普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

どうする鳩山さん・アフガン支援

2009-10-14 15:18:25 | 鳩山内閣

 今日の産経はその社説のインド洋補給支援 国益損なう撤収の回避をで鳩山政権のアフガン政策に就いて概要次のように書いています。

 インド洋での海上自衛隊による補給支援活動が、来年1月で中断される公算が大きくなった。岡田外相が、活動を継続するための法案を臨時国会に提出するのは困難だとの見通しを示したためで、平野官房長官も「外相の発言は重い」と同調した。
 提出見送りは、社民党の反対に加え、臨時国会の会期が今月下旬から1カ月程度では十分な審議時間がないからだという。これにより日本はテロとの戦いから脱落する。アフガンでの対テロ戦争に苦悩する米国の足を引っ張り、日米同盟を損なうことになる。国益は維持できない。
 (政権は)国会の事前承認など、現行の新テロ対策特措法に新たな条件を付けて継続する道をなお探るべきだ。 (これは防衛政務官の長島さんが講演での発言で官房長官から叱られたそうですが、私は彼の意見に賛成です。)
 
岡田外相は、アフガニスタンに続いて訪問したパキスタンで「国会日程は窮屈だ。いろいろな調整が必要になるので臨時国会でというのは現実には難しい」と記者団に語った。 (アフガンの首脳は)活動継続を求めたが、岡田氏は「期限切れ後の対応をいろいろ検討している」と述べるにとどめた。
 (岡田外相は)日本の政治状況を伝えるより、外交の責任者として国益を踏まえた判断を示してほしかった。
 政府は国際治安支援部隊の地方復興チームに文民による民生支援は行っているが、新たに元タリバン兵士の職業訓練や農業支援の拡大などを検討しているという。だが、治安状況を考えれば軍隊による護衛が常に必要で、大規模な文民派遣は困難とみられる。民生支援は具体化できず、補給支援の中断だけが決まる状況で、オバマ米大統領の訪日を迎えられるだろうか。 (産経は治安悪化のため岡田さんは防弾服に身を固め防弾ガラスの車で飛行場から政府へ向かったと報じています。農業支援となると今まで以上の広大な土地での支援で、攻撃に対する防御も不十分に成りがちで、外国の支援チームもターゲットにしているタリバンの格好の標的ななるでしょう。一方連立を組んでいる社民党は自衛隊員の派遣に強く反対していますが、鳩山さんはどう対処するのでしょう。まさか外国の軍隊に護って貰うようなことはないでしょうね。)
 政府は7月の衆院解散で廃案となった北朝鮮関係船舶に対する貨物検査法案も国会提出を見送る方向だ。内政課題が山積しているとしても、国際的な責務を果たす案件を後回しにしてはならない。 (貨物検査法案は国連の安保理の経済制裁決議に基づくもので、しかもその決議案は日本が中心になって推進したものです。この決議の実行延期は日本の国際的な信用を落とす事になると思うのですが。)
 審議時間が足りないなら必要な会期を設定すればよい。首相の個人献金問題などの追及を避けたいというわけではあるまい。
(会期延長は衆参両院で多数をしめている鳩山連立政権でやろうと思えば直ぐにでもできることです。産経指摘の批判が外れていることを示すためにも、延長すべきだと思います。)

