みどりの野原

野原の便り

5月31日 飛鳥古墳めぐり 岩屋山古墳 牽牛子塚古墳 越塚御門古墳 欽明天皇陵 吉備姫王墓

2022年05月31日 | Weblog

午前中は飛鳥駅から岩屋山古墳を見て、牽牛子塚へ。
小雨が降る中出発。

岩屋山古墳

岩屋山古墳 きれいな切石が積まれた石室
古墳時代終末期の古墳
2段築成で下段は方墳 上段は八角墳かもとのこと。
斉明天皇の初葬墓との説もあるのだとか。他説もあり。
墳丘の上の桜に付いたヤドリギはすっかり葉に隠れていた。

牽牛子塚古墳
前からあった古墳だが、発掘調査(2009年~2010年?)で、八角墳であることが判明。
当時としては最上級の棺である夾紵棺片や七宝性亀甲型金具やガラス玉などが出土。

牽牛子塚古墳に接して1辺約10mの方墳と思われる古墳も見つかった。
地名の大字と小字から「越 塚御門古墳」とされた。

飛鳥時代の天皇陵の特徴とされる八角墳であることや出土物など。
日本書記天智天皇6年の項に「2月、斉明天皇と間人皇女を合葬した小市岡上陵の 陵前に大田皇女を埋葬した」と記された内容と合致することなどから、牽牛子塚古墳の被葬者は「斉明天皇と間人皇女(斉明の娘)」「越 塚御門古墳」の被葬者は大田皇女(斉明の孫)の可能性が高いとされている。
墓誌などのはっきりした証拠がないと確定できないのだとか。

宮内庁は高取にある(越智岡山上陵 車木ケンノウ塚古墳)を斉明天皇陵と比定している。


牽牛子塚古墳 修復されてから初めて来た。
まわりにそぐわないような雰囲気だが、これが「築造当時の姿」だそうだ。
遠くから見ても輝くような白さだ。
階段を登って中を覗く。


横口式石槨は2室に仕切られ墓室は2室設けられている。

私が一番最初に牽牛子塚を見たのは、中学生の頃。
先生に連れられてきた時のことを今も覚えている。
修復前は、自由に中が見れたが、今は、申し込み制で、土日祝日に有料のガイドツアーをやっておられる。

越塚御門古墳も覗いたがよく見えず、中のビデオ映像も見にくかった。

私としては、斉明天皇が可愛がって自らの陵への合葬を望んでいたという健皇子(斉明天皇の孫)も合葬してあげてほしかったなあ。

真弓鑵子塚古墳

前のこんもりしたところが 真弓鑵子塚古墳
中は見れないので墳丘をここから見る。
昔、現地説明会(2008年?)に来た時、横穴式石室を見た。
入口の反対側にも穴は通じていて、抜けられそうだったのを覚えているが、ネットで見てみると元々は奥には穴は開いていなかったらしいことを知った。

公園館でお昼。
午後は「鬼の雪隠(石棺の蓋)・鬼の俎(石棺の底石)」を見て・・

平田梅山古墳(欽明天皇 檜隈坂合陵)
明日香村唯一の前方後円墳 長さ140m 3段築成らしい。


周濠


欽明天皇 檜隈坂合陵 正面はどこも同じ。

そばにある吉備姫王墓


猿石といわれる石像。
女・山王権現・法師・男 それぞれ名前がついている。

石像は欽明陵の南側の田の中から見つかり、何度か置き場所もかわっているらしい。
飛鳥駅で解散となる。

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5月29日 万葉植物野外講座 石舞台~威徳院(尾曽)ホトトギスやウグイスの声といっしょに。

2022年05月29日 | Weblog

万葉集に詠まれた植物を見ながら石舞台から尾曽の威徳院へ。


石垣いっぱいにテイカカズラが咲いている。
テイカカズラ(古名は「つの」) 古名はあまりなじみがない。
「つのさはふ 石見の海の・・」
「つのさはふ 磐余も過ぎず・・」
「つのさはふ」がよくわからないが、後の石見の「いは」や磐余の「いは」を導く枕詞になっているという。


ウツギ(古名うのはな)も見ごろだった。
「卯の花もいまだ咲かねば ほととぎす・・・」大伴家持
卯の花とホトトギスの組み合わせ。

道中、ホトトギスの声、ウグイスの声が私たちに付いてきた。


クリ(古名はクリ)
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲ばゆ ・・」 
反歌「銀も金も玉もなにせむに・・」と共に山上憶良の歌。


