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【感】釣りの基本を考える その1

2016-05-19 22:31:00 | 雑感
船に乗る沖釣りではさすがに釣り自体が初めてという人は少ないけど、陸っぱり、特に海釣り施設や海釣り公園だと、お初であろう方々を良く見かける。


(陸っぱりはお手軽でいい。)

竿とリールに仕掛けまでセットになった入門セットを持ち込み、備品も釣具屋の買い物袋のままだったりする若者や家族連れ。期待に胸を膨らませ、ワイワイ盛り上がるのも、釣りを始めて暫くまで。
そのうち釣れないことに退屈して、終いには「釣りはつまらん」と結論着けちゃうかもしれない。

釣りは魚が釣れてこそ愉しさを味わえるのだから、そうなってしまっては折角の釣りの機会が勿体ない。

趣味が釣りだと伝えると興味を持っていると言う人は多いけど、どうも敷居が高いと思われているようだ。

普段釣り未経験や始めたての人に話していることや釣りの基本を整理してみよう。


(陸っぱりでも好調だとこんなことも。)

◆釣りはのんびりな性格が合う?

まずは釣りのイメージから。
釣りの経験がない人からは「じっと待つのに我慢できないから釣りは性に合わない」と良く言われる。

どうも釣糸を垂らしたら、魚が掛かるまでただボーッと待っているだけと思われているようだ。

確かにそんな一面もあるけど、その静の中でも目は竿先や浮きを見つめて集中し、頭はフル回転して魚を釣り上げるための情報を整理・分析しているのですよ。
例えるなら、優雅に水面を渡る白鳥が水面下で必死に足こぎをしている姿のように。
分析の結果、攻め方を変える、仕掛けを変える、場所を変えるなりして、その日、その時の釣れるパターンを探りながら釣果に繋げていく。
だから、釣りにはじっと待つのを我慢出来ずに、色々試すせっかちな人の方が合っていたりする。

海でのんびり過ごすだけでもリフレッシュ出来ていいけど、釣果を追い求めるならば、それなりの戦略や戦術が必要になってくる。
釣りは曲がりなりにも「狩猟」だからね。

◆魚の生態を知る

釣りをする上で、魚なら何でもいいやと言うのではなくて漠然とでもターゲットがあるならば、その魚の生態を知っておいた方が良い。

魚の種類によってエサや仕掛け、釣り方から生息する場所、活動する時間帯、表層、中層、底層などの遊泳するレンジなどなど、今の時代はネットから簡単に情報を取れるしね。


(いろんな魚が釣れる。)

海にはどこにでも魚がいると思われがちだけど、実際はそんなことはなく、いる場所といない場所に分かれていて、当然いない場所の方が多い。

更に、魚によってもいる場所が異なってるし、時間帯によっても違ってたりする。
人が朝、自宅から会社に通い、夜は帰りに飲み屋に引っ掛かるのと同じだね。
釣りをする時間帯にターゲットの魚がいるだろう場所に好みのエサを届けないと釣れる確率は上がらない。
朝に飲み屋の前で待っててもムダということですよ。

◆魚が針を食わえないとダメ

当たり前の話し。
湾フグのカットウ釣りは針に引っ掛けるから別だけど、通常はエサを付けた針を魚に食わせて釣り揚げる。
だから当然、魚の口の形状に合った型とサイズの針を準備する必要がある。

今では魚種別の針や仕掛けが売っているからターゲットに合わせたものを選べば良し。
判らなければ釣具屋で店員さんに相談すれば親切に教えてくれるよ。


(カットウ釣りは引っ掛ける。)

エサも同じ。
魚に合ったエサを食べやすい大きさで付けるのが大事。

魚に比べて大きな針に大きなエサだと、エサをつつかれるからアタリはあるけど、食いきらないから針に掛からず釣れないことになる。

◆釣りマナーもお勉強

道具と仕掛け、エサを準備し、狙う魚の知識も得た。
あとは現地で釣るだけ。と、その前に知っておいて欲しいのが釣りマナー。
皆が気持ち良く釣りをするには大切です。

< 釣り場の先客には挨拶をする >
入ろうとする釣り座の隣の方には挨拶をする。
特に混み合ってる時は「隣いいですか?」の一声は必須ですよ。
仕掛け同士が絡まるオマツリもあるから、お互いが気持ち良く楽しむためにもね。

たまに無言で入ってきた上にこちらの釣り座を侵食してくる人もいるけど、一声あれば同じ釣り好き、悪いようにはしませんよ。

隣がベテランの人ならば、聞けば色々と教えてもらえるはず。
コミュニケーションは大切です。

< 竿は多く出さない >
これもたまに見かける。
一人で何本もの竿を用意して釣れる確率を上げようという気持ちは判るけど、待ちが基本のカレイ釣りでもない限り、返って釣れないことになる。

先に書いたように、ターゲットの魚の居場所にエサを届けないと釣れないから、欲張って竿の本数を増やしても面倒を見きれないでしょう。

技量との相談になるけど、基本は1本で、置き竿と組み合わせてせいぜい2本までだろうね。
ちなみに東扇島西公園や本牧海釣り施設では竿は一人2本までと決まってる。

< 仕掛けの面倒をちゃんと見る >
これは当たり前のようだけど、以外と見かける。
仕掛けを入れたまま面倒を見ないから、潮に流されて隣の釣り座までラインが行っちゃったり、投げ釣りで斜めに投入したままにしちゃうとか。
ひどいと確実にこっちのラインを跨いで入ってるのにそのままとかね。

入れた仕掛けが人の邪魔をしていることが判らないってことは、アタリがあっても判らないってこと。
それじゃ魚は釣れませんよ。

< 釣り場はキレイに >
釣り場で出したゴミはきちんと始末して持ち帰る。
コマセなどで汚れた場所は洗い流す。
基本のキですよ。

漁港などでは釣り人が残すゴミが問題になって、釣り禁止になった所もある。大切な釣り場を減らさないためにも最低限のことは守らないとね。

◆魚は食べる分だけをキープ
釣り座を確保し、竿をセットして釣りを開始したら、嬉しいことに魚が釣れた。
残念ながらチビッコで食べれないけど、折角だから水汲みバケツに入れておこう。
これはダメ。
速やかにリリースしてあげましょう。
食べられるサイズが大量に釣れた場合も、食べる分のみをキープしましょう。


(おチビはリリースで。)

本命以外の魚が釣れた場合でも、捨てたりせずにリリースしてあげましょう。

釣り場で干からびた毒魚やヒトデを見ることがあるけど、とても残念。
なお、食べるためにキープするなら、水汲みバケツに入れっぱなしにせずに海水氷のクーラーに入れておこう。

長くなっちゃったから、このテーマも続きモノだな。



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