Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

ままの休暇~ソノマ編(その2)~

2011-11-27 21:27:13 | その他
11月27日朝、携帯電話でセットしたアラームで、7時に起床。
アラームを止めるため携帯電話を見ると、同時にペットシッターのFさんからもメッセージが入っていた。

「全て問題ありません。ゾロちゃんが私と遊んでいます。みぬちゃんも猫じらしで一緒に遊んでいます。」

どうやら、相変わらずルナは隠れっぱなしのようだが、とりあえず猫たちはみんな元気な様子だ。


さて、今回の旅行の最大の目的は、サンタ・ロサのサファリのツアー。
ホテルで朝食を摂り、チェックアウトした後、車を20分ほど運転して目的地のサファリへと向かった。

サファリ内に入ると、オフィスや売店の近くには既に何種類かの動物がいた。

放し飼いのワオキツネザル。


飼い猫のように可愛いサバンナ・キャット。



ツアーでは、この車で園内を廻った。
一人で参加していた私は、最初上の席を勧められたが、
結局上は子連れ家族に譲り、ガイド券運転手(ベージュの帽子及び黒のジャケットの男性)の横に座ることになった。


ブタの親子。


「ボンゴ(Bongo)」といわれる羚羊類(アンテロープ)。


ガイド曰く、「ライオン・キングに出てくるようなブタ」。
丁度このとき飼料を積んだトラックが来て、ブタたちはそわそわしていた。


デコボコした道を通って陸の上に上ると、ヌーの群れがいた。

ヌーは食べ物を求めて移住をすることで有名だが、サファリ内では毎日十分な食事が与えられるため、移住の必要はないそうだ。

可愛いウォーターバックの赤ちゃん。
しかしウォーターバックは、身を守るために耐えられないほどの悪臭を発することで有名。


角の生えたウォーターバックのオス。顔が歪んでいる。
通常動物園では、展示のため、できるだけ完璧な容姿の個体を選ぶのに対し、
このサファリではこのように完璧ではない個体も受け入れるのだそう。


シロオリックス(Scimitar-horned Oryx)の群れ。
実は、今この種は野生には存在していない。
元々アフリカの極度に暑い地に生息していたが、暑すぎて食料となる植物が育たないのが大きな問題。
暑さに耐えるため、この長い角が体温調整に重要な役割を果たしている。


インパラの群れ。
こちらは繁殖能力が非常に高く、個体数を維持するため、生まれた子供は動物園等に譲渡している。
高いジャンプ力で、天敵から逃れるのが得意。


水牛は、人を襲う動物として恐れられているが、
実は水牛が人を襲うのは自分たちのみを守るため。
特に「トロフィー」目的で、趣味として狩猟をする猟師が狙われるのだとか。


角の長いオリックス(Gemsbok)。


小屋の中で眠り続けるサイ。


キリンは、食事中ではなくてもよく舌を出している。
舌が黒いのは、炎天下でも舌をよく出すため、直射日光によるダメージを防ぐためなのだそう。


立派なカンムリヅル。



これにて、ツアーは車を降り、徒歩で園内を散策することに。

きれいなピンクのヘラサギ(Spoonbill)。
ガイド曰く、海老を食べると体がこのような美しいピンク色になるとのこと。


中国の絵画に出てきそうな立派な尾を持つキジ。


愛嬌たっぷりのフェネック。
こちらも暑い砂漠に生息する動物で、大きな耳が体温放出に役立っている。
とても可愛いが、夜行性で、夜になると大声を出す習性を持つため、残念ながらペットには不向き。


手前は立派なオス猿だが、何故か尻尾が途中で切れている。
ガイド曰く、病気で排便困難になった際に切断せざるを得なくなったのだとか。


上のオス猿の娘。
元気に育ちますように…。


派手な色のキジがお食事中。


鳥たちに混じって、何故か哺乳類が…。
ピグミー・アンテロープという一種の羚羊類。


フラミンゴの群れ。



ツアーを堪能し終わった頃には、正午を過ぎていた。
朝のペットシッターのFさんからの連絡では、猫たちも元気な様子だったので、
少し遠回りをしてゆっくりワイン・カントリーをドライブして帰ることにした。


