心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「ブラインドネス」

2009-04-22 | 映画「は」行
ある日、車を運転していた日本人の男(伊勢谷友介)が突然視力を失い、目の前が真っ白に。
彼を診た医者(マーク・ラファロ)によれば、眼球に異常はなく原因は不明。その後、同様の
患者が続出し、感染症の疑いが濃厚となり、政府は緊急隔離政策を発動。発症者を片っ端から
かつて精神病院だった隔離病棟へと強制収容していく。最初の患者を診た医者もやはり失明し、
隔離病棟送りとなるが、その際、医者の妻(ジュリアン・ムーア)は自分も失明したフリをして
夫に 付き添うのだった。彼女だけは、なぜか失明を免れていたのだ。ただ一人、目が見えていながら
隔離病棟内に入り込んだ医者の妻は、やがて想像を絶す る惨状を目の当たりにするのだが・・。



もうちょっと恐怖映画っぽい作りなのかなと思ってたんですが、違ってました。
突然目が見えなくなってしまった恐怖と、その後強制収容された
隔離病棟での人間ドラマというか、葛藤というか、戦いというか、
そっちがメインだった感じ。

でも、私としては、人間ドラマは良いとして、その隔離病棟に
入れられてからの彼らのあの悲惨な状況が延々と続いたのには
ちょっと辟易としちゃいました。
突然始まった原因不明の病気。それも失明してしまうし伝染するらしいという、
とっても悲惨な状況なのに、政府の人たちは、病気になった第一号の
日本人男性を、全然調べず、ただただあのような場所に閉じ込めて
おくだけ・・というのが理解できなくて。
そんなことあり得ないでしょ?って思っちゃった(^_^;)
普通、せめて第一号患者くらいは、それなりの病院に入れて、
いろいろ検査したりするものでは??

そして、その隔離された人たちを、人間に対して行われてるとは
とうてい思えないような酷い状況におく・・。
あり得ないでしょ~・・って思ってたけど、それが延々と続き・・・。
あり得ないと思ってるうちに終わっちゃったというか・・(^_^;)
それに盲人専用の強制収容所だったのに、電気が付いてたなぁ・・あれは
無駄だったのでは・・なんてちょっと冷めた目で見ちゃいましたわ。

食事だけは与えられるものの、それだって充分ではなく、結局そこで
食事の奪い合いが起こり・・。劣悪な環境だから、怪我をした人は
壊疽になり。よくぞまぁ伝染病が蔓延して、みんな病気にならなかった
もんだわ、って思うくらい。

持ち物チェックされて、その収容所に入れられたはずなのに、
武器を持ってやつがいるし(^_^;)(ガエル・ガルシア・ベルナル)。
食欲と性欲という人間の基本みたいな欲望が渦巻く世界へ・・・。
な~んかそのあたりで、これはかなり思ってた映画と違うぞと。

それでも、人間ドラマとしてはこういう題材もありかな、と思いましたし
木村佳乃、伊勢谷友介二人の日本人俳優も頑張ってたし、
私の好きなマーク・ラファロは出てきたし、それなりに満足でしたけど。
あと、全員目が見えない中、一人だけ見えるということは、
大変なことでもあるけど、ものすごく“優位”なことでもあるんだなぁ~・・と
つくづく思いました。目が見える・・これがどんなにありがたく、
素晴らしい事なのか・・そのあたりは強く胸に響きました。

結局、何故こういう状況になってしまったのかってことは、
全く解明されず、なんかなぁ~・・でした。
シャワーのシーンがあって、みんな見えないんだから良いよね、って感じで
女性3人で裸になってシャワー・・というシーンがあったんですが、
木村佳乃だけは胸が見えなかったなぁ(^_^;)
↑なんか親父くさい事書いてますね(^^ゞ

