ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

年末年始スペシャル~リチャード・ボナのニューヨーク公演!

2014-12-28 17:04:25 | よみタイム記事
写真 (c) Ingrid Hertfelder

アフリカのカメルーン出身のベーシスト/ボーカリストのリチャード・ボナが、
2014年を締めくくり、2015年の幕開けを祝うべく、
マンハッタンのジャズ・スタンダードにやってくる。

今回は自身が率いるマンデカン・クバーノでアフロ・キューバン音楽の神髄を聞かせる。

この公演に先駆けて、よみタイム12月20日号)のオンガク喫茶
スカイプ・インタビューさせてもらったが、ツアーで飛び回っている為
中々、スケジュールが合わせず、実現できないかもと冷や汗ものだったが何とか遂行。

インタビューは英語で行われたが、演奏同様、てきぱきと軽快に回答してくれる。
考え方も含め、非常に頭の回路が整理されている人なんだと思う。

彼が生まれ育った村で聞いた音楽には全て物語があった。
彼にとって、歌詞があるかないかは問題ではなく、
インストゥルメンタル曲も同じようにストーリーを聞かせるものらしい。

確かに歌詞の意味が判らない外国の曲を聞いて感動することがある。
それはアーティストが描こうとする情景や感情が
リスナーの心情や過去の経験などとシンクロナイズするからだが、
実際に、音楽は言葉や国境を越えるものだと思う。

デジタル時代に突入し、クリック一つで音楽が流れ
誰もがパソコンで音楽を創作できるようになった。
しかし、彼にとって電子音楽は真の意味で音楽ではなく
カラオケ・トラックに合せて演奏することなど到底考えられないと言う。
本物の音楽家は、来る日も来る日も練習に明け暮れ、
一生をかけて努力を積み重ねている人たちだと、はっきりと言う。

カメルーンを出て、パリ、ニューヨークと移住して来たリチャードだが
ビッグアップルの生活も長くなったし、そろそろ潮時かな、ということで
未だ決めていないけどスペインかな、と次の目的地をほのめかす。

また新しい音楽を聞かずして、どうやって作曲するんだい?
というくらい、新しい音楽に関しても敏感で、
最近では、韓国のジャズシンガー、ユーン・スナ
アメリカのゴスペルシンガー、キム・バレル
同じくアメリカのジャズシンガー、セシル・マクロリン・サルヴァントなどを聞いているらしい。

そんなリチャード・ボナのニューヨーク公演です。

【アーティスト】Richard Bona: Mandekan Cubano
【日程】2014年12月30日(火)~2015年1月4日(日)7:30pm / 10:00pm / 11:45pm (1月2日、3日のみ)
【会場】JAZZ STANDARD
【住所】116 E. 27th St. Tel: 212-576-2232
【予約】www.jazzstandard.com
【料金】$35
 ※12月31日(水)7:30pmは$135、10:00pmは$195

【メンバー】
- Richard Bona (ベース、ボーカル)
- Dennis Hernandez (トランペット)
- Rey David (トロンボーン)
- Osmany Parredes (ピアノ)
- Luisito Quintero (パーカッション)
- Roberto Quintero (パーカッション)

【公演スケジュール】
- 12/30(火) 7:30PM ($35.00)
- 12/30(火) 10:00PM ($35.00)
- 12/31(水) 7:30PM ($135.00)
- 12/31(水) 10:30PM ($195.00)
- 1/1(木) 7:30PM ($35.00)
- 1/1(木) 10:00PM ($35.00)
- 1/2(金) 7:30PM ($35.00)
- 1/2(金) 10:00PM ($35.00)
- 1/2(金) 11:45PM ($35.00)
- 1/3(土) 7:30PM ($35.00)
- 1/3(土) 10:00PM ($35.00)
- 1/3(土) 11:45PM ($35.00)
- 1/4(日) 7:30PM ($35.00)
- 1/4(日) 10:00PM ($35.00)