今回の旅行で、Fさんの最後の訪問となる午後1時、携帯にテキストメッセージが入ったので、
読むため道脇のショッピングセンターの駐車場に車を停めた。

メッセージを読んでみると、どうやらみぬが注射を嫌がって逃げ回っている様子。
私はFさんに電話をかけた。

「メッセージを拝見いたしました。」
「そうなんです。みぬちゃん、どうしても注射をさせてくれないんですよ。トリートを出せば出てくるし、なでさせてもくれるんですけど、いざ注射をしようとするとだめなんです。」
「どこにちゅうしゃしていますか?首ですか?体側ですか?」
「体側です。」
「右側、左側どちらですか?私の経験では、右側に注射をされるのを嫌がるようなので、次回は首か左側で試してみてください。」

私がそのまま家に向かって車を走らせていると、またFさんからテキストメッセージが入った。

「みぬちゃんは、どうしても注射をさせてくれません。もがいて叫んで引っ掻こうとします。」

私は返信した。

「あと一~二時間で帰宅いたしますので、今回はそのままで構いません。」

当初の予定ではゆっくり寄り道しながら帰るつもりだったが、こうなったら早く帰らなければ…。


家に着いたのは4時半を少し過ぎた頃。
みぬはソファの下に隠れていた。
ダイニングの椅子が一つキャットタワーの傍に移動していた。
Fさんが、みぬがキャットタワーの天辺に上った状態のまま注射をしようと試みたようだ。
私が椅子に登り、みぬの血糖値を測定すると、222mg/dLだった。

冷蔵庫を開けると、インスリンの入った注射器があった。
Fさんは、結局注射器に必要量のインスリンを吸い上げたものの、
みぬが注射を嫌がって抵抗したため諦めたのだ。

私は不足分を追加し、椅子に上ってタワーの上のみぬに注射しようとすると、
みぬは嫌がって抵抗してきた。
しかし、辛抱強くみぬが体位を変えるのを待ち、みぬがこちらにお尻を向けた状態になったところで、
何とか左わき腹に注射をすることができた。

その後、みぬはいつも通りの甘えん坊に戻った。

旅行は楽しかったけど、私にはいつも従順なみぬが、ペットシッターには注射をさせてくれないとなると、
これは今後大きな問題になりかねない。
何とか対策を考えないと…。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちーちゃん&オス君飼育者)
2011-11-29 00:07:16
いやあ〜ままさまの旅行記って
ほんとに楽しくて素晴らしい!
 サンタロザのサファリ・ウェスト野生動物園
に行かれたのですね♪
 珍しいインパラや可愛いウォーターバックや
シロオリックスのその生立ちなど広々とサファリならではの野生に近い生態にワクワク興味深く拝見させてもらいました^^
いつも素晴らし旅行記を見させて頂きホントに有難うございます♪~(^ー^)

Fさんもお疲れ様でしたが^^何か注射できるコツがあればいいですよね♪
 留守番頑張っていた三匹の可愛い猫ちゃんたちにも宜しくお伝えください(#^.^#)

Unknown (みぬまま)
2011-11-29 12:41:22
>ちーちゃん&オス君飼育者様

サファリには日本でもいったことがありますが、
このサファリ・ウエストのツアーがよかったのは、車が屋根も窓もなく、オープンだったところですね。
(もちろん、人を襲うような猛獣は放し飼いにはしていません)

外国から来た動物たちが、地元のリスと共存しているのも不思議な感じでした。


猫たちは昨夜まで少し興奮気味でしたが、
今日はいつもどおりの生活に戻っています。
みぬがFさんの注射に慣れてもらう方法については、現在考え中です。

コメントを投稿