わたなべ正博の「万歳録」

日本共産党上田市議会議員「渡辺正博」の日記帳(まんさいろく)
2009年5月3日スタート

安倍首相 野党をかく乱しその混乱の中から思いもよらぬ敵手を生み出してしまった

2017年10月25日 16時29分44秒 | 日記
謙虚に、真摯(しんし)に―。安倍首相が今後の政権運営にあたって口にしました。思えば5年前の総選挙で政権についたときも最初は低姿勢でした
▼それがポーズだったことはすぐに。3カ月後には、原発ゼロの多数の声を無視して再稼働を宣言。国民も、憲法も置き去りにしたその後の暴走ぶりは周知の通りです。そのたびに市民と野党は国会前で全国で集まり、反対の意思を貫いてきました
▼アベ政治の対極となってきた共闘の力。逆流のもとでも連帯の絆を守った共産党への信頼や共感がひろがっています。市民連合は「自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したい」

▼選挙前に本欄で紹介した「市民の会しが」のメンバーで作家の伯宮(たかみや)幸明(さちあき)さんのブログは、この間の共闘活動を振り返りながら「共産党は市民に協力的だった」と。「そこまで譲っていいのというぐらい譲ってきた。こういう姿勢を僕たちは見ているのだ。政策だけでなく、人間として信用できるのかどうかという部分は大きい」
▼ツイッターではこんな声も。民主党の議員だった水島広子さんは「立憲主義と民主主義を守るために、本当に『身を切る改革』をした共産党には敬意を表する」。元生活の党の三宅雪子さんも「御党に犠牲を強いることがない形を模索する必要があると感じています」
▼殊勝な態度を見せながら、改憲への衝動を抑えきれない安倍首相。それに抗する新たな共闘勢力と草の根の流れ。たたかいは始まっています。

「小選挙区制」の害悪・・・自民党圧勝ではなく負けなかっただけで勝ったわけではない

2017年10月25日 10時55分48秒 | 日記
① 少数の得票で多数の議席をとることができる選挙制度です。例えば、5人が立候補し、うち一人が21%の得票、一人が19%で残りの候補が20%だったら、21%で当選できる。全選挙区でそうなれば、議席を独占することも可能で、あとの89%は議席に反映されない「死票」になります。
② 選挙では、社会に存在する多様な要求が議会に代表されるようにしなければなりません。民意の縮図を作ったうえで、熟議を通じて一つの方向に集約していくことこそ、議会の役割です。しかし、小選挙区制は選挙で民意を集約してしまうので、議会の役割を無視することになります。

③ 今回の選挙で見れば、自民党の有権者に対する得票割合(絶対得票率)は小選挙区25.2%(前回24.5%)で有権者4分の1しか支持していないのに、小選挙区289議席の内218議席獲得(75%)できた。
④ 比例代表で17.3%(前回17.0%)、小選挙区25.2%(前回24.5%)で前回と大きな変化はなく、微増にとどまっています。自民党は圧勝したとされていますが、負けなかっただけで勝ったわけではありません。