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料理「おからの別名、きらず”雪花菜“」

2019-11-29 16:22:04 | 料理

 おからの別名が「きらず」というのを知らなかった。新聞記事で知り調べてみると、おからは包丁で切らずに調理することから「切らず」で「きらず」になった。その漢字がまたなんともいえない上品な雰囲気には驚く。こういうところは日本語の味わいと言えるだろう。

 おからが「空っぽ」の「空(から)」に通じることから、縁起を担いで関西地方で「きらず」と呼ばれることが多いらしい。私は関西出身なんだが、雪花菜は聞いたことがない。かつては京都の商家などで、「(商売相手との)縁が切れないように」という願いを込めて、月末に食べる風習があったという。主に京都で使われていたと思えば、雪花菜の雰囲気が納得できる。

 おからはスーパーで100円前後で売っているから時々料理をする。ウィキペディアの記事を引用すると「栄養的には優れている。一般分析値を見れば、乾物中の成分は粗蛋白質が約26%、粗脂肪は約13%、可溶無窒素物が約33%、粗繊維が約15%と栄養価が非常に高い。通常は水分を約75%から80%含む状態で流通している。含まれている粗脂肪(油分)の約50%は不飽和脂肪酸のリノール酸である。

 また、おからには脳の記憶力を高めるホスファチジルコリン(レシチンとも)が豊富に含まれている。記憶に関連した脳内物質としてアセチルコリンがある。アセチルコリンを作るにはコリンという物質が欠かせない。その前駆物質がホスファチジルコリンであり、ネズミにコリンを与えたところ、記憶力が良くなったという報告もある」とある。

 

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国際ニュース「やっぱり韓国の罠に落ちたのではないか、わが日本は???」

2019-11-25 16:18:10 | ニュース

 それは韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を撤回したことについてなのだ。読売新聞11月23日朝刊のフロントページには「GSOMIA失効回避」と白抜き文字で大きく紙面を飾っていた。そして3面には詳しく解説されていた。

 その中身を読んでいくとちょっと気になったことがある。外務当局は水面下で協議を続けていた。それが21日、韓国が輸出管理厳格化を不満としてWTO(世界貿易機関)に提訴していたのを中断する意向を伝えてきた。それを日本政府は「韓国が折れてきた」と判断、韓国を優遇国から外したのはそのままに、政策対話の再開に踏み切り韓国側に再考のきっかけを与えたとある。

 気になったのは、WTOへの提訴中断が韓国が折れてきたと言えるか。もともと日本は、WTOのルールに則っての措置と言い続けてきた。韓国の提訴にも勝つ自信があったはず。ならば韓国が提訴を撤回しようが中断しようが日本とは何の関係もない。「どうぞご随意に」でいいではないか。

 韓国が折れて対話再開なら、輸出管理問題とリンクしたことになる。案の定、25日読売新聞朝刊2面に「韓国、経産省発表に抗議 GSOMIA失効回避巡り」という記事。経産省22日発表の「対韓輸出管理の厳格化措置は当面維持するとし政策対話とGSOMIAは無関係」としている。

 これに対し韓国が咬みついた。要するに韓国側は、政策対話を輸出管理厳格化の撤回に向けた一歩としていただけに不満を持ったらしい。しかも韓国側発表では経産省が謝罪したことになっている。日本政府はそのような事実はないという。この韓国の発表も国内向けの意味合いもあるという。日韓で会議をすればいつも後味の悪さがついて回る。そういうことがよく分かっているはずなのに、毎回同じことを繰り返す日本。

 外交を一種の喧嘩と見立てれば、日本は喧嘩下手だ。ずるさや根性がない。進学校から一流大学と勉強一筋。それが官僚になる。頭だけでは喧嘩はできない。体力勝負だ。適度な不良性があったほうがいいかも。

 「WTO提訴中断」が罠だった気がしてならない。いずれにしても対韓国では、あれやこれやで揉め続けるだろう。最後まで日本側が強気でなかったことが残念だし、またGSOMIAが失効していたら、どんな展開になったのか知りたいとも思う。このブログの文章を首相官邸ホームページにも投稿した。なしのつぶてかもしれないが。

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音楽「置き忘れていたLPレコードの中の青春」

2019-11-11 16:13:20 | 音楽

 それは1972年「ペドロ&カプリシャス」にスカウトされ二代目ヴォーカリストとして高橋真梨子が歌うLPレコードなのだ。1973年に「ジョニーへの伝言」「五番街のマリーへ」がヒットした。その後、ソロ活動に入って現在70歳にしてコンサートやディナーショーと精力的。

