普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

独裁国家の道を進むのか民主党政権

2010-01-17 06:55:29 | 鳩山内閣

 産経・政治部長の乾正人さんが民主党議員は腰抜けかと言う民主党員の批判をしていますがその中で気になった部分を拾って見ました。
 いやはやびっくりした。
 石川知裕衆院議員が東京地検特捜部に逮捕されたことでも、民主党の小沢一郎幹事長が続投を宣言したことでもない。
 小沢幹事長の「続投宣言」も小沢氏の年来の政治手法からいって驚くに値しない。
 ここで幹事長職を辞すれば、事実上、罪を認めたと世間が受け取るのは間違いない。
 これまで営々として築いてきた「小沢神話」は一夜にしてかき消え、「小沢王国」が崩壊しかねないと判断したのだろう。
 鳩山由紀夫首相が傷ついた幹事長を励まし、続投を容認したのも当然といえば、当然である。
 5月に小沢氏が代表を辞任。直後の代表選で、鳩山氏が世論調査の好感度でリードを許していた岡田克也氏に勝利した経緯を思い起こしてみれば、よくわかる。
 「選挙のプロ」ぞろいの小沢軍団の支持なしには、鳩山氏の勝利はなく、むろん鳩山政権誕生もあり得なかった。
 一般に鳩山政権は、政府と党が対等に近い力をもっている「二重権力」構造といわれるが、そうではない。鳩山政権の実態は、党と国会を掌握している小沢氏が実権を握る「小沢政権」であり、鳩山氏は表紙にすぎない
 マニフェスト通り、ガソリン税などの暫定税率を廃止しようとした藤井裕久前財務相の辞任の理由は表向き「健康問題」だが、関係者によると、昨年末、小沢氏の主張通りに暫定税率維持が決まった直後に財務相は辞意を首相に伝えている。
 首相が幹事長に「どうぞ戦ってください」と三権の長としておよそ非常識な発言をしても恥じないのは、「表紙」としてそれ以上のことを言えないからである。
 では、何にびっくりしたのか。民主党の国会議員たちのあまりの腰抜けぶりに、である。
 党幹事長の秘書と元秘書2人が相次いで逮捕された事態は、誰がどう考えても異常である。オフレコで聞けば、「小沢さんは辞めるべきだ」「鳩山さんはもっとしっかりしてほしい」と語る民主党議員は結構いる。しかし、実名でのコメントを求めると、「それは勘弁してほしい」となる。16日の党大会でも批判ひとつ出なかった。
 「検察ファッショだ」と思うのであれば、新党大地の鈴木宗男代表のように、堂々と異議を唱えればよい。そうでもなく、「ノーコメント」と逃げまわる議員がほとんどなのである。日ごろは威勢のいいことをテレビで吠えている若手・中堅議員ほど口をつぐんでいる
 そんなに小沢一郎という政治家が怖いのか。渡部恒三元衆院副議長は「戦前の大政翼賛会のようだ」と嘆くが、その通りだ。いざというときに物言えぬ政治家に、とても国政は任せられない。

[私の意見]
 産経の乾さんが指摘したように、民主党大会の様子は確かに異常でした。
 小沢さんが検察と戦う言った時の万雷の拍手。
 戦前派の私はついドイツのヒトラーの演説に応える怒濤のような聴衆の拍手と歓声の映画のシーンを思い出しました。 (当時はこの種の報道は映画館で見るしかありませんでした。)
 これが自見党大会なら、このような重大事件のときに派閥のボスがこんなことを言えば、必ず反対する勢力からの批判の声が上がるのですが。
 そして政権与党が(彼らが信じる)間違った方向に行くのを自動的に修正していたものですが。 (彼らが信じると書いたのはときたま外野から見れば派閥争いにしか見えないこともあったからです。)
 然し今回の場合は明らかに小沢さんの方にも少なくとも、民主党の掲げた「クリーンな政治」から正反対の事件を起こし「民主党の顔に泥を塗った」ことに対する反省と、一般の党員からの批判があって当然だと思うのですが。
 事業仕分けの時も小沢さんのクレームで担当者の引上げ、小沢さんに反対する勢力の冷遇、選挙資金も小沢さんの好みの人に高額の資金の提供。
 全国からの請願などの幹事長室一本化で、自民党の野中さんの率いる全国土地改良事業団体連合会の請願の却下など、自民党の支持グループや、自民党推薦の首長を持つ地方自治体の締めつけの噂などなど。
 一方、問題の多い日教組大会でおべっか染みた演説をしたり、主義主張の全く違う社民党との連立を組んだり、外国人参政権付与をちらつかせて、韓国人からの支持拡大を図るなど見え見えの勢力拡大策。
 一政治家として自分の主張実現のために、反対する勢力を蹴落とし、その影響範囲を拡大しようとするのは致し方ないとしても、小沢さんが国の方向まで変えるほど力が強くなったときは大問題です。
 その時の党として独裁的な手法が行き過ぎようとしたときに牽制したり、指導者に問題があれば自浄作用が働くシステムがあって、民主主義政治が正常に機能すると思います。
 然し国会では民主党が圧倒的勢力を誇り、民主党内では小沢チルドレンを始めといる台勢力、いまや小沢さんの勢力を無視しては何も出来ない状態です。
 そして小沢さんの排他的、独裁的き手法
 そのために小沢さんに批判的な立場の人も彼がどんなことがあっても何も言えない政権与党の民主党員
 渡部恒三さんは、民主党大会を大政翼賛会と言ったそうですが、心配性の私はヒトラー率いるナチスの再来、独裁国家の出現とまでまさか行くとは思いたくありませんが、日本はそのすれすれの所まで行きそうな気がしてならないのですが。
 そんな小沢さんにブレーキを掛ける政治家は民主党にはいないのでしょうか
 テレビなど見ても今回の問題で検察権力の批判をする人もいるようですが、それよりも遥かに大きな権力を持つ政権与党、その中で大きな権力を持つ小沢さんの批判は忘れてならないと思うのですが。
 国民もマスコミもいつまでも民主党に優しくしていては、経済・安全保障問題で大きな、そして何時までも越えられない壁に突き当たりそうな気がします。

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注記:独裁者wikipediaより)
   近代に入って、法律上国民または有識者に選ばれた形になっているが、現実には一人の人物に権力が集中し、その者が国政を操っている状態を独裁制、そしてその権力が集中した人物のことを独裁者と呼ぶ。
  問題は、独裁者の判断が偏狭または不合理であっても、それを止める方法が合法的に存在しないことにある。システムとしての独裁制には、独裁者の暴走へのチェック機能が存在しないことが問題点となり、常に暴政に変貌する危険を秘めている。