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音楽「インターネット放送AccuRadioのBeautiful Musicの中から素敵な音楽を……」

2021-03-31 17:55:20 | 音楽
今日は、「Non Dimenticar(ノン ディメンティカー、忘れないで!Don't forget!」
 Non Dimenticarは、イタリア語で忘れないで! という意味。英語では、Don't forget。

 1951年のイタリア映画「アンナ」のために書かれた。主演は肉体派のシルバーナ・マンガーノ。今では知る人もまれで、1989年肺がんで他界、享年59歳。

 レコーディングは、ナット・キング・コール、ディーン・マーチン、ジェリー・ヴェイル他。今回はパーシー・フェイス・オーケストラでどうぞ!

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音楽「インターネット放送AccuRadioのBeautiful Musicの中から素敵な音楽を……」

2021-03-27 18:16:42 | 音楽
 今日は、「Three O'Clock in the Morning朝の3時」。スペイン生まれのフリアン・ロブレドがおおよそ100年前の1919年に作曲した。

 1922年ポール・ホワイトマン・オーケストラの演奏が350万枚を売り上げた。ハネムーンの前に二人で踊りあかそうという若者の情熱の曲といえる。踊るのはワルツ。映画や小説にも取り上げらえるという人気曲。

 まず演奏では、フランク・デ・ヴォル・オーケストラ(1950年)、ガイ・ロンバードとロイヤル・カナディアンズ(1960年)、ミッチ・ミラーとギャング(1960年)、バート・ケンプフェルト・オーケストラ(1964)、リビング・ストリングス(1971)など。

 この曲は、ディジー・ガレスピー (1953)、オスカー・ピーターソン(1956年)、デクスター・ゴードン(1962年)、ハリー・ジェームズ(1965年)、セロニアス・モンク(1969年)などでジャズ・スタンダードにもなっている。

 ナット・キング・コールが最初にレコーディング、それに続きディーン・マーチン、ジェリー・ヴェイル。そして映画にも、小説F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビイ」にも。
それでは、ロンドン・ポップス・オーケストラでどうぞ!
It's three o'clock in the morning,
We've danced the whole night thru,
And daylight soon will be dawning,
Just one more waltz with you,
That melody so entrancing,
Seems to be made for us two,
I could just keep right on dancing
forever dear with you.

There goes the three o'clock chime,
chiming rhyming
My heart keeps beating in time,
Sounds like an old sweet love tune,
Say that there soon will be a honeymoon.

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読書「ボストン、沈黙の街Mission Flats」ウィリアム・ランディ 2003年9月刊

2021-03-24 13:10:10 | 読書
 読後の印象というか感想というか、どうも書きづらい本ではある。多くのミステリーではざっくり言えば、事件が発生する、捜査が行われ、犯人を逮捕、一件落着というパターンが多い。ところがこの本では、そうはならない。

 人間の業(ごう)、つまり人として生まれ非合理であるとわかっても、行ってしまう行為を描き、惹きつけてやまない。

 プロローグで示されるのは、カナダと国境を接するメイン州の人口数百人の片田舎ヴァーセイルズ(架空の町)の町の警察署長を務める弱冠25歳のベン・トルーマンが、亡き母を思うくだり、

 その5年後、1977年3月11日、午前1時29分にボストンのミッション・フラッツ(これも架空)と呼ばれる地区にあるバーで強盗に射殺される警官。犯人はヤク中ダリル・サイクスとフランク・ファースロ。

 後にファースロは、厳寒の川に身を投げる。一方サイクスは、警官隊に41発の銃弾を浴びて死んだ。

 これらは何を示しているかといえば、ボストン市警には、これら犯人を逮捕し起訴するつもりなどない。警察は犯人の死を望んでいるというわけ。警官殺しの報いといえる。

 10年後、1987年8月17日午前3時25分。ミッション・フラッツ地区。三層式住宅と呼ばれる木造住宅、ここはミッション・ポッシと呼ばれるギャング団の麻薬密売所なのだ。
 警官隊の中に麻薬課刑事フリオ・ヴェガとパートナー、アーティ・トゥルーデルがいる。ドアは閉まったまま、開けられる気配はない。大男のトゥルーデルが大槌を振るった。中からショットガンが炸裂する。トゥルーデルが頭に銃弾を浴びて死亡。

