みどりの野原

野原の便り

2月5日 三輪初えびす 鯛引き行事  

2023年02月05日 | Weblog

三輪の町は山辺の道・大神神社などなじみの深い町で、恵比須神社はハイキングの途中に立ち寄ったこともある。
いつも食卓でお世話に?なっている三輪素麺の発祥の地ともいわれている。

今日は三輪恵比須神社の「初えびす」の日で「鯛引き行事」があると聞き、見に来た。

初市祭(初えびす)は2月5日6日7日の3日間行われ、今日、1日目は宵宮。
6日・7日にも初市大祭やお湯の行事があるそうだ。


町の通りには「三輪の初えびす」の幟がはためく。


三輪恵比須神社に到着。
境内は出店もあり、参拝の人で賑わっていた。

「三輪恵比須神社」の起源は、古代に開かれた日本最初の市「海石榴市」の頃に遡る。
大和川の水運と、東西南北の交通の要衝で、金屋にある「海石榴市」は大変栄えていた。

その後、延長4年(926)近くの初瀬川の氾濫と山崩れによって「市」の中心が三輪の地に移り、「三輪市」と呼ばれるようになった。
海石榴市を守っていた守護神も現在の場所に移し、祀られたのが「三輪恵比須神社」だそうだ。
祭は1度途絶えたが、復活したのだそう。


縁起物が並ぶ。
福熊手・福箕・宝船・鯛・末広扇子・小槌・舛・大判小判・米俵・大福帳・・

縁起物にはそれぞれ招福や家運隆盛・商売繁盛などありがたいいわれがある。


福娘から福笹の授与を受けている人も。


鯛引き行事の台車が3台、スタンバイ。
「大きい木製の鯛」「米俵」「本物の鯛」


境内の御神木「大ケヤキ」樹齢600年とも。

境内は人が多くて細かい所の写真は撮れず。

鯛引き行事の出発を待つ間に、近くを見る。


神社の角に「三輪道路元票」を見つけた。
この辺りが町の中心だったことを示す。


向いの建物も面白い。
建物の前の部分だけが近代建築っぽい。何かな?ここは。


閉業されたらしい元お風呂屋さん「扇湯」


奥の屋根の瓦には「ゆ」の字が見える。


来る時通った立派なお家の屋根瓦に「十種神寶」の文字。
初めて見た。
神官さんの住まいか?神社に関係する方のお家だろうか。

十種神寶とは 
『物部氏の祖、神饒速日命が天神御祖より授けられた宝は、羸都鏡(おきつかがみ)一、邊都鏡(へつかがみ)一、八握劔(やつかのつるぎ)一、生玉(いくたま)一、死反玉(まかるがえしのたま)一、足玉(たるたま)一、道反玉(みちがえしのたま)一、蛇比禮(おろちのひれ)一、蜂比禮(はちのひれ)一、品物比禮(くさぐさのもののひれ)一の十種の天璽瑞宝』ネットより



3台の台車が恵比須神社の前に引きだされた。
装束の人や子供たちも出てくる。


鯛(本物)はここで神官に手渡し奉納された。
トレーには桝谷鮮魚店の名があった。

境内にいた関係の方に聞いたところでは・・
「昔は桜井に魚市場があり、祭の日、神官が白馬に乗って魚市場まで行き、魚市場で鯛の奉納を受け、鯛はお籠に乗せて帰った」という。
お~ 雅ですねー。


いよいよ鯛引き開始。
笛や太鼓に合わせて「商売繁盛で笹持って来い」「商売繁盛で笹持って来い」
賑やかな掛け声とともに行列が出発。


「笛」 後に鯛や米俵の台車を引く子供たちや大人たちが続く。

帰り道と一緒だったので、途中までついて歩いた。


三輪明神の一の鳥居をくぐり、行列は東へと進んでいった。

社殿では、三輪素麺初市相場奉告祭(下記*参照)の結果を神様に奉告するお祭りも行われるそうだ。

*『大神神社で5日、生産者と卸業者が今年の初取引価格を神前の占いで決める「卜定祭」があり、今年は「安値」となった』

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