普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小渕元首相の甥へ賠償提訴

2009-05-09 15:48:19 | 国際社会

賃金搾取:中国の元技能実習生が小渕元首相のおい賠償提訴
 外国人研修・技能実習生の受け入れ団体「日中経済産業協同組合」を舞台にした賃金搾取疑惑で、中国人男性で元技能実習生の倪文利さんが7日、組合と組合理事長で故小渕恵三元首相のおい、小渕成康氏に約215万円の賠償を求め、東京地裁に提訴した。
 訴状によると、倪さんは04年11月から1年間、群馬県桐生市の金属加工会社で研修を受け、研修終了後も07年2月までこの会社で就労した。この間支給されたのは月約2万~3万円で、月額約11万5000円の賃金との差額や慰謝料などの支払いを求めている。
 生活苦で07年2月、職場を逃げ出した倪さんが、組合にパスポートや自己名義の銀行口座の通帳、印鑑の返還を求めると、パスポート以外は拒否されたという。
 倪さん側の指宿昭一弁護士は「全国的な問題で氷山の一角」と話す。組合を巡る被害者数は約50人、総額約3000万円を超えるとしており、現在中国・天津市に住む倪さんは「他の研修生の問題も解決してほしい」とするコメントを発表した。

[日本の外交政策にたかる人達]
 テレビの解説によると、日中経済産業協同組合は派遣した実習生の管理の責任があるとして、実習生のパスポート、銀行口座の通帳、印鑑などを保管し、派遣先の企業からの賃金は全て組合を通じて実習生に支払うシステムにしており、その制度を悪用して彼らの賃金のピンハネをしたようです。
 外国人研修・技能実習生の受け入れ制度は言うまでもなく、派遣先の国との親善を図り、受け入れ期間中の実習生と日本人との触れ合いにより、親日家を増やすのが目的です。
 勿論、この制度には経営に苦しむ受け入れ先の企業が、コスト削減のために実質的な賃金の安い労働者を受け入れると言う側面もあるようです。
 そのために心ない経営者に掛かれば、長時間の厳しい労働、劣悪な生活環境、そして厳しい監視のため脱走も出来ないと言う(今回の場合はパスポートを抑えられている)昔の「たこ部屋
そのままの労働にもなりかねません。
 その結果研修を終えた実習生は、反日または嫌日の感情を抱いて帰国するのは間違い無いでしょう。
 そして、派遣先の国が「彼らの惨状をもたらした日本」として反日教育に使うかも知れません。
 詰まり、一部(であって欲しいと思いますが)の心ない企業の経営者のために、「受け入れ制度」の目的から完全に逸脱するどころか、反対の結果をもたらすことにも成りかねません。
 
[外国の支援先のあり方]
 日本政府としては、この制度には企業が経営改善ばかりに走って、目的から逸脱しやすい裏の事情もあるだけに、少なくとも労働基準法などの日本の法律に反した場合は、日本人従業員相手の違反の場合より厳しい処罰をするべきだと思います。
 しかし現実は読売新聞
によると
 小渕代表理事は昨年12月、別の実習生の賃金を搾取したとして労働基準法違反罪に問われ、宇都宮地裁足利支部で執行猶予付きの有罪判決(懲役1年、執行猶予3年)を受けて確定している。
 小渕代表理事は代理人弁護士を通じ、「話し合いには応じる。詳しくは訴状を見て検討したい」とコメントしている。
そうです。
 何故、労働基準法違反だけでなく、国の「外国人研修・技能実習生の受け入れ制度」の目的に反する行為をしたのに執行猶予付なのか、そして実習生の賃金のピンハネと言う、人間として卑劣な行為をし、そのために組合の信用をガタ落ちさせた人がまだ代表理事に留まっているのでしょうか。
 裁判所は法律に従って懲役1年、執行猶予3年の判断をしたのでしょうから、受け入れ 制度の目的の違反をしたときの罰則規定を設けるか、それがあればその強化をすべきと思います。
 それにしても、今でも犯罪を冒してもなお、代表理事に留まっている本人や組合の考え方も判りませんし、それを許している監督官庁の考え方も判りません。
 俗っぽい勘繰りをすれば、やはり元小淵首相の威光がまだ残っているのでしょうか。

・台湾で尊敬され慕われている日本人
 たまたま今日の毎日新聞の余祿の日本の台湾統治
には、
 台湾南部に広がる穀倉地帯・嘉南平野は、かつては干ばつがひどい不毛の土地だった。転機となったのは、日本統治時代の烏山頭(うざんとう)ダム建設だ。当時巨大ダム事業を指揮したのは、総督府の技師、八田与一氏である。
 ダムの完成で緑の大地を手にした嘉南の人々は、湖畔に銅像を設置し、技師の功績をたたえた。彼が戦死すると、銅像のそばに墓も建てて供養するようになる。昨日は命日で、現地の水利組合による恒例の慰霊祭が墓前で営まれた。80年代からは遺族や出身地・金沢の関係者らも出席し、交流を重ねている。昨年に続いて今年も馬英九総統が参列した。 なぜ、これほど台湾で慕われているのか。農業への貢献など実利的な側面だけではない。八田氏は工事殉職者の慰霊碑に日本人・台湾人の区別なく死亡順に名前を刻んだ。「そんな分け隔てのない精神が、今も尊敬を集めているのです」と地元で聞いた。
との記事がでていました。

 私も外国人技術者研修の事業に約20年近く携わっていましたが、その成果は如何に関係の日本人が来日した外国人に接するかで殆ど全てが決まる様です。
 つまり多額の費用を親善のために使っても、それを活かすか否かはその日本人の関係者の外国人との接しかたにあると思うのです。
 今回の「外国人研修・技能実習生の受け入れ」事業も関係者の対応不良と言うより、犯罪的行為のために、全てがオジャンと言うよりその政策の目的とは真反対の結果に終わりました。
 政府関係者はこの種の支援事業をする時は、関係者の人柄や関係企業の適格性の調査や、教育とそのフォローアップしないと、今回の様に反日的な人を産み出すだけに終わると思います。

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2 コメント

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Unknown (おいらは、ちびのり)
2009-05-09 23:54:32
 中国人を筆頭に外国人労働者の受け入れは問題を感じます。
(1)企業のコスト削減の為の、捨て駒にされ易い。
(2)技術流出の問題がある。

 最近は介護職まで外国人の受け入れを行っていますが、何か重労働を外国人に押しつけているように思います。
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日本を売った小沢一郎 (愛信)
2009-05-10 09:29:42

 アメリカの「年次改革要望書」「日米構造協議」は小沢・金丸が嚆矢
現在話題になっているアメリカの「年次改革要望書」は、小沢・金丸がアメリカの要求にした
がって金を出したのが、きっかけになって、その後もアメリカが毎年要求を突きつけてくる
ようになったものだ。
日米構造協議をやったのも小沢・金丸だった。アメリカの要求に従って、430兆円ものお金
を無駄な土木事業につぎ込んで、日本を借金大国にしたのも小沢・金丸だった。
小泉と小沢とどちらが悪党で売国奴なのか・・・・

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