センダン(古名あふち) 花
「妹が見し あふちの花は散りぬべし 我が泣く涙いまだ干なくに」
太宰府で奥さんを亡くした大伴旅人に、その気持ちに寄り添って山上憶良が詠んだ歌。わがことのように詠んだ歌。 

上の子供の歌もこの歌も、好きな歌だ。

講師の先生が「夏が来ぬ」の歌の4番に「あふち」が出てくると歌ってくださった。1番の「卯の花の匂う垣根に・・」はよく知っているが、4番は知らなかった。「楝(おうち)散る川辺の宿の 門(かど)遠く水鶏(くいな)声して 夕月すすずしき夏は来ぬ」初めて聞いた。
夏の風物詩がたくさん歌詞に取り込まれている。


マタタビ 葉が白くなった葉が目立つ。つぼみもある。


シュロの葉に シュレーゲルアオガエル


気都和既神(説明板には読み方は「きつわきじんじゃ」のローマ字があった。わたしは「けつわき・・」と言っていたが)
境内は、藤原鎌足が、飛鳥板葺きの宮で暗殺した蘇我入鹿の首に追われてここまで逃げきて「もうここまでは来ぬだろう」と言ったとかで、「もうこの森」と言われる。


フジ(古名ふじ)樹齢? 恐ろしいほどの高齢に見える。

ここから尾曽威徳院への登りの道
車も出してくださったが、もう少しもう少しと頑張る。


威徳院(明日香村尾曽)久しぶりで来た。


本尊は毘沙門天(秘仏らしい)
ここでお昼を食べて、下る。

クヌギ(古名つるばみ)が詠まれた歌
「紅はうつろふものそ 橡(つるばみ)の なれにし衣になほしかめやも」
奥さんがありつつ、うかれ女に夢中になっている部下に大伴家持が諭す歌。
共感。

チガヤ(つばな)・ノビル(ひる)・シキミ(しきみ)ガクアジサイ(あじさゐ)・ノキシノブ(しだくさ)・アカメガシワ(ひさぎ)・エゴノキ(ちさ)・イヌビワ(ちち)・ケヤキ(つき)・・・
あたりにある植物はたいてい万葉歌に詠われている。
今よりもっと自然が身近にあり、自然と共に生活していた時代。

鳥の声・水の音・・なつかしい風景・・暑くてちょっとくたびれたけど、やっぱり明日香の景色はいい。

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5月28日 種子散布 季節の草木 間違えた。カワヂシャツボミタマフシ ナツメ

2022年05月28日 | Weblog

スタッフの一人が作成してくれた資料に基づいていくつかの植物の種子散布などを観察。
草刈り後だったが、アメリカフウロ・オッタチカタバミ・カラスノエンドウ・ユウゲショウ・メリケントキンソウ・ヒナキキョウソウなどの種子散布の仕方を見ることができた。
ヒナキキョウソウの果実の「窓」も観察。
メリケントキンソウのチクチクも経験してもらい、クリの果序に付いた雌花を探す。

田んぼの畔にはカワヂシャ。その中にオオカワヂシャも1株入り込んでいた。


カワヂシャのつぼみが、虫こぶになっていた。
カワヂシャツボミタマフシ


割ってみると、黄色い幼虫がいた。


咲き残りのサラサウツギ。
ここで失敗をやってしまった。
ウツギとは空木(中がうつろの木)の意味だが、「○○ウツギ」と名の付く樹木は多くの科にあり、空木(茎が中空)でないものもある ことを言ったまでは良かったが・・
そこのサラサウツギの枯れ枝を見ると白い髄が詰まっていたので、それを見せて「サラサウツギは茎が詰まっている」と言ってしまった。


帰ってから家にあるサラサウツギを切ってみると・・
見事に中空。細い枝も中空だった。節のところは詰まっていた。
しまった!と思うも後の祭り・・
次回、同じ人たちが参加されたら説明しなおすのだが、そうとも限らず・・つらいなあ。