 これだけではない、1997年10月11日主人公ベン・トルーマンの登場である。メイン州の地図を見ていると、かなり湖が多い。ヴァーセイルズの町の近くにもマタキセット湖がある。湖畔にはロッジが並んでいる。

 ときどき見回りに訪れるベンが異様な臭いに気づく。そのロッジの中には、サセックス郡地方検事補ロバート・M・ダンツィガーが血を流して死んでいた。

 ここでアウトロー(無法者)の本来の意味を少し。もちろんこの本からの引用だ。「現代ではこの言葉はあらゆる犯罪者をさすのに使われる。古いイングランドの法律では、もっと明確に定義されていた。
 法廷で無法者と裁定されれば、文字通り法律の外(ロウのアウト)に置かれた。つまり、法の保護を一切受けられなくなるのだ。無法者からものを奪っても、あるいは殺してもお咎めはいっさいない」

 警官達にはこの血が脈々と受け継がれているかのように、橋の欄干から飛ばされたり、肉体をぼろ布のようにズタズタにされたりする。

 小さな町の警察署長ベン・トルーマンがボストンでの捜査会議を終え犯行現場に再び訪れた時、出会ったのが元警官のジョン・ケリー。以後ともに力を合わせ、プロローグで示したすべてが交錯し、人間の業がいや応なく迫ってくる。

 ハーバードなど有名大学や史跡に恵まれたボストンではあっても、アメリカのどこの都市にでもあるような荒廃した地区が存在する。そこを舞台に物語は、異質な面白さを秘めていた。

 まじめで良心的なベン・トルーマンでも、深い仲になったジョン・ケリーの娘で地方検事補のキャロラインに対し、秘密を持ち続けなくてはならない。とはいっても、ベンとキャロラインのラブストーリーは、車のハンドルの遊びにも似た一服の清涼剤であった。

 こんな場面なんかはどうだろう。わたしがはじめてキャロラインにキスしたときのこと―――彼女は一歩うしろにさがると、微笑んでわたしの名を呼んだ。そして「本気なの?」と念を押した。
「本気も本気だ」
 1台の車がわきを通り過ぎていくのを、わたしたちは照れ臭そうに見送った。ここはわたしのホテルの外だ。ドアマンがこっちを見ている。夜の空気はひんやりしていた。
「ベン、無理にくどいてくれなくてもいいのよ。どうしてもってわけじゃないんだから」
「どうしてもくどきたいんだと言ったら?」
「だったらぐずぐずしないで」
 それでも予期せぬ結末に、チョット気持ちが落ち込む。

 
 著者について、1963年にボストンで生まれイェール大学を出てマサチューセッツ州ミドルセックス郡で地方検事補を7年間務めた。本作はデビュー作品。

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音楽「インターネット放送AccuRadioのBeautiful Musicの中から素敵な音楽を……」

2021-03-21 15:50:13 | 音楽
 今日は「As long as he needs me彼が私を必要としている限り」
この曲は、1960年のミュージカル「オリバー!」で歌われた。「オリバー!」は、イギリスのミュージカルでチャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツィスト」が原作。シャリー・バッシーが歌って広まったという。

 AccuRadioの「Beautiful Music」から流れるのは、ピーター・ネロのアルバム、「LOVE Love Songs for Rainy Day」に収録されている曲だ。どうやら片思いのラヴ・ソングに思える。

 ピーター・ネロは、1934年に生まれ、ピアニストでポップスの指揮者でもある。この曲を聴くと、天井が高く大きな窓から芝生の庭が見渡せ、うっそうと茂る木々に囲まれた家。明るく広い部屋のグランド・ピアノからは、流麗な旋律が流れてくる情景をイメージする。それではピーター・ネロのピアノでどうぞ!

