ひびレビ

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相棒Eleven 第13話

2013-01-24 08:17:10 | 相棒シリーズ
相棒シーズン11、第13話は幸福な王子。

カイトが相棒となってから初めて陣川警部補登場。神戸くんがいなくなってから、手配犯のファイルを集めてまだかまだかと声がかかるのを待っていたようで。けれども呼ばれたのはカイト。親の力を使っただの、どうして自分を指名してくれなかったのかと終始ぼやいていましたが・・・陣川の相棒は不安でたまりません。悪い人じゃないけど面倒な人だとは思う(汗。

今回のテーマは「幸福な王子」。自分の体の宝石や金箔を、ツバメに頼んで様々な人々に分け与えた王子の銅像とツバメの物語でしたっけ。他人の幸福を自分の幸福とする・・・つまりは幸せスパイラルですね、分かります。

カイトに彫刻探しを依頼した野間あずみの母の再婚相手、野間幸次郎は妻からその事を教わり、様々な人の可能性に投資を続けていました。しかしそれは自己満足に過ぎず、自分を支えてくれた妻をも死なせてしまった。
寿命があと僅かだと知ると、今度は金を貸した人々に債権放棄を申し出る。それは少しでも相続税を減らし、あずみに財産を残すため。債権放棄を持ちかけた相手の1人を殺してしまう事になってしまいましたが、それは野間が役員となっている会社の坂本という人物の犯行。自身の命が僅かだというのに、最期まで誰かに尽くそうとした・・・

その精神は立派だと思います。ただ角田課長の言うように、それは必ずしも正しいとは思えません。金を貸した相手に対し、金を返さなくても良いと伝える事は相手のためにもならない。坂本が犯した罪を背負う事は、坂本のためになるのでしょうか。

あずみの母が好きだった「幸福な王子」。彼女の母は夫に尽くす事で夫が幸福となる事を望み、その幸福を自身の糧としていたのかな。
「『他人の幸福が自分の幸福』なら、あなたがもっとお金を出してくれれば自分はもっと幸せになれる。だから金を出せ」というのが殺された社長の言い分だったようにも感じます。幸福を与えるのではなく、幸福を奪われては自分も幸福だと感じられません。自分が幸せなら、相手の幸せなどどうなっていいわけがありません。

幸福な王子は最後には宝石も金箔も無くなってしまいました。そんな彼を見て、みすぼらしいと感じるか、あの王子とツバメは幸福だったと感じるか。あずみも父の真意に気づかなければ、亡くなった後も父を誤解したままだったでしょうね。


そしてやっぱりふられる陣川。「今泉くんです」と紹介された時、どこか別の誰かが思い浮かびました。あの人もあの警部の相棒なんですかね・・・?

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