ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

ブログ再開

2013-01-20 06:03:05 | Weblog
2003年に設立したレコード会社「Mar Creation」も今年で10年目を迎えました。
現在は、弊社のウェブサイトをご覧頂くとお判りいただけるように
レコード会社よりエンターテイメント関連のサービス業の会社に変貌を遂げております。

イベント企画、ブッキング、コーディネイトを始め
アーティストマネジメント、PR、映像/音楽プロダクション、
歌詞の対訳、日英語の翻訳なども行います。

またニューヨークで出版されている
無料日本語情報紙「よみタイム」(2万部発行)で
「オンガク喫茶」という音楽記事を執筆し始めましたので是非ご覧ください。
ここでは、ニューヨークで開催されるコンサートの先取り情報を
出演アーティストのインタビューを織り交ぜで紹介しています。

2013年は気分もリフレッシュして、このブログも再開します!

ブログパーツ

2008-05-20 01:27:20 | Weblog
どう転んでも太刀打ちできない「amazon.com」だが
遅ればせながら弊社レーベルも販売契約した。

誰が売りに出しているのか知らないが
既に我がレーベルの中古CDはアマゾンでも出回っている。
しかし、今回はレーベルとして販売ができるようになるので
売上はちゃんとレーベルが回収できるわけだ。

実は弊社のオンラインショップも存在していて
販売実積もあるが、やはりアマゾンの顧客数、
信用度、知名度に比べたら、足下にも及ばない。
実際、自分だってアマゾンをよく利用している。

オンラインショッピングは、
やはりクレジットカード情報という
貴重な個人情報を入力して購入するが故
名もないオンラインショップを利用するのであれば
既に多くの人がアカウントを持っているであろう
アマゾンのようなショップで商品を扱ってもらう方が賢明だろう。

またアマゾンはブログパーツも提供していて
mp3のダウンロード販売にも積極的。

今回、早速「MySpace」に貼付けてみた。

売上を少しでも上げる為に、
いやリスナーが少しでも購入しやすくなるよう
レーベルも常日頃から努力をしないといけない。




レーベルのウェブサイト

2008-05-18 01:55:22 | Weblog


今月、ようやく自社レーベルのウェブサイトが完成した。
これまでは、様々な情報が混ざったサイトで運営していたので
今回、レコード会社としての独立サイトができて
気分的にもとてもスッキリした。

そして、このサイトの為に新たに下記のドメインを取得。

www.marcreation.net

以前なら年間35ドル払っていた
ドメイン登録料も今は10ドルもかからない。
安くなったもんだ。

ということでレーベルサイトが無事デビュー。
ゼロからスタートした我がレーベルだったが
気がついてみると現在は5アーティストにもなった。


そして、そのうちの一つ「The Orphans」が
Brooklynの「Trash Bar」で今晩リリースパーティーを行う。

少しつだが全米各地のラジオ局でエアプレイされ始めているので
これからのライブ活動、プロモーションがとても大切になってくる。

ちなみに、The Orphansのメンバーは現在5名。
うち4名はロシア人、残りの1人は英国人という構成で
僕が日本人だから、ミーティングする時は
とても国際色豊かになる。

やっぱり音楽は国境を越えるんだな。



音楽ファンとして

2008-05-14 00:10:22 | Weblog
レーベルの仕事は山ほどある。
自社アーティストの数も増えつつあり
他の音楽を聞いている暇さえないのだが
1人の音楽ファンとしての視点から
音楽を聞く事は何よりも大切。