歌詞を原文で掲載しておきます。
As long as he needs me
Oh, yes, he does needs me
In spite of what you see
I'm sure that he needs me
Who else would love him still
When they've been used so ill?
He knows I always will
As long as he needs me
I miss him so much when he is gone.
But when he's neare me
I don't let on
The way I feel in side, The love,
 I have to hide, The hell, I've put my pride
As long as he needs me
He dosen't say the things he should.
He acts the way he thinks he should.
But all the same, I'll play this game his way.
ここまでがイントロだと思う(曲の構成に詳しくないので)
以下は、他の歌手が歌っている部分。
As long as he needs me
I know where I must be
I'll cling on steadfastly
As long as he needs me

As long as life is long
I'll love him, right or wrong
And somehow I'll be strong
As long as he needs me

If you are lonely then you will know
When someone needs you, you love them so
I won't betray his trust
Though people say I must
I've got to stay true just
As long as he needs me
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音楽「インターネット放送AccuRadioのBeautiful Musicの中から素敵な音楽を……」

2021-03-18 09:35:18 | 音楽
 今日は「Beautiful Obsession美しきこだわり」。パーシー・フェイス・オーケストラの華麗な演奏は、海辺の瀟洒なホテルの芝生の庭に続くテラスで、恋人とステップを踏むイメージが浮かぶ。遥かかなたの水平線に、落日の輝きが見える。夕暮れの冷ややかな風が、彼女の手のぬくもりを感じさせる。思わず抱き寄せた黄金色に染まる彼女の目に、潤いが浮かんだのを見つめる。

 この曲をほかのアーチストの演奏を聴いたが、パーシー・フェイスに勝るものはなかった。極上の音楽は、心を幸せにしてくれる。

 パーシー・フェイスは、1908年カナダ・トロントで生まれ1940年にアメリカへ招聘され、その2年後アメリカ市民権を得る。
 1952年「デリカード」、1953年「ムーラン・ルージュの歌」、1959年「夏の日の恋」がビルボード全米1位を記録している。

 「夏の日の恋」は、1961年のグラミー賞を受賞した。グラミー賞を映画主題歌およびインストゥルメンタル曲が受賞したのはこれが初めてであったという。上品さの中にしっかりとした主張が感じられる演奏には、好き勝手なイメージを膨らませることができる。それでは「Beautiful Obsession」をどうぞ!
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「桜もタンポポも咲いた」

2021-03-15 16:42:55 | 音楽
 今日3月15日に気温が18度ぐらいまで上がって、例年より半月ほど早く桜が咲いた。私がいつもウォーキングに利用する遊歩道の桜だ。一本の木にオッと思わせるようなまばらではあるが枝を賑わせていた。ならば遊歩道にはある程度の木々が花を咲かせているのだろうと思ったが、そうではなかった。

 最初に見た桜の木以外は花をつけていないのだ。つぼみは一気に膨らんできそうではあるが。例年、タンポポが咲いてのち桜が咲くが、今年は同時に咲くということになった。なんだか今年の夏は暑そうな気がする。

 500メートルほど続く桜並木にたった一本だけ咲く木に一人遊びという言葉を連想した。サンサンと降り注ぐ日の光に一本以外は知らんぷり。一人遊びからソリティアSolitaireという曲を思い出した。

 AccuRadioのBeautiful Musicに流れるSolitaireは、リチャード・グレイダーマンのピアノ演奏だったが、それ以外にも名盤がある。拒食症でこの世を去ったカレン・カーペンターだ。ふくよかで包み込むような彼女の声を忘れるとができない。

