普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

○日本の貧困化の問題と教育

2016-05-20 12:36:08 | 教育

 今まで市場中心主義経済運営と社会主義的な規制強化の必要性に書いて来ましたが、今回は国の貧困化に伴う金を持つ人たち、能力・意欲がありながら貧乏な人たちの二分化を防ぐ教育の問題を考えてみました。
「シンガポールの教育制度」
 私は一党独裁の社会主義国シンガポールに一年半ばかり居ましたが、一番に気付いたの
はその教育制度でした。
 小学校の四年生になると全国共通の一斉テストで、成績の良いものは所謂進学コース、悪い者は労働者向けのコースに振り分けられる。つまり四年生の成績でその人の一生は決まってしまうという割り切りかた。
 なお企業は採用条件で、最終学歴とその際の共通テストの成績の「優」の数まで指定しています。つまり卒業時の学校の成績までにオープンになっているようで、学校毎の差別化を防ぐためとして全国共通の一斉テストの活用を制限する日本の全国統一試験の取り扱いとまる反対です。
参照:シンガポールの教育制度
 そしてそのシンガポールの一人当たりのGDPは世界の1~2位になったそうです。
 余所者の私が見た、その割り切った教育制度や計画的な都市開発、国民優先で経費の安い住居の提供が象徴するように全体として社会主義的国家運営と市場中心主義の運営がうまくいった結果が今の繁栄をもたらしているようです。
「大学を出たのにそれと全く関係ない現場作業をする作業員」
 私が居た当時のシンガポールの首相のリー・クァンユーは日本の高校生のレベルの低さを批判していました。何しろ高校全入状態の日本の高校生。選ばれた生徒しか入れない同国の高校生ですから。
 私が出向した建設・保全専門の会社の一番の売りは大卒の作業員でした。そして私は彼らを率いてイランの保全工事に出張しました。どちらかと言うと建設主体の彼らに対して、私はその基本的な作業の仕方まで指導しなければなりませんでした。そして大卒なのに完全なブロークンの片言英語。
 そして今は大学は出てもそのその習ったことを活かせずに非正規社員として、ロボットのように作業する人達、機械のようにマニュアル通りに客に対応する非正規社員が普通になっています。
 その一方、日本はその歳出の約24%は国債費、33%は社会保障費のため残りの43%で全てのことを処理しなければなりません。
 その厳しい財政事情の中で、今までのような高校・大学への一律的な支援を見直す必要があるのではないでしょうか。
 なお鳩山さんの時代の劇作家の山崎正和さんが見た教育界の問題点と提案を付記していますので家ご参照下さい。
「私の提案」
・中学で全国一斉テスト、高校の共通一次試験の試験問題の内容は必要最小限にとどめる。例えば国語(現代文)、数学、英語、理科系にはそれに物理、化学など山崎さんの言う「ナショナルミニマム」の科目と内容とレベルにとどめる。
・国公立の高校・大学では高校では中学・高校の全国一斉テストで一定の到達度に達しない生徒はたとえ定員不足になっても入れない。
・その結果学校側で定員不足になれば定員を削減するか、世の中のニーズに合わないものとして廃校にする。
・逆に一定の学力の生徒が希望の学校に落ちても本人の希望があれば他の学校に入れるようにする。
・特に優れた生徒・学生の希望者にはむ無利子の奨学金支給など支援をする。最近報道されている返済無用の奨学金に就いては反対。理由は優れた生徒・学生なら企業も収入が保証された正規社員として受けいれるてくれるはず。人が行くから高校・大学に行くと言う人に奨学金をだすほどの財政に余裕はない。
 昔の師範学校、陸軍士官学校、海軍兵学校のように(後記の)経営者育成など国策に添った学費無料、必要あれば生活費持ちの大学を造る。
・最近の東芝、シャープ、三菱自動車のような問題を起こさないために、米国のMBAのように経営者養成の国立を含む大学を創る。(現在では私立の一校しかない由)その教科
には企業経営による社会貢献などの日本的な倫理観も含む。。
・学力試験到達度不足で学校に行けない人でも再起を目指す人にはそれを支援する夜学を強化する。 
・上記のような科目には弱いが、一芸に秀でている生徒の進学先として音楽、美術、美容、料理などの国公立の高校・大学を作るかそれと同レベルの私立の専門学校への補助金を支給、特に優れた生徒・学生の希望者にはむ無利子の奨学金支給など支援をする。
・上記の学校の入試にもその技能のレベルの基準を設け、それに達しない生徒・学生、学校への補助金を出さない。
・私立大学には共通一次で一定の成績を取った学生の全体に対する割合を基準にして国の補助金を決める。それで学部の廃止や大学そのものが廃校になっても仕方がないと割り切る。
・前にも触れたが各種の手仕事に優れている生徒、高校で脱落した生徒、社会に出た後一念発起して別の道を歩む人達のために各種の公立、私立の夜学校の開設とそのための補助金を提供する。
・既定のレベル以上への公立・私立の高校・専門学校、大学へ進学する学生・生徒、就職後再起を目指す夜学の学生生徒の希望者には無利子の奨学金を支給する。
「提案の理由」
・付記の山崎さんの指摘された教育界の問題点
・財政健全化のための市場中心主義経済運営と社会主義的な規制強化の必要性
 NHKの番組で共産主義のキューパから米国に亡命した人が、その理由でいくら努力しても全て国家から奪われるからだと言っていました。その論法で言えば勉強嫌いでも高校無償→その金のため頑張った人がそれなりの評価や報酬を受けないと言うことになります。
 財政困難で国債が1兆円を越す日本で、能力も努力もやる気も乏しい「人が行くから自分も行く」と言う人を受けいれいれる高校・大学に予算を割く余裕は無いはずです。
・国の貧困化に伴う金を持つ人と能力・意欲がありながら貧乏なひと達の二分化を防ぐ

