ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

2014幕開け

2014-01-01 18:07:22 | よみタイム記事
明けましておめでとうございます。

無事、2014年を健康で迎えることができ、まずは感謝。
昨年から始まった様々な企画、計画、目標を
今年は一つずつ確実に形にしていく年になる。

自分の会社も11年目に突入したこともあり、更に気合いが入る。

さて、1月上旬は二つのライブがある。

サンバジャズのMIKA(ピアノ)のトリオ、
そして、花魁ジャズシンガー(実は立派な古典楽器奏者)金子純恵(唄、三味線)のトリオ。

ここ1、2年、彼女たちのライブグッキングを含め
様々な形で関わって来ていてることもあり、大きく飛躍して欲しい二人。

MIKAは1月5日(日)にSomethin' Jazz Clubで
金子純恵は1月8日(水)にTomi Jazzで各々公演。

ニューヨークの音楽シーンを、こんな二人が盛り上げていってくれる。





究極のコンサート・クルーズ!

2013-12-25 17:40:18 | よみタイム記事
2013年3月16日から20日にかけてクルーズに参加した。
しかし、これは普通のクルーズとは異なる音楽ファンならたまらないコンサートクルーズだった。
筆者が参加したのは80年代から活動を続けるヘヴィメタル・バンドが召集される
モンスターズ・オブ・ロック・クルーズ

日本からはラウドネス、英国からはサクソン、
ロンドン・クワイヤーボーイズ、カナダからはヘリックス、
ノルウェーからTNTなどが参加し、
それ以外にも、テスラ、グレート・ホワイト、リンチ・モブ、
リタ・フォード、アルカトラズ、キール、クイーンズライチ、
ストライパー、キックス、トム・キーファーが急遽不参加となったものの
シンデレラなど、淙々たるバンドが名を連ねた。

実は、このクルーズを運営するオン・ザ・ブルー社は
メタルクルーズのみならず、クラシックロックに特化した
ムーディー・ブルーズ・クルーズ、プログレッシブロック・バンドが
大集合するクルース・トゥ・ジ・エッジと3つのコンサートクルーズを
同じ船、機材、船員たちを使って無駄がなく、ビジネスとしても実に良く考えられているし
大好きなバンドと一緒に航海するという、音楽ファンの気持ちも、とても良く理解している内容で本当に感心させられる。

そして、この3大コンサートクルーズが、2014年の春にも開催されることになった。
よみタイム「オンガク喫茶」で、このことについて書いたので是非ご覧いただきたい。

来年は日本のプログレユニット、エレクトリック・アストゥーリアスと一緒に
クルーズ・トゥ・ジ・エッジに参加することになっていて、伝説のプログレバンド、イエスを始め、
スティーブ・ハケットやパトリック・モラーツ、サーガ、マリリオン、
タンジェリン・ドリーム、PFM、なども出演するとのことで、
青い空と海、そして、思う存分プログレロックを満喫してこようと思う。




同郷ロッカー、Shu Nakamura

2013-10-22 09:49:57 | 音楽
海外に住んでいると同郷人との出逢いや活躍は嬉しいものだ。
ニューヨークには同じ名古屋市出身でギタリスト/シンガーとして
活動を続けるShu Nakamuraがいる。

今年、彼は新作「Join The Spree」を完成させた。
アルバムには、山本リンダの「どうにもとまらない」や
坂本九の「上を向いて歩こう」と言った懐かしい日本の歌も
彼のロックなアレンジで収録されているが
例えロックファンじゃない人が聞いても
充分楽しめる内容になっている。

ブルース、ロックンロール、ロカビリー、
グラムロックなど「ロック」を素直に受け継ぎ
自分なりに消化し作り上げた王道サウンドが満喫できる。
ハンブルパイやフェイセズなんかが好きならお薦め。

音楽が多様化し、こうしたロックの基本を兼ね備えた
ミュージシャンの数が幾分減って来た感が否めない今、
彼のような存在は貴重であり、今後も活動を続けて欲しい1人である。

そのShuさんが新作CDの発売を記念して
マンハッタンのThe Delanceyでライブを行う。

今晩は、彼が日本人である云々抜きにして、
純粋にロックステージを楽しみたいと思う。

Facebookイベントページ

Shu Nakamura 2013 Album "Join The Spree" Release

2013年10月22日(水) 午後9時~
The Delancey
168 Delancey Street
New York, NY 10002

Shu Nakamura & The Spree;

Eric Seftel: ドラム
Nate Schweber: ハーモニカ / ボーカル / パーカッション
KG: ギター
Anand Gan: ベース / ボーカル
Shu Nakamura: ギター / ボーカル

関連リンク:
http://www.spankingcharlene.com/
http://www.newheathens.com/
http://www.reverbnation.com/lilysparks
http://www.reverbnation.com/flytrapmusicproduction
http://shunakamura.com/

チャリティアルバム「ACTION MOVES PEOPLE」発売!