 「Solitaire一人遊び」は、1972年にシンガソングライターのニール・セダカが作曲した。1975年にはカーペンターズがカバー。
 これらに関してネットにはこんな記述がある。「兄のリチャード・カーペンターはニール・セダカやアンディ・ウィリアムスのヴァージョンを知っていたが、当初はこの曲が妹のカレンに合っているのかどうか確信が持てなかった。しかしながら、いざレコーディングを終えるや否や、「彼女はこの曲が好きにはなれなくて、それはずっと変わらなかった」ことを明かしつつも、「彼女の最高傑作のひとつだ」と評価している」とある。好きでもない歌を最高傑作のレベルに押し上げるって、凡人にはできないことだろう。

 愛を求めない孤独な男を歌った情感のある曲。聴きましょう、実にいい曲だから。
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音楽「インターネット放送AccuRadio」の中から素敵な音楽を……

2021-03-14 16:54:50 | 音楽
 今日は、「Moonglow月光」です。1955年の映画「ピクニック」でウィリアム・ホールデンとキム・ノヴァックが踊る場面にミディアムテンポで男と女の感情が高まるのにぴったりの曲。

 無賃乗車していた貨物列車から飛び降りてきた流れ者の男(ウィリアム・ホールデン)と地元の若い女(キム・ノヴァック)の恋物語。

 ノヴァックの母親のセリフがいい。「女が美しいのは数年だけ、まだ19、来年は20、次は21、すぐに40よ」

 今どきの40はまだまだだけど、キム・ノヴァックは今年88歳。絵を描きながら、ロサンゼルス郊外の海の近くに住んでいるそうな。

 妖艶なキム・ノヴァックが頭をよぎる。踊る映画の場面と人気ジャズ・シンガー、ダイアナ・クラールでどうぞ!


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音楽「インターネット放送AccuRadio」の中から素敵な音楽を……

2021-03-11 15:42:33 | 音楽
 今日は「As time goes by時の過ぎゆくままに」を取り上げてみよう。この曲を聴いて真っ先に思い浮かべるのが、洒落た酒場のシーンだ。渋い声と風貌の俳優ハンフリー・ボガードとスウェーデン出身で美貌のイングリッド・バーグマンの「カサブランカ」だ。ドウリー・ウィルソンが歌うのがAs time goes by。

 スタンダードの名曲として今も受け継がれているが、もともとは、1931年にシンガソング・ライターのハーマン・フップフェルド(Herman Hupfeld)が、ブロードウェイ・ミュージカル『エブリバディズ・ウェルカム』(Everybody's Welcome)のために作詞・作曲した曲。

 この曲は1931年にそこそこのヒット曲となり、ビクター、コロムビア、ブランズウィック・レコード (Brunswick Records) や、安売り店向けのレーベルなどで、様々なバージョンが発売された。

 この曲は、上演される機会に恵まれなかった演劇『Everybody Comes To Rick's』に取り上げられ、これが映画『カサブランカ』の原案となった。とウィキペディアにある。

 酒場のシーンと霧の空港のラストシーンそれにイングリッド・バーグマンの美しさが蘇る。今、観ても青春の郷愁かもしれないが、なぜか胸が締め付けられるような感覚になる。

 それでは「カサブランカ」の1シーンもあるドウリー・ウィルソンとビージー・アデール・トリオのピアノ・ジャズでどうぞ!


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音楽「インターネット放送AccuRadio」の中から素敵な音楽を……

2021-03-08 16:05:04 | 音楽
 ネットで音楽配信サービス全盛の時代を迎えている。お馴染みのアマゾンもあるが、私の好きなカントリー・ミュージックが豊富となればAccuRadioになる。

 AccuRadioは、2000年にイリノイ州シカゴで設立された。現在、ポップス、ロック、フォーク、カントリー、ジャズ、電子音楽等多岐にわたった音楽を配信している。数あるカテゴリーの中で「Beautiful Music」がある。内容は、「オールディーズ系」といえる。かつての名曲の数々が、途切れることもなく流れてくる。

