止めない主義。
ミネットはどうすれば良いのかを必死に考え、答えを見つけた。だがレスターや他の皆の事も考えたのかどうか。考えていなかったとしても、それは悪い事ではない。レスターはミネットがこうして考えている事に気づけず、アバディーンはミリアムの苦しみを知らない。ミリアムもまた兄やアヴリルの思いに気づけない。結局、人は自分の行動に理由をつけて、人のことを考えているのかなんて読み取れない。

アルトワーズに言われたから人々を幸せにしたいのではなく、たくさんの幸せを受け取ったからこそ、今度は自分で考え、ミリアムを幸せにしたいと考えたミネット。けれども離れたくない、別れたくない。そんな思いを抱き泣くミネットを抱きしめるシェリー。この母親・・・出来る!

ミネットがいないことに気づいた一同。寝てなかったのか、というか皆寝るときもその格好なのかｗ
そしてミネットはアバディーンと共に消え・・・


感想
アイキャッチには参ったな!・・・じゃなくて、シェリー母さんの良さが発揮された回でした。後押しするでも引き止めるでもなく、ちゃんと考えたかどうかを問うシェリー。レスターたちのことを考えてなお行動に移せたのも、自分の思いを見つめなおせたからでしょうね。自分の行動の理由に他人を巻き込む。誰かのためは、本当に誰かのためになっているのでしょうか。でもそれは悪い事ではないでしょう。例え偽善だったにしても、善は善。自分がしたいからしていること。どう思われようとも構わない・・・はず。

シェリーの活躍もあったところでそろそろクライマックス。