徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ズルズルか、トントンか/第8節FC東京戦

2008-04-26 23:57:14 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
淳吾「うまくその2人(西澤・原)の特長を活かすってのを考えながら、(中略)自分が受けて、捌いて受けて捌いて受けてってのを繰り返して、リズムを作っていこうと思ってたんで、まあそういう意味ではできたと思うんですけど、まあ後半の戦い方には課題が出ました」

城福監督(FC東京)「まあボールはやっぱり支配されてたと思うんですよね。ボールを簡単にシンプルに回してくるし、特にディフェンスラインからトップにへの長いクサビっていうのを簡単に入れられてたと。(中略)清水はすごく集中してスペースをあんま前半与えてくれなかったので、その中でやり切れなかったなという印象です」
(以上、Sの極み 4月26日付))

スカパーで「清水対FC東京」戦。
序盤、東京の攻勢をしのぐと、徐々に清水ペースでゲームは進行する。前半も5分ほど過ぎると西澤のポストから淳吾、フェルがシンプルにボールを捌き、スペースに原、SBのふたりの飛び出しもスムーズで、面白いようにパスが回る。淳吾も言うとおり、前半はかなり理想とする形でゲーム運びができていた。最終的に9本のCKもほぼこの時間帯に集中し、いつゴールが生まれてもおかしくない波状攻撃ができていた。
しかし、結局得点は前半ロスタイムのアオのゴールのみで、ここで確実にゴールを決められるかどうかが、当然後半の戦い方にも影響する。終盤、ゲームを難しくしてしまったのもこの点で、自分たちの時間帯に確実にゴールに結びつけることできていれば、終盤の原・ヤジコンビのスピードはもっと生きていたはずだ。

ということで、多少のリクエストはあるものの、名古屋戦で不可解な不調の底は打ち、確実に調子は上向いている。今日から2週間で5ゲーム(柏A、磐田H、新潟A、そして鹿島H)という強行日程なので、正直言ってあまりゲームを振り返る時間はない。そしてこの緒戦を勝ち切れたのは、リーグ戦でのホーム初勝利以上に大きな意味がある。
ズルズルといくか、トントンといくか。
ここは序盤から中盤にかけて大きな勝負の分かれ目だ。だからこそ選手層を含めた総合的なチーム力だけではなく、ここからの勢い、そして空気は絶対的に必要なのである。確実に連敗するチームは出てくるし、ここで勝ち切ればその後、大きなアドバンテージになる。後半の戦いぶりは決して観ていて楽しいものではなかったけれども(スリリングではあったが)、自分たちの形を取り戻しつつ、確実に結果を残した勢いは、ひとまず買いだろう。
ここから連勝で鹿島を日本平に迎えよう。

次は火曜日、日立台で柏戦。