映画館で見ようと思って逃してしまった作品を
CATVでようやく見た。
田舎で隠居生活を送っている
かの名探偵シャーロック・ホームズの
老いと孤独を描いた映画。
探偵業を引退に追い込んだ事件。
93歳になり記憶が曖昧になってきている今
記憶のかけらを掘り起こし繋いで
真実を書き残さなければ。
老いることの寂しさと辛さ、
認知症が進む中でも
やり残した事への心残りが消えずにいる。
見ながら、それらがじわじわと心に沁みて沁みて。
あちこちに散りばめられている
シャーロック・ホームズの世界は
ちょっとしたアクセントになっているけど
これはホームズを主人公にしてはいるものの
誰にでも当てはまる「老い」の物語だった。
全ては「解決」して、訪れる平穏な生活。
ホームズと言えば養蜂。
養蜂場に行ってみたがる奥さんの気持ちが
ちょっとわかった。