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ロンドンから徒然に

孤立している日本語(?)

2008-01-06 | 日常
 今日は我が家にフランス人のお客さんを迎えました。彼女は日本にいる時、僕のフランス語の先生でもあった人で、音楽に絵に食べ物に、その他各地の様々なカルチャーにすごく好奇心が旺盛で、世界中あちこちを飛び回っていました。
 今は生まれ故郷に帰っているのですが、ここがスイスとの国境に近い所で、冬は氷点下10度以下にも下がることがあるらしく、それに比べたらロンドンの冬なんて、きっとたいしたことないのでしょう、あまり寒がっている様子でもありませんでした。

 こんな時にフランス語でずっと会話ができれば楽しいんでしょうが、彼女が英語に堪能なので、つい甘えて英語だけで通してしまいました。それもそのはず彼女は実は現地の学校で英語の先生をやっているのです。大抵のラテン系の人の英語は訛りがきついのですが、彼女の英語は発音まで綺麗です。

 時々会うのですが、何ヶ国語にも堪能な人っていますよね、羨ましい限りですが。
 でも、例えばスペイン語、イタリア語、フランス語なんて構造が似ているところが多いし、単語も似通ったものが多いので、ちょっと工夫すればまとめて操ることができるんじゃないかと想像できます。
 中国語だって(僕はあまり知りませんが)主語に続いて動詞が来る構造だとか、母音の数が多いことから、外国語の学習は入りやすいのかな、と勝手に思ってしまいます。

 そうなると、なんで日本語だけ根本的に世界の言語と異なるんだろうと腹立たしくも感じます。
 でも、逆に考えてみると、成人してから一から学ぼうとするとこれほど難しい言語もないですよね。それをニュアンスまで含めて理解できるのだから、幸せと言えば幸せなのかな。

 そんなことを考えている僕の頭上では、今日も世界各国からの飛行機がヒースロー空港に降り立つ準備をしています。