ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

飛翔

2008-12-31 04:44:36 | 音楽
僕の友だちの友だちの息子さん。
それがDANIEL BAEDERというドラマーだった。
彼はブラジルのサンパウロ、
僕は米国のニュージャージー州で距離は離れているし
実は今まで一度も直接会ったことはない。
でも、お互いのCDを交換し合い
チャットとメールで交信しただけで、
人間性はそれで充分確認できたし、
レーベルとアーティストの契約も
何の問題もなくスムースに行った。

知り合った頃から、彼はブラジルを出たがっていて
才能を見いだしていた僕は
それが実現するよう、可能な限り
彼のプロモーションに努めてきたのだが
もちろん彼の努力も手伝って、
この度、シルク・ドゥ・ソレイユと2年間の契約を結んだ。
専属ドラマーとして、2009年はカナダ、
2010年はアメリカをツアーする。

カナダツアー
・モントリオール:4/23 - 6/14/09
・ケベック:7/30 - 8/23/09
・トロント:9/3 - 10/4/09

そんな彼が先日チャットしている時に
この数年間で僕の人生の最高のニュースは
僕と知り合ったこと、と話してくれた。

お世辞でも何でも、
そんなことを言ってもらえるなんて
レーベル冥利につきる。

Danielの未来は明るい。
とても明るいと思う・・。

グリーティングカード

2008-12-26 22:51:23 | 音楽
これまでリリースしたアルバムやシングルの
ジャケットを集めて会社のグリーティングカードを作った。

ゼロからのスタートだったが
現在、所属アーティストが7組になり
今年は、Sunny WinterThe OrphansGeorge Petitのアルバム、
そして、自身のMar Projectのリミックスをリリースすることができた。

2009年には既に交渉中のアーティストが複数組あり
今年に負けないくらい質の高い音楽を紹介できればと思う。

チャリティソング

2008-12-25 03:21:35 | 音楽
以前からチャリティ活動に参加したいと思っていたが
今回、アーティストの理解、エイズ研究財団との出会いがあり
チャリティシングルのリリースが実現した。

アーティスト名:TANGA with his friends
タイトル: All I want for a Christmas Day




以下がプレスリリースとなる。

エイズチャリティ:
国境を越えて集ったミュージシャン達が
贈るクリスマスソングがついに完成


2008年12月8日 (ニューヨーク) –
愛と平和を祈りハッピークリスマスを
歌ったジョンレノンに敬意を表し、
新たなクリスマスソングが生まれた。
アーティスト、TANGA(タンガ)の呼びかけのもと、
国境を越えて集ったミュージシャン達。
そんな彼等の才能が生んだチャリティソングが
「All I want for a Christmas Day」/TANGA WITH HIS FRIENDSである。

レコーディングは、ニューヨークを中心に、
サンパウロ、ロンドン、東京で行われ、
ダニエル・ベイダー(ブラジル)
ブルーノ・コピーニ(ブラジル)
ロジャー・ファイフ(イギリス)
ケン(日本)がミュージシャン参加。

世界エイズデー(12月1日)を記念して
急遽発売が決まったこのシングルCDは
米国で12月17日にリリースされ、
12月23日に世界配信がスタートする。

このチャリティ曲の収益金は全て
NYを拠点にボランティア活動を続けている
ILFAR(イナダ・ラングエイズ研究財団、
1993年米国ニューヨーク州NPO法人として登録)に寄付される。
ILFARは毎年ケニア共和国へ遠征し、
エイズ感染者、患者たちへの無料診察、
その他のエイズ関連の活動を行っている。

関連ウェブサイト:
ILFAR
Mar Creation
世界エイズデー
Super Sweep(日本での購入)

来年も引き続き、チャリティショーなどの企画、
音楽の提供で活動を続けて行き、会社として
何らかの援助ができれば嬉しい。



忍びないキャンセル

2008-12-20 02:00:26 | 音楽
ライブをブッキングするのは根気が必要だ。
今回、オルファンズのライブを
ニュージャージーのクラブ(日本で言うライブハウス)で
ブッキングしたのだが、ここはいつもメールを
2回出さないと返事が来ない。
それでも返事がないよりはマシなわけで
根気よくコンタクトを取って
何とかライブを決めることができた。

こうした対応の悪さはクラブのみに限らず
ラジオ局にしても、雑誌関係にしても、
迅速な対応ができないところが多い。

もちろん、無数の問合せや
電話、メールがあるのだろうから
無理もないかもしれないが、
やはり、対応は極めて大切。
お店の玄関に誰もいないのでは
客もバンドもどんどんと離れて行くだろうから。

何はともあれライブ前日となった時、
メンバーからメールがあり
シンガーが病気で明日のライブはできないと知らされた。

病気だから仕方がないのだけど、
やはりキャンセルするのは忍びない。

子供の頃、ウィングスのコンサートが決まって
チケットを買ってワクワクしていたら
ポールマッカートニーが大麻で捕まって中心になったことがある。
ファンとしてもショーの中止は悲しいもの。

そう考えると、アーティストにしても
レーベルにして健康管理は何よりも大切なのかもしれない。

MAR PROJECT

2008-12-16 13:44:57 | 音楽
MAR PROJECTの公式サイトがようやく完成。
自分の会社のサイトを3つも作っていたら
同会社所属のアーティストの一つと言えど
個人(MAR PROJECT)のサイト製作は
えらく後回しになってしまった。

