みどりの野原

野原の便り

3月4日 初めての 丹生川上神社上社 白屋集落跡など

2018年03月04日 | Weblog
今日行った「丹生川上神社上社」「白屋集落」ニュースでは知っていたが来たことはなかった。

大滝ダム

川上村、紀の川本流上流域にある大滝ダム(2013年竣工)
伊勢湾台風(S34)の紀の川流域大被害を機に、洪水防止・大和平野への水道水供給・発電などを目的に作られた「特定多目的ダム」だそうだ。
反対運動や完成直前の斜面の地すべりがあったりで、完成までに50年の歳月がかかったそうだ。

 
大滝ダムのダム湖。「おおたき龍神湖」という愛称がある。水中から「龍」が首をもたげていた。

丹生川上神社上社

大滝ダム建設に伴って、川沿いの民家が移転された。
歴史のある「丹生川上神社 上社」も川沿いから高所の現在地へ遷座された。

 
坂道を登って神社が見えてきた。 立派な鳥居をくぐり奥には立派な社殿が建っていた。広い境内。

祭神は高龗大神(たかおかみおおかみ 雨を司る神)
絵馬の由来となった黒馬(祈雨の祈願の時)・白馬(止雨祈願の時)の奉納のことも説明版に架かれていた。
拝殿前左右に馬像が置かれている。

 
拝殿に掲げられた額「神雨霑灑」神社の方が「シンウテンサイ」と読むと教えてくださった。
「神の雨が潤しそそぎ恩恵をほどこす」との意味だとか。ほんとうに良いも悪いも雨は神の思し召しのままだなあ。
 右)境内に植樹されているトガサワラ シカの食害を防ぐ金網に守られていた。

下る。

 
神社そばにも植栽されたタブノキがあったが、これは自生だという。後で行ったところにも大木があった。
海岸近くに多いタブノキがこんな山奥にあるのは、川沿いに分布が広がったということらしい。

白屋集落跡へ

 
アーチ橋 高原道俊橋を渡る。続いて人知橋   左に白屋橋(左の写真の向こうに見える斜張橋)


向こうに山崩れ跡のように見えるのが白屋集落跡

展望台とかかれた方へ坂を登る。

 
展望所とトイレが作られた広場の上には、ゴーストタウンが広がっていた。

ここにはかつて集落があった。高所でダムに沈む心配もなく生活しておられた。
ところが、ダムに水が貯められはじめると、地すべりが発生し、亀裂が入り始めたらしい。
住むのには危険になり全戸移転を余儀なくされた。家も全部取り壊され、石垣だけが残っている。

水害予防や水道水確保など必要なことがある反面、ダム湖に沈んだ家、ここのように後で転居をせざるを得ない人たちのように、犠牲も多いことを忘れてはいけないなあと思う。

 
人っ子一人いない枯草に覆われた宅地 物悲しい。
今、企業や団体との共働で、空き地となった所の草刈りや植樹が取り組まれている。
 右)近くの八幡神社 義経が八幡神社に矢を奉納したことにより白谷と称していた地域が白屋になったとの記述もある歴史のある神社だが、荒れていた。カゴノキやタブノキの大木があった。


展望所からダム湖を見る。あの赤っぽいのは何かな? 「淡水赤潮」なのだそうだ。
流れが悪いためにプランクトンが異常増殖して引き起こしたものらしい。びっくりした。

下った高原川で「オシドリ」と誰かの声。

双眼鏡を取り出せないまま写真を撮った。帰ってから見てみたら鮮明ではないがそれとわかる色。14羽数えられた。


高原トンネルの中を歩いて市役所前に到着。
コメント
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