ナツメの花 大きい三角はガク。若い花の花弁は雄しべを包んで立ち上がっている。
黄色い花盤からは蜜が出ている。


少し咲き進んで、反り返った花弁(矢印)ちっちゃくて可愛い。


ザクロも花盛りだった。雌しべのない花もあるようだ。

そして、今回の私の発見(知らなかった)は・・ヒペリカムの仲間(園芸種)のこと。

家にはビヨウヤナギがある。
今はなくなったがキンシバイも植えていたことがある。


最近は従来のキンシバイより花の大きい園芸種「ヒペリカム ヒドコート」(和名タイリンキンシバイ)が出回っているのは知っていたが・・

ビヨウヤナギそっくりなものがあるのは知らなかった。


「ヒペリカム カリシナム(和名セイヨウキンシバイ 又 ヒメキンシバイ)」
雄しべが赤っぽい。立ち上がらず、這うような樹形。

帰って家にあるビヨウヤナギと比べてみた。


家の「ビヨウヤナギ」
葯は黄色い。背丈ほどの高さで咲いている。

2つの違いは分かったが、和名がセイヨウビヨウヤナギでなく「セイヨウキンシバイ」なのはなんで? 紛らわしい・・とブツブツ

「園芸種でいいやん」と思っていたが、聞くと気になってしまった。

今月のクラフトは「わら細工のカメ」


藁や縄など材料は事務局で準備してくださった。

ここで1匹作り、余った材料で家でも小さいのを作ってみたが・・


う~ん。不器用丸出しのカメさんだ。

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5月27日 「お水送り」の話 日本書紀講座 

2022年05月27日 | Weblog

日本書紀講座に先立って、講師のお1人が行って来られた若狭神宮寺 若狭彦神社 若狭姫神社のお話。
若狭で行われる「お水送り」についてのお話があった。

奈良で春を告げる行事と言われる東大寺二月堂の「お水取り」
修二会という法会の中の1行事で、3月12日深夜に二月堂の「若狭井」から十一面観音にお供えする「御香水(閼伽水)」を汲み上げる神事」
(奥深くて全容の説明はできない。)

古来より、若狭と奈良は地下で結ばれているとされ、御香水として汲み上げる水は、若狭から送られてくると言われている。

今日のお話は、水を送り出す側の若狭での「お水送り」について。
奈良の「お水取り」に10日先立つ、3月2日に「お水送り」の神事は行われる。

小浜市の「若狭井」という湧水の場所から汲み上げられた御香水(閼伽水)は、数々の神事の後、松明行列に守られ、遠敷川(おにゅうがわ)の「鵜の瀬」に運ばれ、送水神事が行われ、淵に注ぎこまれる。

若狭 鵜の瀬で注ぎ込まれた御香水が、奈良二月堂の閼伽井屋の若狭井に湧きだし、汲み上げて御香水としてお供えされる。

お水送りについてはほとんど知らなかったので、説明を聞けてよかった。

日本書記講座
天武天皇9年 行幸された「朝嬬」はどこか?
御所市「朝妻」はどのあたりか?地図で検証。
「アサ ツマ」とは崩れた岸の意味もあるという。
柿本人麻呂歌集に詠まれる「朝妻」
秦氏が応神天皇から賜ったという「大和朝津間腋上の地」
朝津間腋上とはどこなのか?・・

10月4日 諸寺のまずしい僧や尼、農民、修行中の者や俗人にも布や「布や綿などを施された。

11月12日 皇后が御病気になり、天皇は薬師寺の建立を発願される。

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5月26日 近くを散歩 ゴヨウマツ 取水堰 クワ ウマノスズクサ ジャコウアゲハ幼虫

2022年05月26日 | Weblog

雨の予報で予定の会が残念ながら中止。
そこで、最近行けてない近場を散歩することに。これもまた良し。
2時間ほどのウォーキング。


神社のゴヨウマツ 去年できた球果 今年秋に成熟する。
ヘソが先端にあるのがよくわかる。


緑地公園の花壇 フランネルソウ タチアオイ カンパニュラ・・など。


ブタナの花 ミヤコグサと共に群生


ブタナの葉は毛だらけ。

橋を渡って西へ南へまた東へ。


まだ耕していない田んぼの中央部に見えるのはタデの仲間?