人間の持つ欲望とエゴ、そしてある体制ができあがってしまうと、
案外そこに対しての順応性というものも人間は持ってるんだなぁと思いました。

個人的お気に入り度3/5

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (ちゃぴちゃぴ)
2009-04-23 01:34:49
おっ、鋭い!
そうだよね、電気なんか付けなくていいのに、点いてました。
あり得ないでしょ~てな状況下での混乱、これが描きたかったのかなぁ?
それには、密室状況がほしかったんでしょうね。
なぜ?というのは、この映画も解明されない映画でしたねぇ。
この手が流行りなんでしょうか。
人間の心理の怖さていうのは、ここ最近多いテーマだなぁ。
ちょっと、飽きてきたかもしんないよね。

木村佳乃さんの、胸解放は、みんなおっしゃってますね。私も思った。そんなとこで、ケチるなよって。
ガエルくんが、またムカつくほど悪い奴で、そう最近劣化もしたなぁ…。どーして彼は、こうもいい人演じるの嫌なんでしょうかねぇ。たまには、普通の男性役を見たいもんだよ。

TBありがとう (かみぃ@未完の映画評)
2009-04-23 01:35:12
こんにちは。
最近こういった黙示録的で謎は謎のままの映画が多いような気がします。
予想以上にハードな内容で驚きましたが、最後はなんだか救われたような気持ちになりました。
ちゃぴちゃぴさんへ♪ (メル)
2009-04-23 10:29:25
電気、つていましたよね~(^_^;)
彼らには最低限のことしかやってあげてなかった政府(?)なので、無駄は省くかなと思ったんですが、そうでもなかったようで(^_^;)

そう、きっとちゃぴちゃぴさんの仰ってるように、あり得ないでしょ~の最低とも言える世界での人間の心理やら、混乱、そしてそれなりの秩序みたいなのが
描きたかったんでしょうかね~。
思ってたのは、恐怖パニック映画でしたので、思ってたのとはずいぶん違いましたわ(^^ゞ
まぁそれなりに面白かったんですけどね。
さらにマーク・ラファロ(今回はなんだか冴えない役でしたが(^^ゞ)、ガエルくんなどご出演だったので、それなりに彼らを堪能できて良かったかなと。

でも、ほんと最近こういうテーマの映画って多いですよね。
恐怖映画にかこつけて(?)人間の心理を描く・・確かにだんだん使い古された感がありますよね~。

お、木村佳乃さんの胸に関しては、皆さん仰ってるんですね(^^ゞ
そう!けちらないでよ~!!!でしたわ。

ガエルくんね~・・・ほんとに良い人演じませんね~。
それなり・・でもいいので、普通にかっこいい人、普通の人を演じてるのをそろそろ見たいです~。
かみぃ@未完の映画評さんへ♪ (メル)
2009-04-23 10:43:43
こちらこそコメントもいただいて
どうもありがとうございました♪

