心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「カポーティ」

2007-06-11 | 映画「か」行
カポーティ コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

1959年11月15日、カンザス州の田舎町で一家4人惨殺事件が発生する。翌日、ニューヨークで
この事件を知った作家カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、これを作品に
しようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。同行した幼なじみのネル(キャサリン・キーナー)
と共に事件現場や関係者を訪ねて回る。やがて2人の容疑者が逮捕されると、カポーティは
彼らへの接近を試み、その一人ペリー・スミス(クリフトン・コリンズ・Jr)の不思議な
魅力に創作意欲を刺激される。そして、ペリーとの面会を重ねる中で次第に彼の信頼を
得ていくカポーティだったが・・・。




やはりこの映画はフィリップ・シーモア・ホフマンの演技に尽きるのかも。
直前に 先日記事にした「冷血」を見ておいて、やっぱり正解だったです。
多分見てなかったら、もっとこの映画が薄いものとして感じたかもしれないな
と思いました。

カポーティ、カミングアウトを早々としちゃったゲイで、甲高い声、気取ってて
おしゃべり上手、小指を立てて・・・などなど、ちょっと前知識であったので、
フィリップ・シーモア・ホフマンは完全になりきってるなぁ、って感心しました。

カポーティが取材中に殺された4人の遺体を棺を開けて見てしまうんですが
その後に彼の恋人でもあるジャック(ブルース・グリーンウッド)に電話を
かけてそのことを話すシーンで、ジャックは「恐ろしい・・」と言うんですが
カポーティは、「ホッとした。」って言うんです。
「あまりにも恐ろしいものに直面するとホッとする。普通の生活を忘れられる。」と。
その気持ちなんだかちょっとわかる、でもやっぱり変わってる、と思ったり。

片や華やかな世界に身を置くカポーティ。でも、死刑囚となってしまった
ペリーと会ってる時の彼は、本来の姿も出してたと思うし
死刑の直前になって会ったときは、もう彼も全然冷静でいられない
ような感じでした。 だから、この「冷血」を書いた後には
まともな本が出せなかったのかも・・と思いました。
繊細な彼だったと思うので、人の死をもって本を書いて、それが売れて・・
という事実に徐々に耐えられなくなったのかな、やっぱり。
でも、彼自身も「冷血」でもあったと思う部分もあったけど・・・。

フィリップ・シーモア・ホフマンだけじゃなくて、この映画では
クリス・クーパーも良かったです~。 キャサリン・キーナーも
とても自然な演技で感心しちゃいました。

個人的お気に入り度3/5


最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キャサリン・キーナー、よかったですよね (はるはる)
2007-06-11 11:50:55
さすが幼なじみって感じの、カポーティの長所・短所全てお見通し、という安定感がありましたねぇ。
フィリップ・シーモア・ホフマンも、カポーティの心の中の空虚感までも、きっちり演じていたように感じました。
といいつつ、ついウトウトっとしてしまった作品なので、今度はじっくり観てみます。TBありがとうございました~。
返信する
カポーティは、 (koko)
2007-06-11 14:08:27
そういう人だったのですね!
映画通なら、皆さん知っていることばかりかも
しれないけど、なんだか、普通じゃない人なんですね。

何か表現して世の中に発表していくのって、
やっぱり、草臥れることなんでしょうか。

常人でない人が最後自殺したと聞いて、
なぜだか、妙に身近に感じたりしました。

こんな凄い人も、やっぱり人なのか、という
妙な安心というか、そんなことを感じます。
返信する
おじゃまします。 (jester)
2007-06-11 22:14:53
こんばんは。

>カポーティは、「ホッとした。」って言うんです。
「あまりにも恐ろしいものに直面するとホッとする。普通の生活を忘れられる。」と

ええ~~そんなシーン、ありましたっけ・・・(汗)
劇場でも見て、DVDも買ったとき一回見たのに、もう忘れてます(殴
は~~カポーティの爪の垢でも煎じなくちゃいけませんね。でも清潔そうなカポーティだから爪の垢、ないかな。

>繊細な彼だったと思うので、人の死をもって本を書いて、それが売れて・・
という事実に徐々に耐えられなくなったのかな、

そういう2面性があったのかもしれませんね。
それと、私が感じたのは、「名声」に酔いしれて、クリエィティブな力を失ってしまったのかな、とおもいます。ちやほやされると、それを失うことが怖くなって、お酒に走ったりしますよね。

メルさんのレビューを読んでいたらまた見たくなりました。DVDを引っ張り出してみてみようと思います。
ありがとうございました
返信する
はるはるさんへ♪ (メル)
2007-06-11 23:29:24
ほんとほんと~、幼馴染って言う感じが
良く出てましたよね~。演技、上手かったですよね、彼女。
最初のころ、僕のボディーガード兼・・・というところがあったんですが、彼女といると安心できるというのが良くわかる感じでしたよね。

フィリップ・シーモア・ホフマンも、ほんと
すっごい演技でした♪乗り移ったか?!のようでしたよね(^^ゞ

こちらこそコメント、どうもありがとうございました~
返信する
冷血 (小米花)
2007-06-11 23:39:47
冷血をご覧になってからの鑑賞だったんですね~。
きっとカポーティの心情がよく分かった事と思います。
メルさんの感想読ませていただいて、やはり細かいシーンをよく覚えておられると思ったのは、そのせいですね!