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付記:劇作家の山崎正和さんが見た教育界の問題点 (括弧内は私の意見)・習熟度別のクラス編成をする大学が国公私立の全体で80%を越えた。一部の私立大学では、工学部の入学者なのに分数の足し算ができない学生がいる。
・第2次大戦後、意欲によるものでなく、「ただ何となく」進学になってしまった。
・問題は高学歴化が学力向上に結びついていないことだ。
・戦後の義務教育には学力を確認する関所がなくなった。(全国統一テストがあるが活かされていない)
・高学歴化の結果、特に「出来ることもなく」「何をしたいか判らない」生徒がめだつ。
・鳩山政権の高校全入の趨勢は必ずしも若者の願いでなく社会の側の要求でもなかった。
・学問が好きで能力もあるが貧しくして高校に進めない若者には授業料免除だけでなく、生活を助ける奨学金も与えるべきだ。
・しかし勉強が嫌いだが勤勉であり各種の手仕事に優れている若者も国が援助すべきだ。 
・「読み書き算術」の基礎学力の充実を図るべき。
・義務教育段階で「ナショナルミニマム」を習得することを文字通りに生徒に義務づけることだ。
・そのための習熟度クラス編成(丹羽宇一郎さんは教育のレベルを下げのでなく、学校と生徒の努力で一定の学力を保つべだと反対。)、到達度試験を中学でも行うべき、今の世の中で落第など乱暴と言うのなら、仮進級や仮卒業後に生徒が落とした教科を取り戻す制度をつくるべきだ。
・これに要する費用は高校無料化にかかる予算を転用すべき
・何事も抜本的に改革を標榜する民主党新政権へのささやかな提案だ。


