わたなべ正博の「万歳録」

日本共産党上田市議会議員「渡辺正博」の日記帳(まんさいろく)
2009年5月3日スタート

小選挙区制度の”変”・・・自民党は負けなかっただけで勝ったわけではありません

2017年10月27日 15時15分09秒 | 日記
①少数の得票で多数の議席をとることができる選挙制度です。例えば、5人が立候補し、うち一人が21%の得票、一人が19%で残りの候補が20%だったら、21%で当選できる。全選挙区でそうなれば、議席を独占することも可能で、あとの89%は議席に反映されない「死票」になります。
②選挙では、社会に存在する多様な要求が議会に代表されるようにしなければなりません。民意の縮図を作ったうえで、熟議を通じて一つの方向に集約していくことこそ、議会の役割です。しかし、小選挙区制は選挙で民意を集約してしまうので、議会の役割を無視することになります。
③今回の選挙で見れば、自民党の有権者に対する得票割合(絶対得票率)は小選挙区25.2%(前回24.5%)で有権者4分の1しか支持していないのに、小選挙区289議席の内218議席獲得(75%)できた。
④比例代表で17.3%(前回17.0%)、小選挙区25.2%(前回24.5%)で前回と大きな変化はなく、微増にとどまっています。自民党は圧勝したとされていますが、負けなかっただけで勝ったわけではありません。