竹森俊平 『資本主義は嫌いですか』 ( p.4 )
バブルの頻発を阻止する制度に変えられるだろう、したがって世界経済の成長率は低下する、と述べられています。
実際にどうなるのかはわかりませんが、
著者の予想が正しければ、経済成長率は低下します。とすれば、雇用問題や年金問題は、半永久的に問題として残り続ける、と予想されます。それでは、政治的・経済的に厄介なことになると思います。したがって、
私は、ほどほどの規制にとどまる ( とどまらざるをえない ) のではないかと思います。
ところでこの本、書名が 「資本主義は嫌いですか」 となっています。これは、資本主義に反感をもつ人が多いことを物語っています。
私は以前、資本主義は好きになれませんでしたが、いまは、それほどでもありません。どちらかといえば、気に入っています。( 資本主義のどの側面に着目するかにもよりますが ) 私は、資本主義者なのだと思います。
疲れているのか、今日は体調が優れないので、早目に寝ます。次は、この本を引用します。
第Ⅰ部の主題は「バブル」である。今回の「サブプライム危機」の背景に、アメリカの住宅バブルがあったことはよく知られている。しかしこの「バブル」に限らず、一九九二年に崩壊した日本の不動産バブル以来、われわれは実に数多くのバブルを経験してきた。アメリカをとっても、二〇〇〇年に崩壊したITバブルから二一世紀初頭の住宅バブルへという一種のバブルのリレーまでが見られている。また、住宅バブルはアメリカだけでなく、近年はほぼ世界全体に広がっている。
一体、これはどういうことなのか。なぜ、われわれは、こんなに数多くのバブルを経験するのだろうか。こういう問題を第Ⅰ部では考える。
その結論を要約すれば、「バブルの頻発」は世界経済全体の高い成長率を維持するために、経済システムの「自動制御装置」が働いた結果であった。高成長の維持が難しくなる局面に来ると、民間(とくに金融機関)や政府が、さまざまな手段を動員して高成長の維持を図る。そのことが繰り返され、結果としてバブルが生まれた。
(中略)
今回のサブプライム危機も、「自動制御装置」が「高い経済成長率」という一つの要因にあまりに重点を置いてきた結果といえるかもしれない。「サブプライム危機」を契機に、今後は「自動制御装置」も根本的に調整し直されるだろう。バブルの発生に歯止めをかけるということに重点を置いた調整がなされるのである。その結果、バブルの頻発もさすがにストップする。その代わり、世界経済の成長率は低下する。これが第Ⅰ部の結論のあらましだ。
バブルの頻発を阻止する制度に変えられるだろう、したがって世界経済の成長率は低下する、と述べられています。
実際にどうなるのかはわかりませんが、
著者の予想が正しければ、経済成長率は低下します。とすれば、雇用問題や年金問題は、半永久的に問題として残り続ける、と予想されます。それでは、政治的・経済的に厄介なことになると思います。したがって、
私は、ほどほどの規制にとどまる ( とどまらざるをえない ) のではないかと思います。
ところでこの本、書名が 「資本主義は嫌いですか」 となっています。これは、資本主義に反感をもつ人が多いことを物語っています。
私は以前、資本主義は好きになれませんでしたが、いまは、それほどでもありません。どちらかといえば、気に入っています。( 資本主義のどの側面に着目するかにもよりますが ) 私は、資本主義者なのだと思います。
疲れているのか、今日は体調が優れないので、早目に寝ます。次は、この本を引用します。
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