 歌曲には、フランク・シナトラの人生の終末を歌う「My Way」もあれば、苦難を乗り越えて生きていくぞと言うジーン・ケリーの「雨に唄えば」もあり、一転して多いのが悲しい別れの愛の破綻を歌う曲。高橋真梨子もこういう別離の曲が多い。「別れの朝」「私は旅人」「手紙」などなど。

 ネットで失恋の歌が多いということで、おすすめ10曲というのがあった。いずれも現代風のラップ調やらロック調にフォーク調なのだ。フォーク調はまだいいとして演歌以外に中年や高齢の人たちの耳に届くような曲が欲しい。

 「いや、時代だから今の若い人のを聴くしかないよ」と言われるかもしれない。ならば海の向こうのアメリカでは、映画「オリエント急行殺人事件」の挿入歌「Never Forget」はどうか。全ての愛についてミッシェル・ファイファーが歌う。しっとりとした、いい曲だ。日本でのポップスで、これがないのが寂しい。

 ならば50年程前の歌を楽しむ。「別れの朝」はよく歌たものだ。歌詞がなかなかいいが。今日的には、ちょっと古臭いかな。歌詞を思い出しながら、若き日々を振り返ってみよう。

別れの朝二人は 

冷めた紅茶飲み干し 

さようならのくちづけ 

笑いながら交わした 

別れの朝二人は 

白いドアを開いて 

駅に続く小径を 

何も言わず歩いた 

言わないでなぐさめは 

涙を誘うから 

触れないでこの指に 

心が乱れるから 

やがて汽車は出てゆき 

一人残る私は 

ちぎれるほど手を振る 

あなたの目を見ていた 

 情景が手に取るように分る。キスでなく「くちづけ」、なんとも情緒がある。「汽車」はもう古すぎる。そしてなんで別れるんだろう。喧嘩別れでもないし、ほかに恋人ができた雰囲気でもないし、多分相手の彼が海外に転勤するんだ。数年の別れ。微妙な言い回し「触れないでこの指に」もしそうなったら、わっと泣いてしまいそう。彼はちぎれるほど手を振ってくれた。恋人たちの別れは、いつもドラマティックだ。

 こういう経験はないけれど、映画を観るような疑似体験ともいえる。特に過去の時間が長くなり、未来の時間の終焉が手が届くところにある年齢の者にとっては、背筋がぞくりとし心がブルーになるのはなぜだろう。もう一度その年代に戻り恋をしたいと思っているのかもしれない。

  高橋真梨子のポッブな曲調と歌唱力が身に着いた楽曲は、言葉の壁も乗り越える普遍性と物語性に価値がありそう。それでは、LPレコード整理中に再び目にした高橋真梨子の「別れの朝」をどうぞ!


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読書 高沢皓司著『宿命~「よど号」亡命者たちの秘密工作』

2019-11-03 20:50:01 | 読書

 1970年3月31日JA8315「よど号」が富士山南側上空を飛行中、午前7時30分過ぎ「ハイジャック」されたと地上管制塔に通報された。 

 ハイジャックしたのは、赤軍派と言われる男たちだ。リーダーの田宮高麿、サブリーダー小西隆裕、岡本武、赤木志郎、若林盛亮、安部公博、田中義三、吉田金太郎、柴田康宏の9人だった。彼らの目的地は、北朝鮮だった。とはいっても事前に北朝鮮と受け入れについて交渉してもいない。ただハイジャックして北朝鮮へ向かい現地での交渉に運命を託すつもりのように見える。こんな大甘の判断が通用すると思っていたのだろうか。しかし、時は彼らに味方をしたのではないかと思う。 

 よど号のもともとの行き先は、福岡の板付空港で「北朝鮮へ行くには燃料補給が必要」とうそを言って板付空港に着陸する。当然のことながら、飛行機からは誰も降りてこない。給油で時間稼ぎをしたが、午後1時半過ぎ乗客23人が解放された。その直後、よど号はゆっくりと動き始めた。 犯人たちは、拳銃や日本刀、爆弾などで威嚇していた。(これはすべてオモチャや模造品だった)

 よど号は、日米韓の連携で韓国の金浦空港に偽装着陸させた。これには、ハイジャック犯たちが、機長の管制塔と交信される英語が理解できなかったことも幸いしたらしい。この当時の大卒の英語力が貧弱だった証拠だろう。東大や京大の学生がこんなていたらく。

 この金浦空港では長い籠城が待っていた。交渉は長時間にわたり、山村新次郎運輸政務次官(当時36歳)が、乗客に代わる人質となり乗客全員と客室乗務員が解放される。4月3日、平壌近郊の美林飛行場に着陸した。