そばへ行ってみた。そして嚙んで見た。ピリ辛。ヤナギタデだ。
さてはタデ畑?と思ったが・・
近くにもヤナギタデのある田んぼがあったが、タデ畑でもなさそうに思う。

曽我川左岸を南へ。


取水堰 鋼板?が立ち上がっているのに初めて気がついた。
田植えに備えて水を溜め、田んぼに引くために、この季節に堰を立てるのだろう。


これは堰の鋼板?が倒れた状態。(2022.2.18)
今年2月、歴史の会で、他の地域の人からこの堰のことを教えてもらった。
散歩の途中にあるこれが「堰」だと知っていたのだが、堰の鋼板?が立った状態を知らなかったのだ。


堤防にあるクワの木。黒く熟したクワの実がい~っぱい落ちていた。
手の届く枝に残っている実をを5・6個摘んで食べた。


迂回路ができている。もうすぐここも歩けなくなるかも。


京奈和自動車の関連工事中

堤防を降りて・・


ザクロのつぼみ


ザクロの花が終わったもの。


クロマツ 今年咲いた雌花 球果の赤ちゃん。

ウマノスズクサの自生地へ言ってみたが・・
1か所は斜面全体に草刈りされていた。
いつも見ているところは草が繁っていてウマノスズクサもあった。
成虫の飛んでいる姿はない。


ウマノスズクサ

葉をめくってジャコウアゲハの幼虫を探す。
4匹見つけた。


ジャコウアゲハの幼虫① 前蛹になっていて、糸で体を固定していた。
間もなく蛹になるはず。 前蛹は初めて見た。

黄色い蛹は、あたかも「後ろ手に縛られたお菊さん(皿屋敷の物語)」のようで「お菊虫」と言われたりする。
ジャコウアゲハの蛹 2020.11.07のブログ参照 ここ


ジャコウアゲハの幼虫② 葉を動かしたので黄色い「臭角」を出した。


ジャコウアゲハの幼虫③ だいぶ大きい。


ジャコウアゲハの幼虫④ 1齢か?
最初、ゴミか? 他の虫か?と思った。
写真を拡大して、ジャコウアゲハの幼虫とわかった。

この場所も、すぐそばまで工事が迫っていて、消滅の危機にある。


24号バイパスの側道の植樹帯も伐採が予定されている。

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5月23日 うちの庭 アマリリス サラサウツギ ビヨウヤナギ セローム ゼニアオイ

2022年05月23日 | Weblog


卯の花の季節 うちの庭もサラサウツギが満開


ビヨウヤナギ 繊細な雄しべ


アマリリス 2輪開花 つぼみ(右)あり。


中を覗くと・・3つに分かれた雌しべの柱頭 雄しべ6 


ゼニアオイ


セローム


セローム 葉痕が可愛い。左に伸ばしているのは気根
狭い鉢から気根を出して、時々脱出を図る。
以前、気がつかないでいたら、壁に沿って気根を伸ばして、2mほど先の洗濯機の裏まで逃げた。
でも悲しいかなベランダはオールコンクリート。
気の毒でした。
その時は、根詰まりで苦しいのかと思って植替えした。
今回はもう少し我慢してね・・

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5月22日 マルバウツギ ヤブウツギ ガクウツギ? イワガラミ マルミノヤマゴボウ ジャケツイバラ ハシリドコロ果実 アサギマダラ 蛹 ウツギノヒメハナバチ 昆虫いろいろ  

2022年05月22日 | Weblog

ウツギの季節。ウツギノヒメハナバチは来ているかな?
アサギマダラも気になる。


マルバウツギが満開 ウツギはまだつぼみだ。


境内の庭の小さい穴にウツギノヒメハナバチが出入りしていた。


ヤブウツギ 葉もふわふわ、ガクや花筒も毛だらけ。


ガクウツギかコガクウツギか?いつも悩ましい。
見分けポイント?らしい花弁をよく見てくるのを忘れ、写真にもはっきり写っておらず・・


イワガラミ よく見ると面白い花序だ。


マルミノヤマゴボウ 


ジャケツイバラ 川原に繁っていた。ちょっと遠い。


ハシリドコロ 葉の下にガクが見えた。


中は2室に区切られて、種子が詰まっていた。 
果実は裂けて、蓋が取れるそうだ。果実と種子、初めて見た。

さて、アサギマダラの幼虫探し。
(連れて帰りたいわけではない。見たいだけ)


さて、キジョラン。アサギマダラの幼虫の食痕。

アサギマダラの幼虫の食草はキジョラン・イケマ・サクララン・カモメヅルの仲間などキョウチクトウ科の葉。
有毒物質を含む。

幼虫は葉を食べる前に葉脈を丸くかじり(トレンチング)、有毒物質アルカロイドの流れを遮断して食べるという。
イシガケチョウもイヌビワの葉を食べる時に、脈を傷つけてから食べると聞いたことがある。
かしこいなあ。