キャサリン・キーナーが素適でしたね。

TBさせて頂きました。
返信する
kokoさんへ♪ (メル)
2007-06-11 23:50:47
映画通の方でも、彼の原作の映画のことは
知っていても、彼自身のことを良く知ってる人は
少なかったのでは・・と思います。
彼の本をすごく好きな方は、きっとすでにいろいろご存知だったと思うんですけどね^^

そう、ちょっと・・いや、かなり変わってる人だったかも。でも、思ってたよりも普通だったとうか、この映画ではそんなにはちゃめちゃヤバイ人というか
変人としては描かれてませんでした。
もっともっとすごい変人と思ってたので(^^;;)

でも、おっしゃる通り、物を書く人って変った方が
多いですよね。きっと普通の人と同じで、同じ考え方や物の見方しか出来なかったら、特出した本が書けないんだろうと思います。

大きなこと言ってたりしても、心の中はすごく繊細だったりする人も多いですよね。
見た目と全然違う性格の人もいるし・・。
見た目どおりって言う人もいますし。
私って後者かな~?!(笑)
まんま、かも(^ー^* )フフ♪
kokoさんは?^^
返信する
jesterさんへ♪ (メル)
2007-06-11 23:59:19
jesterさん、私も忘れるの大得意です(^^;;)
それにjesterさんは、きっと私の忘れてるところを
覚えてらっしゃると思いますよ~♪
人によって、同じ映画を見ても覚えてるシーンとか
台詞って違いますもんね(^^ゞ
そうそう、私だって94%覚えてると言ってた
カポーティの爪の垢煎じて飲ませてもらわなくっちゃ・・です(^^ゞ
あ、そうですね、あんなに清潔そうだったので
爪の垢、きっとないですね~(笑)

>、「名声」に酔いしれて、クリエィティブな力を失ってしまったのかな

そうかもしれないですね~。
冷血で売れっ子になって、その後社交界に派手に
出席なさってたようですし、そこでお酒にも溺れ手島って・・・という感じですね~。
最後?に社交界の暴露本みたいなのを出して
それで最終的にみんなに総スカンを食ってしまって
晩年寂しい最期をむかえられたようですが、そういう意味では、彼も普通の人、と言う部分があったんですね。
あくまでもクールに冷静に静かに暮らすことが
出来なかったんですね。

DVDお持ちなんですね♪
いいなぁ^^
欲しいのはいっぱいあれど、なかなか買えなくて(^^;;)

TB&コメント、どうもありがとうございました
返信する
小米花さんへ♪ (メル)
2007-06-12 00:03:53
そう、なんとなく見ておいたほうが良いかな、と
思って見たんです(^^ゞ
冷血の方は事件の様子と、2人の殺人犯のことが
主に描かれてましたので、カポーティは全然出てきませんが(って書いてる本人ですもんね(^^ゞ)事件の概要と、犯人の人となりみたいなものがざっとわかったので、良かったかな、と(^^ゞ

そうそう、キャサリン・キーナーがよかったですよね~!
あのさらっとした演技。すごく自然な振る舞い、台詞、みんな良かったです♪

あちらにも書かせていただきましたが、「アラバマ物語」是非読んでみたいです♪

TB&コメント、どうもありがとうございました
返信する
まだ・・・ (こでまり)
2007-06-12 08:59:44
こんにちは!
見ようかどうしようか迷っている映画の中の一本です。
そっか、「冷血」を先に見たほうがわかりやすいんですね?
そういえば、店にもこの作品の横に「冷血」が置いてあったような気がします。
なんか、ちょっと見る気になってきました
返信する
こでまりさんへ♪ (メル)
2007-06-12 16:41:23
冷血を先に見ておくとわかりやすい・・というか
重ね合わせて見られるっていうか、そんな感じ?!^^
そうそう、うちの近所のお店にも両方が並んで
置いてありました(笑)

え~っと、面白いかどうか、分かれる映画かなと
思うんですが、記事にも書きましたように
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技に尽きるかな・・と、そんな感じ。
寝不足で見ると、もしかしたら睡魔が・・・?!(^^ゞ
返信する