 おそらく北朝鮮は、ハイジャック事件を注視していたのだろ。亡命を受け入れた。ハイジャック犯がなぜ北朝鮮に行ったのか。それは、軍事訓練を受けるためだった。なぜ軍事訓練かは、彼らの革命には欠かせないからだろう。著者はハイジャックそのものが目的だったのではないかと言う。世界に向けたプロパガンダなのだ。

 亡命した彼らは、なんと日本人村に住むという特別待遇ではないか。「われわれには仕事をする以前から生活費を貰っていた。それもチョソンの平均水準以上のものだった」という。コーヒーやたばこ、日用雑貨、インスタント食品や日本の調味料、菓子や嗜好品など揃わないものはない。正月には日本と同じ料理が並ぶ。

 ハイジャック犯は、北朝鮮の手のひらで踊り始めていた。北朝鮮の絶対的な思想、チュチェ思想(主体思想)で洗脳することなのだ。勿論、長い時間とともに洗脳は完結した。         

 この本を読んでチュチェ思想の片鱗が見えて恐怖を覚える。一言で言えば、チュチェ思想の根幹、金日成はいつも正しく誤りはない。誤りは人民にあって誤りを犯したものは人間ではない。だから失敗すれば、金正恩の身内でもあったナンバー2の張成沢の処刑につながる。

 こんなくだらない思想で洗脳されるなんてと思うが、それを洗脳するんだからさらに恐ろしい。日本にもこの思想を信奉するのがいると聞く。北朝鮮は実に巧妙。ハイジャック犯9人に嫁探しをする。なぜかと言えば、妻子という人質が確保できるからだ。

 北朝鮮は国際結婚を認めない。従って、ハイジャック犯にヨーロッパで日本人女性の拉致を画策する。この場合は言葉巧みに北朝鮮に連れてくる。「北朝鮮では、真実の物語はつねに語られた架空の物語の背後に隠されている」と著者は断言する。

 従って、現在日本人村在住の小西隆祐、魚本公博、若林盛亮、赤木志郎、森順子(リーダーの故田村高麿の妻)、黒田佐喜子(若林の妻)がいるが、2017年11月この人たちは、「よど号日本人村」というサイトを立ち上げている。北朝鮮人民がすべてネットにアクセスできるとは思えないので、おそらく朝鮮労働党のバックアップでできたサイトだろう。嘘と捏造の朝鮮労働党のプロパガンダと言っても過言ではないだろう。

 このサイトは、まるで韓国の反日新聞を読むような不快感を覚える。綿密な調査で裏付けされた本書が指摘するヨーロッパでの結婚目的の誘拐について、『魚本(旧姓安倍)公博、森順子、若林佐喜子の三人には、「結婚目的誘拐罪」名による「日本人拉致容疑」での逮捕状が出されています。私たちにとっては、これは冤罪であり、当然受け入れられないものです』と言う。

 ではあるが著者“あとがき“で「この本に語られている物語は、それぞれ典拠した文献や調書、法廷書類、さらに膨大な取材資料(ノートやテープ)による裏付けを持っている」とある。

 ここで著者の高沢氏について、新潮社「宿命」担当編集班が書く『60年安保闘争を、その高揚の中から生まれた新左翼運動。その最盛期に青春時代を過ごした高沢皓司氏は、「共産主義者同盟(ブント)赤軍派」の活動家だった。「ブントの鬼っ子」といわれた赤軍派。その中でも過激なことで知られた「関西ブント」の武闘派たちこそが、1970年3月31日、羽田から日航機をハイジャックして北朝鮮に飛んだ「よど号赤軍」なのである。リーダーの田村高麿は高沢氏の友人だった。だからこそ高沢氏は、「よど号」が飛び立った直後から9人のメンバーの消息を追い求めた』そして『「よど号」の妻たちによる、マドリッドでの色仕掛けの日本人男性拉致。それに続くコペンハーゲンでの日本人女性の拉致。高沢氏は複数の目撃者からの事件の証言を引き出し田宮の発言の裏を取っていく』そして、「これが朝鮮労働党の手先になった「よど号赤軍」の実態なのである」と結ぶ。

 私にとって「北朝鮮では、真実の物語はつねに語られた架空の物語の背後に隠されている」という文脈とチュチェ思想のバカらしさと恐ろしさが忘れられないものとなった。現在、拉致被害者が政府認定17名、救う会認定7名、特定失踪者問題調査会の推定で100名以上という人たちがいる。これらの人たちが、北朝鮮によって洗脳されていると思うとやるせない気持ちで一杯になる。

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