アベノミクスはどうなるのか

2016-05-20 12:26:44 | 政策、社会情勢
 私の数年前のプログの一時休止の時の総括として、自由主義経済では日本は貧乏になる。その場しのぎの政策では日本は少子高齢化でいつか大問題に直面する。権利重視・義務責任軽視、無視の憲法・法律では日本が立ち行かなくなるなどの指摘が当たったこと。その理由は少し考えれば誰にでも判ることを書いてきたに過ぎないこと。それによく判らないことには触れないことから。その一例としてアベノミクスを挙げました。
 そして今考えると偶然にもアベノミクスはどうなるか判らないことが多く有ります。 
「当時マスコミで報道されたアベノミクスの骨子と現状」
・日銀と政策協定を結び2%のインフレ目標を設定し、強力に金融緩和を行うこと。
 大規模な公共事業を行い。総需要を増大させる。方針を見てのを見て投稿した内容です。
 経済の素人は私は、その基本的な考え方の今後の推移は判らないからと基本点な問題への批判や提案を避けてましたが、偶然というかアベノミクスの売りの「日銀と政策協定を結び、2%のインフレ目標を設定」がどうなるか誰にも「判らない」状態になっています。中国・BRICS・EUの経済の低迷、石油価格の変動、復調した米国の金融政策の動き、それをみた投資家の動き、最近の熊本地震などなど変動要因が余りにも多すぎます。
 はっきりしているのは安倍さんの目指す2%のインフレ目標遅れの日銀発表。
 私は当時、これからどうなるか判らないインフレターゲット問題を避けて、「アベノミクスのこれから」で判った範囲で次のようなことを書きました。
「アベノミススのこれからの概略」 (括弧内は私の補記です。)
ローソンの子育て世代の年収を引き上げ、セブンイレブンが従業員の待遇改善に踏み切り、化粧品大手のファンケルも契約社員1100人に対して9.6%のベースアップを決めた。
・サービス業は中国などの低賃金の従業員を持つ企業との競争に曝され無いのだから、国内で競争するサービス業の賃金を先に上げる。 (消費者は従業員の待遇改善に協力する)
・サービス業の給与改善→優秀な人材の集中→輸出形の製造業も人材確保のため、従業員の待遇改善→今まで潤沢過ぎるほど抱えていた内部留保の一部を従業員につぎ込む→従来のような従業員の企業に対する忠誠心、改善活動による収益の増加
・(保育・介護に関連する企業も同じ人材不足の問題があるが人員確保の意味も含めて補助金を増額する。)
「当時の私の提案の前提と問題点」
*優秀な経営者が必要
 ローソンの新浪さんもサラリーマン出身の経営者だが、健康診断を受けない社員とその上司の賞与減額を決めるなど、信念を持った経営者の一人だ。
 私は従業員を大切にする企業のことを書いて来た。リストラなしで伸びる日本電産。ノルマなして発展する未来工業。
 その企業には共通する特徴がある。
・経営者は信念を持った創業者または創業者型のサラリーマン
・従業員を大切にする(だから従業員から改善提案も多く出るし、自社の技術が他社に流れることはない)
・自社固有の技術を持っている。
・得意とする分野ではほぼ独占的なシェアを持っている→だから従業員を大切にできる。 上記のことを要約して言えば、日本経済発展時の古き良き時代の日本型の経営の企業だ。
*小泉改革がもたらしたもの
 小泉さんのとき米国から年次計画要望書に添って米国型の市場中心・自由主義経済が持ち込まれた。
 それと同時に企業は株主のもので、従業員と会社の設備は同列の考え方。金が全て。チームワークで伸びてきた企業への成果主義の導入。
 それと同時期に起こった中国など低賃金の厖大な人口を要する新興国の台頭による世界的な経済環境の変化。
 批判を浴びた不当な日本技術の海外への持ち込み、リストラに伴う技術の流出、非正規社員の増加、日本の貧困化。
 リーマンショックで大量解雇で東京都やボランティアが年末休暇村を開いたときに他人ごとのようにに見ていた経済界。
*甘い安倍さんの考え方
 上記の現実をみずに、日本の経営者は皆従業員のことや日本経済のことを第一に考える優秀な人達ばかりと考えている。安倍さんが期待するように、企業は株主のものと考えている輸出型の製造業のサラリーマン型の経営者が少し景気を良くなったからと言って、従業員の待遇改善にどれだけ金を回せるだろうか。(現在安倍さんの要請に応えて少しだけ昇給が実現。但し正規社員だけ。)
 それともう一つアベノミクスの仕上げは成長分野の指定とその推進だと言わている。
 私は前から書いているし、誰でも考えている農村改革しかないが、安倍さんが農業団体を説得しそれを押し切る決意と実行力がなければ、このままずるずると遅れてしまうかも知れない。
「現在の私の意見」
 以上を振り返って見るとど素人、傍目八目の私の指摘のかなりの部分があたっているようです。
・現実は私の例に挙げた経営者の逆を行くブラック企業の経営者の存在。そして全くと言って良い程進まない同企業の摘発。それを推進すればとかく批判の多い厚生労働省の人気も職員の士気も上がるのに。
・何度も書くシャープ・東芝・三菱自動車の経営者に象徴される凡庸な経営者。その尻を叩いて賃上げを要請する安倍さん。
・非正規従業員の範囲拡大と定着化で非正規社員の貧困化の推進
・貧乏な非正規社員が結婚出来ない状態を作りながら、希望出生率1.8人の目標推進。
・非正規従業員の範囲拡大と定着化による平均賃金の低下で競争力の強化を図っているのに同一労働同一賃金を企業に要請。
 誰でもが呆れるバラバラの政策。 
 これと言った決めてのない第三の矢。
一向に進まない地方創世。理由は地方の首長が皆優れている前提に立っているが事実はその反対の人の方が多いこと。
*安倍さんのやるべきこと
・非正規従業員の範囲縮小、全員を正社員化の定着化、その費用は当面はむ企業が抱えている厖大な内部留保を当てる。つまり今まで疎かにしていた人への投資。正社員化による企業への忠誠心と改善活動の活発化による収益の拡大。
 前にも書きましたが、同一労働同一賃金を企業に要請するのなら皆企業の正規社員にしたほうが彼らの企業への忠誠心を持たせるだけ企業にとつても有利です。
 現在の非正規社員はロボットでは無いのだから、それなりの考え方やアイディアを活かさないのは余りにも勿体ないと思うのですが。
 前にも提案した非正規社員の利点?を活かした従来型の正規社員に比較して身分と収入もやや不利な正規の試用社員制度の導入です。
 その従来の正規社員、正規の試用社員の改善活動の中から素人の政治家では考えつかない「第三の矢」も出て来るかもしれません。
・そして別の投稿でも書いたMBAのような優れた経営者を養成するための大学の設置。
・安倍さんは凡庸の経営者の集まりの経団連、規制緩和一辺倒の経済学者でなく、日航再建で活躍した京セラの稲盛和夫さんや、ローソンからサントリーに移った 、新浪剛史さん、前にも書いた企業の経営者など優れた経営の専門家の人達の意見をもっと取り入れるべきだと思います。