 今日は「Send in the crowns」を取り上げてみよう。この曲は、1973年のミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」のためにスティーブン・ソンドハイムによって書かれた。フランク・シナトラが1973年にレコーディングし、ジュディ・コリンズのバージョンが1975年と77年にチャート・インしたため、ソンドハイムの最も人気のある曲となった。その後多くの歌手がカバーしている。

 私はこの曲を、フランク・シナトラのヴァージョンで聴き続けている。シナトラは、ゆっくりとしたテンポで情感豊かに歌い、独特の声音で聴く人を虜にする。

 さて、この題名なのである。ソンドハイムはこんなことを言っている。「ショーがうまくいっていなければ、道化師を送りましょうという意味ではありません。言い換えれば、「冗談を言いましょう」です」

 実際、英語圏では、このsend in the clownsをジョークの代名詞として使っているみたいなのだ。こんな感じを想像できるけどね。仕事とがうまくいかないとき同僚に「道化師でも送ってくれよ」と愚痴を言う。和訳付き動画を、フランク・シナトラの歌唱で聴きましょう。
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映画「パリ、嘘つきな恋」2018年制作

2021-03-05 15:35:47 | 映画
 「パリ、嘘つきな恋」これは日本向けの題名、日本人はパリと言えば何でも飛びつくからだ。そういう私もそのうちの一人。原題が「Tout le monde debout(みんな立ち上がろう)」なのだ。

 この映画の監督・主演しているのがフランク・デュボスク。この男なかなか渋いのだ。1963年11月生まれの撮影当時55歳。落日前の夕日のように、輝くひとときなのだろう。    

 その男ジョスラン(フランク・デュボスク)は、ナイキ、リーボック、アシックスという靴メーカーの代理店店長なのだ。しかも独身で女好き。一人前に部下にゲキを飛ばすが嘘つきでもある。

 どれだけの報酬があるのか、住んでいるのはプール付きだとよ。このプールがのちに劇的な効果を発揮するんだよ。親友の医師とランチを楽しんでいるとき、母の死を知らせるスマホが鳴った。

 ポルシェをぶっ飛ばして実家の母の部屋で、母の車いすに座って、母の好だった曲を流していた。そこに現れたのが向かいに住む胸の谷間もあらわなジュリー(キャロライン・アングレード)。

 「うわっ、魅力的だ」ととっさの嘘で足の悪い男になった。だが、ジュリーが紹介したのが足の不自由な姉フロランス(アレクサンドラ・ラミー)だった。ジュリーの姉妹愛なのだ。

 そのフロランスは、バイオリニストで各地を団員とともに回り、テニスの腕も相当なもの、しかもユーモアも持ち合わせていた。デートを重ねるうちにジョスランは、フロランスを愛し始める。フロランスの目にも好意が浮かんでいる。したがって嘘の身体障碍者を装うジョスランは、真実を告白しなければならない。いつ?どこで?どのように? 観る方もいろいろ考える。レストランなんかでの正攻法ではこの恋は壊れる。交通事故のよな偶発的な出来事が必要なのだろう。まさにそれが起こる。

 フロランス役のアレクサンドラ・ラミーが、徐々に美しさを増していくに従いジョスランの気持ちも高揚するという仕掛けになっている。当初のフロランスは、化粧気もなく普段着で気に留める存在でなかった。コンサートに招待されて2階の特別席からのフロランスを見ると、長いまつ毛とアイシャドウに口紅、ドレス姿で華やかな雰囲気。テニスの試合も清潔な色気に包まれる。レストランでの楽しい時間。

 ジョスランは、フロランスを自宅に招待する。この頃には、二人の恋する気持ちが最高潮、夜のとばりにプールの水がキラリと光る。「泳ごう」とジョスラン。大人の恋のコメディ。ハッピーエンディングで幸せ。





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