ほんと、最近こういうテーマで、結局は原因はわからない・・という、仰るとおり黙示録的な作品が多いですよね~。
恐怖映画なんだけど、結局は人間心理を描いてある映画・・。
ほんとに、こんな展開になろうとは思ってもなく、かなりハードなあの延々と続くかと思われたあの収容所でのシーンはきつかったです。
でも、ラストは確かに希望もありましたよね。
いったんみんなあのような状態にしておいて、これからその苦労を知った人たちが、地球を再生していくんでしょうか・・。
いろいろ考えさせられもしました。
ノンフィクション。 (マキシ)
2009-04-23 17:57:19
これは映像の迫力がもの凄かったです。あの限りなく陰鬱な雰囲気作りには、感服。やっぱりメイレレス監督は映像に力があるなぁと感じた次第です。
内容は人間の「業」や、善の部分が描かれていて、単純といえば単純ですね。すごい面白い!ってわけじゃない。
でもやっぱり映像に引き込まれました。巧みな「白」の挿入も効果的。これは映像がすごいだけかな、とちょっと思ったり。
伊勢谷友介の「サイアクだよ。」がぐっときました。ほんとにサイアクだなってフツーに思ってしまった。
極限状態に陥ると人間はあそこまで、エゴの塊のようなまさにサイアクの生き物になるんですね。人間が持つ、「良心」が崩れ、無くなる。酷い。でもそれはおそらく現実で、この作品はもちろんフィクションはフィクションですが、ノンフィクションでもあると思います。起こり得る。
でもラストは救いに満ちていました。しかしみんながまた見えるようになった時、どうなっただろう、、。と考えるとちょっと怖いです。
あと、何故あの病が発症したのか、と考えないでいいと思います。「クローバーフィールド」の怪物同様、何故、が分かってしまったら面白くない。僕はそう思います。
マキシさんへ♪ (メル)
2009-04-24 09:28:00
そうですね~、映像の雰囲気はこの映画にピッタリでしたよね。
あのモワモワ~~っと白い感じが一番印象に残っています。
人間のエゴや欲望が、こういう状況になると
遠慮なく出てきちゃうんですよね~。
でも、それだけじゃなくて、こんな悲惨な状況になっても
なんとか順応してしまうという、人間の順応性もよく表れていたなぁって思いました。
仰るとおり、こういう現実がもしも起これば、その後の展開はこの映画のようになっても全然不思議じゃないですよね。
みんながまた見えるようになったら、
見えなかったときの苦しさとか、大変だったことを思い出して、良い地球を築いてくれるかもしれない・・と思いました。
希望的観測ですが(^^ゞ
こんにちは♪ (ミチ)
2009-04-25 21:00:26
これね、あの閉鎖的空間での女性の扱いにすっごくムカつくの。
でも、人間がある一定数集まって極限状態に置かれたら絶対にああいう道を辿るんだろうな~と興味深かったです。
ミチさんへ♪ (メル)
2009-04-26 01:03:22
あの閉鎖的な空間だけでも、すでに耐えられない状況なのに、さらなる酷い仕打ち(?)が女だけに待ってましたもんね~。
極限状態になると、人間の本性が出る・・ということが描かれてる映画って、最近多いですが、これもその一つでしたよね。
でも、案外人間には順応性もあるものだなぁ、なんてことも感じました。

パニック映画だと思ってたので、ちょっと思ってたのと違ってたんですが、これはこれで面白かったかな、と。
ただ、突っ込みどころとか、なんで?って思うところも多かったですけどね(^_^;)
Unknown (moriyuh)
2009-05-04 20:15:46
こんばんは。
TBありがとうございました。
お返しが遅くなりすみません。

>とっても悲惨な状況なのに、政府の人たちは、病気になった第一号の日本人男性を、全然調べず、ただただあのような場所に閉じ込めて
おくだけ・・というのが理解できなくて。
そんなことあり得ないでしょ?って思っちゃった(^_^;)


今、インフルエンザ問題があるだけに、この作品を思い出しちゃいました。
何よりも人が怖いですよね?
病気より人が怖い?パンデミックにならないという保証はないので、コンナ世界もないとはいえないのかと思うと…かなりゾッとしますね。



moriyuhさんへ♪ (メル)
2009-05-05 09:56:40
こんにちは~♪

こちらこそTB、それにコメントもいただいて、どうもありがとうございます♪

>今、インフルエンザ問題があるだけに、この作品を思い出しちゃいました。

そうですよね~、こういうところに閉じ込められて・・ってあり得ますよね。
でも、食事も満足に与えられないなんて
あまりといえばあまりな仕打ち・・と
思いましたが(^_^;)

で、仰るとおり、人が一番怖いですね。
病気も怖いけど、人の心が一番怖い・・・。
パンデミックになって、みんなが恐怖心に駆られたらと思うと、本当に怖いです。
どういう場合でも、どういう事件や事故や災害が起きても、一番怖いのは人のパニックだって言いますもんね。
パニックに陥った人って、想像できないようなことを平気でしたりしそうですし。
なによりもこういう世界にならないことを願いたいです。