そのMAR PROJECT。
現在はカレッジラジオのプロモ中で
79のラジオ局でエアプレーして頂いている。

ヘヴィロテでかけてもらっているのが
下記のラジオ局。感謝である。

KCR (San Diego, CA)
KGFN (El Cajon, CA)
KLCR (Dubuque, IA)
KSLU2 (Hammond, LA)
WIIT (Chicago, IL)
WNSU (Ft. Lauderdale, FL)

しかし、今年は「BEACON - REMIXES」をMAR TRAX RECORDSから
リリースした以外は、個人的に英語の作詞、
ギタリストとしてのレコーディング、あとは
CDジャケットのデザインなど
クリエイティブなことも幾つかしたはしたが
MAR PROJECTとしては、大きな足跡は残せなかった。

ケイトブッシュやU2どの大物アーティストなら
7年ぶりとか10年ぶりの新作と言えば
カッコがつくが、インディーズアーティストが
何年も活動を休止していては頂けない。
何とか来年は新曲のレコーディングをせねば。



呼び込み

2008-12-14 02:21:11 | 音楽
12月9日と10日にジョージペティトのライブがあった。
9日の方はカバーを中心に
バーで行われ客も多く盛り上がった。
ただ入場料は無料。

逆に10日の方は入場料10ドルで
オリジナルを中心に行われ
ホーンセクション入りの
豪華なライブだったにも関わらず客入りは最悪。

開演時間を過ぎても客が1人も居ない状態。
これではマズイとのことで
急遽、クラブの前で客の呼び込み。

この不景気からか日が悪いせいか
人通りも少なく、呼び込みに応えて
入ってくれたのは1人の黒人女性だけだった。

それでもバンドの友達関係も最終的には来てくれて
9人のオーディエンスを前に白熱のステージ。
いい音楽が1人でも多くの人の耳に届かないまま終るのは
淋しいものだが、メンバーは至って涼しい顔。
演奏できることに幸せを感じるミュージシャン。
客がいようがいまいが力を抜く事はしない。

このジョージのCD「エンド・オブ・オーガスト」が
日本でも2009年1月14日発売となる。
我がレーベルから第3弾のリリース。
さて、このアルバムの音を
どれだけ多くのリスナーに届けられるだろう。

エアプレイと売上

2008-12-09 03:15:26 | 音楽
今年は積極的にラジオプロモーションをやっていて
実際にかなりのエアプレーがされているのだが、
ダウンロード、CDの販売数はさほど大きな伸びがない。

リスナーが一度聞いてすぐ購入に走るという
図式は成り立たないのだろう。

アメリカには沢山のラジオプロモ会社がある。
ラジオ局のリスト(住所ラベル)を提供して
レーベル、アーティストが一枚ずつ封筒に入れて
ラジオ局へ送付するパターンもあれば
CDを送って、向こうで全部やってくれるパターンもある、

いずれにしても発送後、各々のラジオ局に
コンタクトを取り、エアプレイしてくれるよう
プッシュしてくれるのだが、これが安くない。

平気で千ドル以上はかかる。それプラス
郵送する切手代、封筒、CDは全てこちらが持つ。

一番いいのは地道に独自のラジオ局リストを
データベース化していくことだが、
インディーズがこれをやろうと思うと
莫大な時間と労力がかかる。

ただでさえマンパワーが足りないインディーズ。
まだまだ道は険しそうだ。



NYCバレエ

2008-12-06 23:35:27 | 音楽
音楽は日常生活の中で至るところで親しまれる。
音楽は音楽だけでも人の心を高揚させたり、
感動を与えてくれるが、脇役として引き立てることも
他の媒体と対を成して、また別の芸術形体を作りあげることもできる。

総合芸術であるバレエもその一つだ。
2008年11月29日にNYステートシアターでNYCバレエを見た。

20ドル以上の入場料がかかる舞台、コンサートは行かないようにしているが
オペラ、バレエ、ブロードウェイを見る時は、中々それでは見られない。
ということで今回は奮発して33ドルの4階席を購入した。

しかし、生のオーケストラはいい。
ミックスもしていないのに、こうもいいバランスで響くのは
指揮者、オーケストラ演奏者たちが優れている証拠だろう。

プロダクションもステージ衣装も舞台も、このシーズンならではの
華やかなもので、大人から子供までを楽しませてくれた。

特筆すべきは、ジョージ・バランシンの振り付け、
そして、それを踊りこなすバレエダンサーたち。
完璧であろうその踊りと美しい肉体は涙さえ誘う。

さらには、そのバレエを引き立てる脇役でありながら
主役でもあるチャイコフスキーの音楽。

こうして世を去った後でも
4階席にいる僕を感動させる
バランシン、チャイコフスキーは圧巻。

チャイコフスキーは本当にツボを得ている。
今でも生きていたら、我が社レーベルも契約したいところ。

スーパーで流れる音楽、ドライブしながら聞く音楽、
iPodで聞く音楽も全部音楽。
でもこういう音楽も時に体験するべきだと痛感。

以前は、バレエ、オペラ、クラシックコンサートへ
足を運んだが、ここ数年というものはすっかりご無沙汰だった。
今後はまた少しお金がかかりそうだ。