・・でも・・アサギマダラは幼虫が毒を体に取り入れることで天敵の鳥などの捕食から身を守るんでは?
何となく府に落ちない。

すっかりアサギマダラの幼虫にはまり込んで・・いろいろ調べた。

その結果、キジョランの葉脈をかじるのは若齢の幼虫で、ある程度成長すると、毒に対する耐性ができるのでトレンチングの必要がなくなる。ということがわかった。
・・ああそうか。
前にアサギマダラらしからぬ食痕(丸くない)を見て、アサギマダラの他にもキジョランの毒の葉を食べる虫がいるのかと思っていたのだった。
あれもアサギマダラの幼虫の食痕だったのかも。
・・と、1つ納得。

さて、今日も幼虫探し。葉を1枚1枚裏返して・・なかなか根気が続かない。


その結果見つけたアサギマダラの垂蛹 前回も緑・黒の蛹を見た。
可愛い。イヤリングにしたい。
よく見ると、金粉が散らしてある凝りよう。何か意味があるのだろうか?

幼虫は見つからなかった。食痕もあまりなかったし、時期が違うのかもしれない。

まだ疑問はある。
アサギマダラは「渡りをする蝶」として知られる。
夏は暑さを避けて北の方へ。冬は寒さを避けて南の方へ。長距離移動するという。(最長移動記録2500㎞)

でも、なぜ?
春に、生まれたての小さい幼虫を見たことがある。
ということは、卵で越冬したということ。

越冬できるのに、わざわざ遠くへ(危険をおかして)行く必要があるの?
これも前からの疑問だった。

これの答えらしきものも見つけた。
『9月中旬までに生まれた個体は、11月までに南下する。9月中旬以降に生まれた個体は、1~3齢の幼虫のまま常緑であるキジョランで越冬。また卵で越冬する場合もある。これらの個体は移動せずに、日本で成虫になり、夏を迎えることになる』ネット
『東北から台湾の範囲で移動していると考えられている』
『北海道でも発見されるようになった』

幼虫で越冬するもの、卵で越冬するものもいること。納得。
渡りをしない個体もあることもわかった。
でも長距離移動する個体もある。 
・・まだ疑問は消えない。

まだまだわかっていないことがあるのかもしれないな。

その他 昆虫

ハシリドコロの葉にカワゲラの仲間らしい昆虫


同じくハシリドコロの茎に群れていた(写真は交尾中)ヘリカメムシの仲間。


サルナシにいた、ガの仲間 絵合わせで種名を付けたが、似たのがたくさんいるらしい。


エビガライチゴにいたシマサシガメ トゲも腺毛も防衛の役に立たない?


マルミノヤマゴボウにケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ
写真に前脚のトゲがかろうじて写っていて、友達に教えてもらった。

花も虫も・・写真にも・・時間がかかった。調べるのも・・時間がかかった。

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5月20日 タンナサワフタギ ミズタビラコ チャルメルソウ

2022年05月20日 | Weblog

久しぶりの遠出。
予定より1本早い電車に乗れたはいいが、乗り換えを逆方向に間違え、1駅バック。
次の乗り換えはスムーズに。
同じ会と思われた女性と一緒になり、ひと安心。
おしゃべりをしていて、途中で行き先が違うことがわかり、えっ!
(すごく話が合ったし、顔も見たことがあるような気がしたが・・)
気がついた時は降車予定の駅は通過していて・・
またまたバック。