[私の意見]
・産経は民主党政権に批判的な立場のようなので、その記事はいくらか割り引いて読む必要があると思いますが、この社説は割と公平に論評していると思います。
・海上給油の問題は、マニフェストの遵守姿勢→マスコミの批判で継続容認ともとれる発言→社民党の抗議により再度マニフェスト遵守と鳩山さんの発言が変化しました。 (麻生さんの発言のブレに対してあれほど執拗に放送したテレビは、鳩山さんの発言のブレについては殆ど伝えていません。)
・このままの情勢では、海上給油は停止、アフガンの民政支援は現在行われている小規模な支援でとどまり、次の手が打てない状況が続きそうです。
・最終的に鳩山政権のできることは、かなりの遅れての小規模の現地増派か、 (自衛隊の派遣が出来ないので)少人数の元タリバン兵士の職業訓練や農業の指導者達を日本で教育することでお茶を濁すしかないような気がします。
 その日本国内でのアフガン支援の貢献の評価は、危険を冒して多くの人々を現地に送り支援を続ける他の国への評価に遥かに劣るのは間違いないでしょう。
・最悪のケースは自民党政権時の中東紛争に対して資金提供だけで悪評を受けたように、アフガンへの資金提供で済ます事も考えられますが、まさかいくら何でもこの二の舞はしないと思いますし、して貰いたくはないと思います。
  このような難しい事態を招いたのは何時も言う小沢さん流の、他の多くの問題公約と同じような、「政権獲得のためには手段を選ばず」に、考え方の全く違う社民党と連立を組んだことから来ているようです。
  いずれにしても鳩山さんや岡田さんの手腕に頼るしかありませんが、さてどうなってゆくのでしょう。

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4 コメント

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Unknown (腰抜け外務省)
2009-10-14 20:40:48
一番安上がりで、一番安全で、一番世界から評価されている貢献を止めてどうするのか?

わざわざ殺されに民間人を送り込むのか?
じゃあ民主党か社民党のやつ、誰か一緒に行けよ。
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Unknown (あき)
2009-10-15 09:03:12
 給油をやめても、何も困らんよ。”給油やめたら、反米と見なす”と言って、岡田、管を恫喝したナイをクビニして、ジョン・ルース大使にしたわけだから。
 アフガン戦争は、オバマにとって、前政権の付け、レガシーコストにすぎない。さっさと撤退したいはず。では、出口戦略を助ければ良い。
 
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なんにもわかっていない (Kanpai)
2009-10-15 09:28:22
>給油をやめても、何も困らんよ。”給油やめたら、反米と見なす”と言って、岡田、管を恫喝したナイをクビニして、ジョン・ルース大使にしたわけだから。

恫喝などしていない当たり前のことをいったに過ぎない。ただ、決めるのは日本というだけだ。
給油をやめてなぜ「何も」困らないのか。
この人は常に「理由」「根拠」を述べない。

>さっさと撤退したいはず。

撤退すれば、別の力がそこを埋めるだけ。それは今の状況ではテロしかない。
過去の助成が今どうなっているかよく見て見なさい。
日本が支援した学校への助成が、今やイスラムのテロ養成の温床に化しているではないか。

現在、民主党がやろうとしてている学校の無償化も同じ。外国学校といっても朝鮮学校が多くを占める。朝鮮は仮想敵国を日本にしている、拉致を現在も行っている。無償化の本当の意図は朝鮮学校の無償化にあることは明らかである。まったく同じ構図である。

詭弁を弄して別の意図をたくらむ、だから民主党に反対しているのである。

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復興支援の犠牲者募る愚かしさ (やす)
2009-10-15 13:03:58
国家レベルで民生支援をすると約束した以上、今後派遣される日本人がいるということだ。
その派遣された日本人は誰が守るのか。NGOとして自ら志願してかの地へ赴き、凶弾に斃れた伊藤和也さんのような犠牲者が今後出ないという保証を民主党政権ができるのか。
丸腰で頑張れとこの害相は有能な日本人指導者を送り込むつもりなのだろうか。
あまりにも無責任で、言葉を変えれば復興支援という美名の下、特攻志願を募るようなものではないか。
そのくせ、日程を公表せず、電撃訪問したのはわが身の安全を考えてのことなのだろう。
このように紛争地域の危険性を承知しておきながら、自衛隊の給油活動を否定して綺麗事優先の外交を展開する厭らしさには虫唾が走る。
ブログ主を含む民主党支持者で首相や害相のありもしない手腕に期待している皆さん、給油活動をやめるならぜひ民生支援の先発隊としてアフガンで汗を流してきてください。
そうすれば自分たちの血も流れることが体感できるでしょう。
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