前回の続きです。
タイ、チェンマイは街歩きも楽しかったのですが
食事はなにを食べてもとてもおいしく
私の口にもよく合いました。
夜市で見たこともないような
食べたこともないような
いろいろなものを買い込んでみたり
街で一番有名な
ガイヤーン(タイ風焼き鳥)を食べに行ったり
きょうだい行きつけの街の食堂に行ったり
一人で朝市に出かけ
お粥のお店に毎朝通ったり
たまたま出かけた帰り道に寄った
道端に出ている屋台の麺料理がおいしくて
お兄さんお姉さんのお店にも通いました。
天秤棒を担いだ物売りのおばさんから
おやつを買って食べたのも初めての体験でした。
その当時の私は
マレーシアを受け入れたいけど
まだ完全には受け入れられていないのもあって
非日常、別の文化であるタイでのあれこれが
より魅力的に映ったり、感じられたのだと思います。
それと同時に
「タイはこうなのに、マレーシアでは…」とか
比較してしまう気持ちも生まれていました。
ある日
街歩きの途中で
かわいらしい建物のカフェを見つけました。
入ってみると日本風のパンが並んでいて
おまけにお店の方が日本の方で
さらに、そこにいらしていたお客さんも
チェンマイの街に暮らす日本の方でした。
偶然にびっくりしつつも
ちょっとおしゃべりをしたのですが
私が
「正直チェンマイが羨ましいです。
安心して街が歩けて、のんびりしてて、癒されるんですもの」
と言うと
その方は
「いえいえ、チェンマイは車がないと街中の移動は大変ですし
バンコクなどと違って日本人学校とかはないですし
なにより日本の食材なんかも手に入れるのが少し大変ですよ」
との事。
ついマレーシアでの生活に馴染めなくて
愚痴っぽいことをこぼしてしまいましたが
場所がどこであっても大なり小なりの苦労はあるんだなぁと
苦労しているのは私だけじゃないんだなぁと
改めて気づかされました。
*
毎日たくさん歩いて
毎日おいしいものを食べて
毎日マッサージをしてもらって
きょうだいともたわいのない話をあれこれして
心身ともに本当に癒されましたし
それと同時に
「よし!マレーシアでの生活頑張るぞ!」
という気持ちが湧きました。
この滞在をきっかけに
マレーシアでの生活する上での割り切りも
自分の中でうまくできるようになりましたし
なによりもここでの生活を楽しめるようになりました。
本当にチェンマイに行ってよかったと思います。
*
またもう一度チェンマイに遊びに行きたいと思っていましたが
あれ以来訪ねることができていません。
これから先はどうかな。
いつか行けるかな。
でもずっとずっと
チェンマイは私にとって
特別な場所でありづづけると思います。
* * *
長くてとりとめのない文章になってしまいましたが
やっと当時の事を書いて残すことができました。
読んでくださった方もお疲れさまでした。