そんなこともあって、不覚にも昨年見逃してしまった
ARCH ENEMYのライブをマンハッタンで体験してきた。

百戦錬磨のツアーバンドだけあって、
演奏レベルは高いし、ファンの心を
鷲掴みしてしまうヒットナンバーのオンパレードで
もう、メロメロになってしまった。

若干、ツアーで疲れ気味かな、と思わせる部分が
少なからずあったように感じられたが
それでもエネルギッシュで文句なしのライブが堪能できた。

中でもボーカルのAngela Gossowは、
小さな身体ながら他のメンバーに
一歩も引けを取らずパワフルこの上ない。

ギターのAmott Brothersも抜群のコンビネーションだったし
ドラマーのDaniel Erlandssonも最高。

やはり北欧は熱い。

と、他のレーベルアーティストで盛り上がってしまったが
次回は自社レーベルの宣伝をせねば・・・。


YouTube

2008-03-17 13:14:32 | Weblog
初めて自分がプロダクションに
関わった曲がYouTubeに出た。

昨年、イタリア人シンガー(PAOLO FRASSANITO)と録音した
「CARLOTTA」という曲で、イタリアでは誰もが知っているという
FIAT 500という車に捧げた唄である。
今回は作曲、ギター、アレンジで関わった。
パオロは作詞、作曲とボーカルを担当。

奇しくも日本でもこのフィアット500が販売されたので
日本の人も既に見たことがあるかもしれない。

冴えない男がこの500のお陰で
人生がバラ色になるという
イタリア人らしいユーモラスな映像。
撮影はイタリアのコペルティーノとサレントで行われ
パオロ本人が監督をした。

興味がある方は是非どうぞ。

カルロッタ・僕のフィアット500


プロ中のプロ

2008-02-02 15:48:25 | Weblog
2008年1月29日、僕がコーディネイトした
レコーディングセッションがマンハッタンの某スタジオで行われた。

スタジオのリサーチから手配。そして、スタジオ、
プロデューサー、エンジニアと各々連絡を取りながら
皆が満足行く形で終了できたのはとても嬉しい。

今回のレコーディングの主役はドラマー。
パットメセニー、チックコリア、マイケルブレッカーなど
著名ジャズプレイヤーたちと共演してきた
アントニオサンチェスがその人だった。

さて、当日は午後1時からのセッションということで
僕は10分ほど前に到着したのだが、
彼は既にドラムのセットアップを始めていて、
逆に暖かく僕を迎えてくれた。

Modern Drummer」でも大きく取り扱われる有名ドラマーだが
ジーンズとT-シャツという出で立ちで
全くおごったところがなく本当にフレンドリーな人である。

ドラムの準備が済むと、文句も言わず出番まで待ち、
次にエンジニアが録音レベルやマイクの位置の確認をし易いように
要望に応えてウォームアップがてらドラムを叩く。

音に関してはエンジニアに自分の意見、希望をしっかり伝え
いざ録音になると納得いくまで演奏を重ね、
数テイクをてきばきと決める。

自分に厳しく、妥協を許さない姿はプロ中のプロ。
話を聞くと世界を飛び回る人気ドラマーにも関わらず
スケジュール等の管理は全て自分でやっているという。

ミュージシャンとしても、人間としても一流。
そんなフレーズが似合うアントニオサンチェスだった。

彼の初のソロアルバム「Migration/Antonio Sanchez」は現在、好評発売中です。

金の卵

2008-01-23 03:26:16 | Weblog
レコード会社に必要なのはやはり有能なアーティスト。
かと言って我がレーベルにはA&Rは自分しかいない。
そこで便りになるのが前回でも書いたプロデューサーたちだが、
これでは自主制作が可能なアーティストに限られてしまう。

MySpaceなどのネットリサーチも効果的だが、
これら以外にも情報網を広げていくべきと感じていた。

そんな矢先、同じ街に音楽教室が
あることをあるローカル雑誌で知った。

Shobo Music」という名前でギター以外にも
ピアノ、ドラム、トランペット、ヴァイオリンなどのクラスがある。
音楽が、そして楽器が好きで習い始めの生徒たち。
もちろん10年、20年という長い目で見なくてはいけないが
こうした音楽スクールともコンタクトを取っていこうと思う。

また、ニューヨークに行けば「ジュリアード音楽院」や「マンハッタン音楽大学」もある。
音楽学校、楽器教室は未来のミュージシャンたちが
山ほどいるのだから放っておく手はない。

そして最後に忘れてならないのが楽器屋さん。
ミュージシャンの宝庫である。ここは金の卵もいれば
すでに活躍しているプロもいるだろう。
とにかく音楽と名のつく場所には足を運ぶ価値が大いにあるということだ。

