ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

オンガク喫茶:ザ・マミーヘッズ(The Mommyheads)

2013-03-11 07:18:06 | よみタイム記事
一つ前の記事になってしまったが
アメリカのインディーロックバンド
ザ・マミーヘッズのことを書かずにはいられない。

今回の記事は、今年の1月3日、トロントの自宅に居た
キーボードのマイケル・ホルトへの1時間の電話インタビュー、
そして、1月17日にマンハッタンにスタジオを持つ
アダム・エルクを訪問してた際のインタビューの
二つを織り込んで書き上げたものだ。

彼らを発見して以来、ひたすらマミーヘッズの音楽を聞いて惚れ込んでしまったが
3月2日のライブを見て、ますます好きになってしまった。
彼らのライブは、機材がシンプルで、セットアップも片付けも早い。
ラインチェックすらしない。さすが百戦錬磨のライブバンドだ。

そして、演奏もずば抜けて巧い。
技巧的いうのではなく、味のある巧さなのだ。
簡単そうに聞こえて、実は複雑なことを涼しい顔でやってのける。
そして、抜群のメロディーセンスとハーモニー。

ボーカル兼ギターのアダムは
譜面か歌詞かを開いて近くに置いているのに
一向にそっちを見たりしない。
唄う時も目を閉じてることが多いのだ。
何の為に置いているのか良く判らない。

しかし、こんないいバンドが未だにインディーズで
ほとんど知られていないとは恐ろしい。

さらに、前回の彼らのライブは昨年の8月で、その後、
今回のライブまでに、たった一回しかリハーサルをしていないと
ベースのジェーソンはライブの後に話してくれた。
リハもしないのに、このまとまりの良さは、どこから来るのか。
音楽では喰っていけない、と苦笑していたが、
音楽が本職じゃないのに、どうしてこんな巧いのか..

もちろん、マイケルやアダムは音楽の仕事をしているが
やはりマミーヘッズからの収入はないに等しいらしい。

日本にも是非行きたいと言うアダム。
いつかジャパンツアーを実現させてあげたい。
そう思わせるくらい、マミーヘッズは素晴らしかった。

感動。必見。必聴。

よみタイム Vol.200:2013年2月22日号 オンガク喫茶:ザ・マミーヘッズ(The Mommyheads)