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民謡の魅力を伝えたい DJが発信

2018-10-05 07:00:00 | 報道/ニュース

9月15日 おはよう日本


アメリカのラジオのチャートで1位を獲得するなど
注目の2人組アーティスト 「俚謡山脈(りようさんみゃく)」。
この2人 “民謡DJ” という異名を持っている。
「俚謡山脈」は会社の同僚の佐藤雄彦さんと斉藤匠さんの2人組である。
仕事終わりや週末にⅮJとして活動している。
拠点は佐藤さんの自宅。
棚には全国から集めた数千枚に及ぶ民謡レコードが並んでいる。
その中から踊りに適したテンポやリズミカルな歌が入っている曲を選ぶ。
(佐藤雄彦さん)
「俺ら的にはクラブトラック(クラブ向き)です。」
いま2人が注目しているのは
群馬県太田市木崎地区の「木崎音頭」。
北関東独特のビートが“かっこいい”とのこと。
歌詞には
木崎地区の自然の豊かさや
伝統の祭りの素晴らしさなどが表現されている。
しかし調べてみると
戦前は
出稼ぎに来ていた女性たちがふるさとを思って歌ったものだとわかった。
(佐藤雄彦さん)
「民謡がめちゃくちゃ好きで
 民謡の魅力をなんとかして具現化したい。
 調べれば調べるほど奥が深い。
 変わっていくのも民謡のかっこよさのひとつ。
 その部分がおもしろい。」
時代によって変わる民謡の面白さを幅広い年代の人たちに知って欲しい。
2人は「木崎音頭」をクラブでのりやすいようアレンジすることにした。
民謡の本格的な編曲は今回が初めてである。
「俺ら敵にはこれが民謡のあり方としてイケているなと思いました。」
佐藤さんたちは群馬県を訪れた。
地元の保存会にアレンジした「木崎音頭」を聞いてもらうためである。
会長の栗原さんが聞くのはこの日が初めてである。
困惑する栗原さん。
(木崎音頭保存会 栗原知章会長)
「まるっきり別物だね。
 木崎音頭のどこに興味を持っているのか
 ちょっとまだ見えない。」
どうしたら民謡への思いをわかってもらえるのか。
2人は現地を実際に歩いて木崎地区の歴史をより詳しく調べた。
江戸時代から宿場町として栄え遊郭もあった木崎地区。
女性たちを見守っていたという地蔵が残っていた。
色地蔵様と呼ばれるようになり
木崎音頭にも歌われるようになったのです
いまは住宅地が立ち並ぶこの地区。
かつての宿場町の面影は少なくなっている。 
それでも時代とともに形を変えながら「木崎音頭」は人々に歌い継がれていた。
自分たちがその一端を担いたい。
ふたりは思いを新たにした。
「単にネタにしてやっているのとは違うということを分かってもらいたい。
 保存会にも分かってほしい。」
再び保存会の栗原さんのもとを訪ねた佐藤さんたち。
この日はあるものを持って来ていた。
CDに付ける解説の原案である。
民謡はその土地の歴史とともにあり
変化しながら次の世代に受け継がれるものだという思いを込めた。
(木崎音頭保存会 栗原知章会長)
「日本の民謡の流れを整理しながら新たなものにつなげていくという意味では
 重要な仕事じゃないかな。
 ぜひ頑張ってほしいと思います。」
DJが発信する民謡。
その魅力を民謡を知らなかった人たちにも届けたいと考えている。
(俚謡山脈 佐藤雄彦さん)
「われわれなりに
 外の立場から見て
 歌の良さ
 おもしろさを
 全然関係ないところの人まで知らせることができるのがいいところ。」
「民謡がかっこいいということをみんなに知ってもらたらいいです。」



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