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アベノミクスはどうなるのか

2016-05-20 12:26:44 | 政策、社会情勢
 私の数年前のプログの一時休止の時の総括として、自由主義経済では日本は貧乏になる。その場しのぎの政策では日本は少子高齢化でいつか大問題に直面する。権利重視・義務責任軽視、無視の憲法・法律では日本が立ち行かなくなるなどの指摘が当たったこと。その理由は少し考えれば誰にでも判ることを書いてきたに過ぎないこと。それによく判らないことには触れないことから。その一例としてアベノミクスを挙げました。
 そして今考えると偶然にもアベノミクスはどうなるか判らないことが多く有ります。 
「当時マスコミで報道されたアベノミクスの骨子と現状」
・日銀と政策協定を結び2%のインフレ目標を設定し、強力に金融緩和を行うこと。
 大規模な公共事業を行い。総需要を増大させる。方針を見てのを見て投稿した内容です。
 経済の素人は私は、その基本的な考え方の今後の推移は判らないからと基本点な問題への批判や提案を避けてましたが、偶然というかアベノミクスの売りの「日銀と政策協定を結び、2%のインフレ目標を設定」がどうなるか誰にも「判らない」状態になっています。中国・BRICS・EUの経済の低迷、石油価格の変動、復調した米国の金融政策の動き、それをみた投資家の動き、最近の熊本地震などなど変動要因が余りにも多すぎます。
 はっきりしているのは安倍さんの目指す2%のインフレ目標遅れの日銀発表。
 私は当時、これからどうなるか判らないインフレターゲット問題を避けて、「アベノミクスのこれから」で判った範囲で次のようなことを書きました。
「アベノミススのこれからの概略」 (括弧内は私の補記です。)
ローソンの子育て世代の年収を引き上げ、セブンイレブンが従業員の待遇改善に踏み切り、化粧品大手のファンケルも契約社員1100人に対して9.6%のベースアップを決めた。
・サービス業は中国などの低賃金の従業員を持つ企業との競争に曝され無いのだから、国内で競争するサービス業の賃金を先に上げる。 (消費者は従業員の待遇改善に協力する)
・サービス業の給与改善→優秀な人材の集中→輸出形の製造業も人材確保のため、従業員の待遇改善→今まで潤沢過ぎるほど抱えていた内部留保の一部を従業員につぎ込む→従来のような従業員の企業に対する忠誠心、改善活動による収益の増加
・(保育・介護に関連する企業も同じ人材不足の問題があるが人員確保の意味も含めて補助金を増額する。)
「当時の私の提案の前提と問題点」
*優秀な経営者が必要
 ローソンの新浪さんもサラリーマン出身の経営者だが、健康診断を受けない社員とその上司の賞与減額を決めるなど、信念を持った経営者の一人だ。
 私は従業員を大切にする企業のことを書いて来た。リストラなしで伸びる日本電産。ノルマなして発展する未来工業。
 その企業には共通する特徴がある。
・経営者は信念を持った創業者または創業者型のサラリーマン
・従業員を大切にする(だから従業員から改善提案も多く出るし、自社の技術が他社に流れることはない)
・自社固有の技術を持っている。
・得意とする分野ではほぼ独占的なシェアを持っている→だから従業員を大切にできる。 上記のことを要約して言えば、日本経済発展時の古き良き時代の日本型の経営の企業だ。
*小泉改革がもたらしたもの
 小泉さんのとき米国から年次計画要望書に添って米国型の市場中心・自由主義経済が持ち込まれた。
