七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

温州みかんづくし~実・皮・枝~

2007年01月17日 | 無農薬みかん栽培
1月に入り、伊予柑や八朔の完熟を待つ間、
陳皮作りに、つまり、温州みかんの皮むきに毎日精を出している。

それで残った?実は、ママレードにしたり、ジュースにしたり、ワインにしたり。

我家の温州みかんは、無農薬の皮も大切なので、
一生懸命、実を食べつつ、
皮を、陳皮や入浴パックに使うため、大切に乾かす。


自家消費用に木に残している越冬みかんを 
今、カラスやヒヨドリと分けっこして、食べている。
酸味は少し抜けているが、より甘くなっている。


みかんの実をいっぱい食べては、皮を干す。
入浴パックに入れるミントやレモングラスも
自家製トンガラシ作りのトンガラシも一緒に干す。


”みかんの皮の利用法”
毎年、いろいろ増えていきます。
嬉しいことに、みかんを買って下さった方が、
「こんな風に、皮を使って、楽しんでいますよ」
と、お便りを下さるからである。


陳皮アラカルト


陳皮大根
柚子大根ならぬ、陳皮を入れて大根の即席漬け 



陳皮とヒジキ入り鶏肉団子は、我家の水炊きの定番
陳皮の香りとヒジキの歯ざわりが絶妙、そのうえヘルシーで安上がり 




陳皮とゴマ入りの自家製三味トウガラシ 
みかんの小枝スプーンは、七曜工房作 みかんの木クラフトシリーズです。



陳皮入り餅 
大三島名産には、みかんの実と砂糖と入れてつく ”みかん餅” がある。
でも、我家の餅は、より簡単に、”陳皮とゴマ入り餅”
淡いみかん色がきれい 
砂糖醤油で食べたら、ほのかにみかんの香りがして、good 
それではと、あべかわ餅も試したら、ゆべし風でこれまた、おいしい 




みかん風呂  道の駅でお土産用に、ちょっと人気。
乾いたみかんの皮と季節のハーブを混ぜて、
ダシパックに入れて、お風呂にポッカリと 

 あっ、我家では、みかんの皮もまるごと、ハーブも枝ごと、
 洗濯ネットに入れて、湯船にポイとほりこむ、手抜きですが・・・

 お菓子作りがお得意で、ママレード作りのため、 
我家の無農薬みかんを、毎年、ご注文してくださる方がおられます。
  ”みかん風呂をすると、
大病をされ、嗅覚がなくなってしまった筈のご主人が、
みかんの皮に鼻をおしつけて、「みかんの香りがする」と喜んでくれました。” 
というお便りをくださいました。
 多分、奥様の優しさと お風呂の暖かさ、そしてみかん色が、
ご主人に、みかんの香り感じさせてくれたと思うのですが・・・・
 とてもいいお話で、こちらまで、ふんわか、ジーンとして嬉しくなりました。


皮&実アラカルト


みかんパン
陳皮パンもいいけれど、みかんジュースで焼くパンは、
酸味があって、ほのかに甘くフルーティー 



焼みかん
ストーブやトースターで焼いて、アツアツを皮ごとフーフーと食べる



焼みかん入り焼酎
あつあつの焼みかんを焼酎に入れて、スプーンでぐちゃぐちゃにつぶして
皮ごとムシャムシャ食べる



仕込んで、約1ヶ月のみかんワイン
底に澱(オリ・酵母菌)が溜まり、澄んできて・・・
甘みもなくなり、すっきり辛口ワインになってきたあ~~ 
また、この酵母を使って、次々とワイン作りをしなくては 


 みかんをいっぱい食べて、みかんの皮のお風呂に入って、
  焼みかん入り焼酎を飲んで  
  ぐっすり寝れば、風邪なんか直りそうです 


最後は、みかんの笛ですが・・・

2004年の台風16、18号でみかん畑が枯れた直後
「みかんの木クラフトと塩害で枯れたみかん畑」という話題で、
NHKテレビに出演したことがある。
「みんなが見て勇気づけられる番組にしたい」という
ディレクターの方の趣旨に賛同もできたし、
たった3,4分の放映に2日間もかけ、
こちらの意思を尊重してくれる丁寧な撮影にも安心ができた。

その番組の中で、夫は、
枯れたみかん畑のみかんの枝で、みかん笛を作り、
『歓喜の歌』を演奏した。

「『台風なんかに負けられない』と自分を励ます為に
”記念に作ったみかん笛”で吹きます。」

とか、なんとか、講釈をタレていたけれど、
単に、ドレミの音階が簡単で吹き易かったためである。


テレビで、「歓喜の歌」をみかん笛で演奏する 



枝分かれしたそれぞれの枝に吹き口を開け、ドレミファ~と音階が出る。
それぞれの吹き口が離れているので、忙しく、演奏する選曲が難しいらしい 

その時、テレビを見た夫の学生時代の友人A夫人が、
音階の出る、同じみかん笛を作って欲しいと申し出てくれた。

そして、老人ホームなどで、フルートの演奏をする時、
このみかん笛も,時どき演奏して、
「これは、みかんの木でできた、みかんの笛です」と紹介もしながら、
お楽しみコーナーにしてくれているそうである。

きっと、夫の「歓喜の歌」より、いい音色で上手に違いない。
残念ながら、まだ聞かせてもらえていない。 


 もうすぐ、琵琶湖湖西の仰木の里市民センターで、演奏会があるそうです。