ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

びりっかすの神さま

2018-08-09 13:54:27 | 児童書
 公共図書館から春と秋に各学年ごとのイチオシ本を
紹介するポスターが届きます。
「びりっかすの神さま」もその一冊だったのですが
学校には無い本でした。岡田淳さんの本はたくさん
揃っているのですが、「あら~」と思い今回購入
して読んでみました。

 4年1組に転校してきた始がクラスであいさつを
しようとした時、ふわふわと飛んでいる透きとおった
小さな男が現れた。そしてその男はテストでビリだった
子どものまわりにやって来るのがわかり、やがて
始やとなりの席のみゆきと会話が出来るようになっていく。

 担任の市田先生の考え、クラスメートとのつながり、
「頑張る、人に勝つ」ということは何かをみんなで考えた
すてきな作品でした。
 
 1988年が初版ですが、作品は色褪せること無く
巻末に赤木かん子さんが解説しているのも驚きでした。
(辛口批評の赤木さんが岡田さんの子どもの皮膚感覚を
評価しているところ)
 こういう本を中学年のクラスで読み聞かせしてくれたら
おもしろいのにと思う一冊です。





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