 それと同時に企業は株主のもので、従業員と会社の設備は同列の考え方。金が全て。チームワークで伸びてきた企業への成果主義の導入。
 それと同時期に起こった中国など低賃金の厖大な人口を要する新興国の台頭による世界的な経済環境の変化。
 批判を浴びた不当な日本技術の海外への持ち込み、リストラに伴う技術の流出、非正規社員の増加、日本の貧困化。
 リーマンショックで大量解雇で東京都やボランティアが年末休暇村を開いたときに他人ごとのようにに見ていた経済界。
*甘い安倍さんの考え方
 上記の現実をみずに、日本の経営者は皆従業員のことや日本経済のことを第一に考える優秀な人達ばかりと考えている。安倍さんが期待するように、企業は株主のものと考えている輸出型の製造業のサラリーマン型の経営者が少し景気を良くなったからと言って、従業員の待遇改善にどれだけ金を回せるだろうか。(現在安倍さんの要請に応えて少しだけ昇給が実現。但し正規社員だけ。)
 それともう一つアベノミクスの仕上げは成長分野の指定とその推進だと言わている。
 私は前から書いているし、誰でも考えている農村改革しかないが、安倍さんが農業団体を説得しそれを押し切る決意と実行力がなければ、このままずるずると遅れてしまうかも知れない。
「現在の私の意見」
 以上を振り返って見るとど素人、傍目八目の私の指摘のかなりの部分があたっているようです。
・現実は私の例に挙げた経営者の逆を行くブラック企業の経営者の存在。そして全くと言って良い程進まない同企業の摘発。それを推進すればとかく批判の多い厚生労働省の人気も職員の士気も上がるのに。
・何度も書くシャープ・東芝・三菱自動車の経営者に象徴される凡庸な経営者。その尻を叩いて賃上げを要請する安倍さん。
・非正規従業員の範囲拡大と定着化で非正規社員の貧困化の推進
・貧乏な非正規社員が結婚出来ない状態を作りながら、希望出生率1.8人の目標推進。
・非正規従業員の範囲拡大と定着化による平均賃金の低下で競争力の強化を図っているのに同一労働同一賃金を企業に要請。
 誰でもが呆れるバラバラの政策。 
 これと言った決めてのない第三の矢。
一向に進まない地方創世。理由は地方の首長が皆優れている前提に立っているが事実はその反対の人の方が多いこと。
*安倍さんのやるべきこと
・非正規従業員の範囲縮小、全員を正社員化の定着化、その費用は当面はむ企業が抱えている厖大な内部留保を当てる。つまり今まで疎かにしていた人への投資。正社員化による企業への忠誠心と改善活動の活発化による収益の拡大。
 前にも書きましたが、同一労働同一賃金を企業に要請するのなら皆企業の正規社員にしたほうが彼らの企業への忠誠心を持たせるだけ企業にとつても有利です。
 現在の非正規社員はロボットでは無いのだから、それなりの考え方やアイディアを活かさないのは余りにも勿体ないと思うのですが。
 前にも提案した非正規社員の利点?を活かした従来型の正規社員に比較して身分と収入もやや不利な正規の試用社員制度の導入です。
 その従来の正規社員、正規の試用社員の改善活動の中から素人の政治家では考えつかない「第三の矢」も出て来るかもしれません。
・そして別の投稿でも書いたMBAのような優れた経営者を養成するための大学の設置。
・安倍さんは凡庸の経営者の集まりの経団連、規制緩和一辺倒の経済学者でなく、日航再建で活躍した京セラの稲盛和夫さんや、ローソンからサントリーに移った 、新浪剛史さん、前にも書いた企業の経営者など優れた経営の専門家の人達の意見をもっと取り入れるべきだと思います。

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