でも予定の時間9:20に到着できてホッ。(集合は9:30)
朝から失敗です。お笑いです。
前置きが長くなりました。

駅からバスに40分余り乗ったところが今日の観察会の場所。


コツクバネウツギ・・と言って行き過ぎたが・・
後で見たものと比べると大きい。黄色も濃い。
これはキバナツクバネウツギかも。


後で見たコツクバネウツギと思うもの。


ミズタビラコは久々に見た。


ギンリョウソウも久々。


タンナサワフタギ 近くでは見られない。花が残っていてうれしい。


タンナサワフタギの葉をボロボロにしたのはこの子
シロシタホタルガの幼虫 食草はハイノキ科の植物


エンコウカエデはイタヤカエデの品種(葉は5深裂している)
枝を折ると、先日見たイタヤカエデと同じように白い樹液が出ることが確かめられた。


チャルメルソウも近くにはないと思う。葉が丸っぽい。


タツナミソウの仲間
他にもいろいろ見れた。

朝、7時半ぐらいに家を出て、帰宅は17時30分。
遠~~かったけれど、日ごろ見ない植物も見れて、なかなかいい所だった。

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5月19日 散歩 高所寺池 春日神社 法然寺 

2022年05月19日 | Weblog

午後から高所寺池周辺を散歩。

「見晴らしがいいよ」と息子おすすめの高所寺池(別所町)
私も何回か来たことがある。冬に来たが鳥はあまりいなかった。


階段ができて登りやすくなった。


登った所は舗装され、池の周りは遊歩道のようになっていてびっくり。
帰って調べたら、今年の1月10日の成人の日に、ここ高所寺池・他の市内3カ所と共に「サプライズ花火」を打ち上げたのだそう。

舗装は一部だけで、あとは草道だが、歩くのに不都合はない。


確かに、見晴らし抜群 
西は金剛・葛城のあたりから信貴・生駒・・北~東 大和三山も一望。


東に香久山 池にはダイサギとカワウ

舗装の切れたところから降りると、別所町の集落。


ガマの穂 下のグリーンは雌花穂 上の黄色が雄花穂
雄花穂を手でポンと叩くと、わっさかと花粉が飛んだ。
この花粉が漢方の蒲黄(ほおう)止血剤とされる。
因幡の白兎の伝説で、毛をはぎ取られ赤裸にされた兎に、大黒様が「蒲の穂の上に寝転ぶとよい」と教えてあげたのはガマの花粉らしい。


鳥居を入る。初めて来たところかな?


森のように鬱蒼としたところを入っていく。


途中に丸太の鳥居と灯籠がある。
向こうはこんもりと山 ひょっとしたら古墳なのかな?
調べたがわからず。


春日神社(高殿町)拝殿 
ここか~。以前反対側から来たことがある。


文政6年8月吉日の刻印のある狛犬
足元の盛り上がった所は何かな?

南へ出て、紀寺跡のそばを通り・・法然寺へ。


法然寺そばの道標 近くのお菓子屋の幟が括り付けられていた。


法然寺 本堂の屋根にシャチホコ


門の屋根にもシャチホコ 火除けの意味があるらしい。

香久山少林院 法然寺
『法然上人が高野山へ参詣の折、聖徳太子御誕生地・橘寺へ立ち寄られ、その帰途、村人に念仏往生の教えを説かれるために法座を持たれた紀寺に関係のある少林院という仏堂であった』後に法然寺となる。
法然上人25霊場の1つ。10番札所。

街道沿いなど各所に案内の道標があるそうだ。
今は静かなお寺だが、昔は参詣する人が多かったようだ。

門の中へ入ってみる。

サツキの植え込みの中にうずもれている石は道標だそうだ。


田んぼ道を通って駐車場所に戻る。
歩いた時間は1時間あまり。ほんのお散歩だった。

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5月18日 今年もカルガモのヒナ

2022年05月18日 | Weblog

去年見に行った調田坐一言尼古神社の池。
今年もそろそろかなあと思っていたら、生まれているとの情報。
慌てて見に行く。

既にギャラリーは20人ぐらい。


いたいた。間に合った。カルガモ母さんと6羽のヒナ。可愛い~。
ここには写ってないがもう1羽いて、全部で7羽いた。

集まったり離れたり・・小さい池の中を泳ぎ回っている。


親鳥に見守られて自由に遊ぶ。


神社の池 中島がある。
手前右側の小さい太鼓橋の向こうに池は続く。
池にはコイもいる。


時々テイカカズラの絡まる石垣を登って陸地を歩き回る。
お母さんの後を追ってヒナも懸命に登る姿がまた可愛い。


もうそろそろ外の池か川へ移りたげ。


端の玉垣のあたりへ来るが、今年はネットが張ってある。
猫対策だろうか?
親子は出口を探しているようにも見えた。
ネットと人垣で昼間は出られそうにないな。


奥の方へ行って、親鳥(矢印の所にいる)は高いブロック塀に飛び乗ったが、
もちろんヒナはついて行けない。


それでもそばに行きたいのかブロックの上に載ってお母さんを見上げるがなんともできず・・
ちょっと恨めし気。

生まれた池から外の世界へ、みんな揃って無事に出発できますように。


神社にお参りして帰る。
御祭神は一言の願いを叶えてくださるそうだ。


拝殿の前のヒイラギの古木。

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