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ロンドンから徒然に

カンタベリーへの“鉄道の旅”

2008-01-13 | 旅・イベント
 土・日はメンテナンスのために、地下鉄の主要な線でさえも運行を休止することがよくあります。今日もサークル・ライン全部とディストリクト・ラインの一部が運休で、駅にはたくさんの人が溢れました。
 それならばと、あまり利用することのないナショナル・レイルウェイを利用して、近場の“鉄道の旅”に出かけることにしました。ロンドンから1~2時間も列車に揺られると、全然違う世界があるのです。

 今日はカンタベリーを訪ねました。鉄道の旅は駅に着いた時から何とも言えぬワクワク感があります。ケント州の美しい田園風景を楽しむにはまだ早い季節でしたが、ヴィクトリアから1時間半でカンタベリー・イースト駅に着きました。(チャリング・クロス駅から同じくらいの時間でカンタベリー・ウェスト駅に行く方法もあります)

 昔の城壁に囲まれた美しい街並みですが、それでも中心部は近代的な街に変身し、多くのチェーン店に溢れています。
 途中食事を取ったカフェで、ベルギー人の女性に話しかけられました。彼女は月に3回ほどこの街に来て仕事をしているらしいのですが、非常に気に入っているとのことです。ベジタリアンの彼女、写真を撮ろうとすると、実は若い頃モデルだったとのことで、さすがにポーズを取るのは慣れたものでした(笑)

 街のどこにいても見えて来るのが、世界遺産にも登録されている大聖堂。イギリス国教会の総本山に相応しい威厳のある姿です。
 前回訪ねた時は丁度内部でイベントが行われていて、全部を見学することはできなかったのですが、今日は改めてその巨大さ、荘厳さに圧倒されました。内部はなかなか複雑な構造で、奥に進むほど段が高くなり、その高くなった差を利用して、一番奥には地下室があります。まるで無数の小さな教会が集まって出来た複合体のようにも感じられました。
 
 街を練り歩くと、映画にでも出て来そうな中世の面影が残っていたりします。そう言えば、俳優のオーランド・ブルームがこの町の出身らしいですよ。