ハッピーニューイヤー

2008-01-06 07:17:11 | Weblog
年が明け2008年到来。

ゼロから始めたレーベルもリリースを重ねることによって
ようやく少しずつ様になってきたが、やはり実積も知名度もまだま。
ただプロデューサーなどからバンドやアーティストを紹介されたり
リリースの話が舞い込んでくるようになった。
今年は更にリリースを増やせそうな気配である。

先日プロデューサーとの雑談したが、ある笑い話を教えてくれた。
ミュージシャンは自分のパートのことばかりを気にするもんだ、と。
某アーティストのレコーディングで
スネアの音について少しもめたらしい。
あ~だ、こ~だと言いながら時間を費やしたが
ついには煮詰まってしまったらしい。

そこでプロデューサーは頭を冷やすべく
スタジオを一旦出て、義弟に音を聞かせてみることにした。
聞き終わった彼に「スネアの音をどう思う?」と一言尋ねたところ
義弟は「スネアって何?」と言ったらしい。

電池が切れたリモコンで、一生懸命
テレビの電源をつけようとするのと少し似ている。
目の前にテレビの電源スイッチがあるのに
わざわざリモコンを使う必要はないのだ。
目的は電源をオンにすることであり、
音楽で言えば、レコーディングの音質を上げるよりも
まずは、いい音楽を作ることなのだ。極端な話、音質は二の次でもいい。

ということで、

今年も素晴らしい音楽、アーティストに出会えることを願って
ハッピーニューイヤー!




DANIEL BAEDER

2007-12-05 02:25:04 | Weblog
DANIEL BAEDER - ブラジル、サンパウロ在住

ドラマーでありながら、ピアノ、作曲、
プロデュース、エンジニアもこなす彼は
元々、僕の友達のそのまた友達の息子さんだった。

お互い自主制作でアルバムを作ったというところから
CDをプレゼントし合い、メール、チャットで交信し始めた。
会ったことは一度もないが、前向きで音楽に対する真摯な姿勢は
彼の言葉から伝わってきたし、何よりも彼の音楽が如実にそれを物語っていた。

彼と意気投合した僕はネット交信だけで
ディストリビューション契約まで結び、
今では彼は我がレーベルのイチ押しアーティストの一人となっているから面白い。

そんな彼が現在セカンドアルバムをレコーディングしている。
デビューアルバム『ABRANDA RAIVA/DANIEL BAEDER』(写真参照)は
ジャズ、フージョン、ブラジル音楽
さらにロック色もある様々なジャンルの音楽が飛び交う
ユニークなアルバムだったが、次回作もこの延長線にあたるものになると言う。
ドラマーのソロプロジェクトでありながら
他のドラマーを二人参加させるとのことで、
その一人のレコーディングはニューヨークで行われる。

現在、この僕がスタジオを手配中で
来年1月下旬に予定しているこの録音には
もちろん立ち会うことになる。



なお、彼の音源は下記のURLで聴くことができます。
日本でもgalabox、米国ではMar Creationにて販売中です。
ぜひぜひ、一度お試しあれ。

DANIEL BAEDER 関連サイト:WebsiteMySpaceYouTube

身近なスターたち

2007-10-05 23:55:51 | Weblog
アメリカの有名な楽器屋さんの一つに「Sam Ash」というチェーン店がある。
そこでは定期的に著名ミュージシャンのクリニックが行われており、
今年の秋に予定されているギタリストでは
STYXのTOMMY SHAW、ジャズのJOHN SCOFIELD、
元DOKKENのGEORGE LYNCHなどが名を連ねる。

ギターリフやソロを完コピしたり、スター達の真似をしたりして
いつかは自分もあんな風になりたいと、夢を追いかける。
そんなスター達が目の前でギターを弾いて
クリニックまでしてくれるなんてファンにはたまらない。

日本では外タレのライブを見ることはできても
素顔を間近で見る機会なんて、ほとんどなかった。

NYでも小さなクラブだったら、例え有名アーティストでも
自分たちで機材のセットアップをしたりするし、
ライブが終わると気楽に話しかけたりすることもができる。

アーティストとファンが簡単に交流できることは
音楽を繁栄させて行く上でも、とても重要なことに思う。
スターたちも実は雲の上の人ではなくて、
昔は皆と同じようにスターに憧れたキッズだった。