2013-08-27 10:59:39 | 音楽
フィンランド出身のシンガーソングライター、
パウラ・ヤーッコラ(Paula Jaakkola)、
日本からはプログレ・ロックバンドの
エレアス(エレクトリック・アストゥーリアス)と
共に参加したチャリティ・アルバム「ACTION MOVES PEOPLE」が、
ようやく発売となりました。

今年の5月ペンシルヴェニア州ゲティスバーグで開催された
RoSfestで知り合ったケヴィン・マッキーの依頼で
エレアスがアルバムに曲を提供することになっていましたが、
別の曲で、女性シンガーを探しているということで
パウラを紹介し、彼女の参加も決まった訳です。

個人的にはエレアスが参加する「(Japan's) March to Recovery」の日本語訳の詩を担当しました。
この詩はケヴィンの娘、アーリン・マッキーが書いたものですが
東日本大震災で被害者となった方たち、現在も復旧中の被災地の方々へ向けての思いが込められています。

アルバムにはエイジアキング・クリムゾン、UKで知られる
ジョン・ウェットンも語りで参加しています。

なお、アルバムの収益金は非営利団体「MOVE THIS WORLD」に寄付されます。

購入先:CDBaby

オンガク喫茶:マザー・フェザー(Mother Feather)

2013-08-24 16:38:15 | よみタイム記事
マザー・フェザーを初めて見たのは、オンガク喫茶で書いた
トリクシー・ウィットリーをブルックリンのGlasslandsで見た時でした。
彼らはトリクシーの前座として出演していたのだけど
クラブに行ったら時間がある限り
バンドを見る習慣があるので
この日も早めに会場入りしていました。

ただ、この時はステージングは面白いバンドだなと思ったものの
音楽が今ひとつ印象に残らず、その後、忘れていました。

ただ最近あることがきっかけで
彼らのことを思い出し、マザー・フェザーPVを見たら
中々いかしていたので、今回オンガク喫茶で取り上げた訳です。

このバンド、地味ながらタイトな演奏陣がいいです。
リードシンガーのアン・コートニーは
マイクを口の中にスッポリ入れてしまったり
ペットボトルの水を自分の頭にかけたり、見ていて飽きない。

キーボード兼ボーカルのリズとの絡み、
二人の振付けは、たまに滑稽に映る時もあるけど
衣装もメイクもばっちり決めて
エンターテイメントしている彼女たちのライブは楽しい。
お客さんも大いに盛り上がってました。

よみタイム Vol.212:2013年8月16日号 オンガク喫茶:マザー・フェザー(Mother Feather)

オンガク喫茶:デビッド・ブローザ(David Broza)

2013-05-18 22:34:55 | よみタイム記事
イスラエルでは大スターのシンガーソグライター、デビッド・ブローザ。
4月22日、シンガーNOA(Achinoam Nini)のコンサートで
マイケル・フェイゲンバウムに紹介されるまで
恥ずかしながら、彼の名前すら知らなかった。

この時、NOAを通してイスラエル人アーティストのコンサートを初体験したが
NOA、そして彼女を支える伴奏陣が余りにも素晴らしく、圧倒されてしまった。

実はデビッド、彼女がデビューする前にオーディションで審査した人物ということで
彼の音楽を聴くまでものなく、5月20日に同会場でコンサートをやるという
デビッド・ブローザをオンガク喫茶で取り上げようと即断。

後日、トライベッカのカフェでインタビュー。
デビューして36年も経っているのに、
日本のメディアに取材を受けたのは
僕が初めてということで光栄に思った。

印象的だったのは、彼が「相手の目を見れば恐いものはない。
恐れは目を背けることから自分が生み出しているもの」と言い
僕の目をじっと見つめたこと。

本物の男は、強さと優しさを持ち合わせている。

余談だが、オンガク喫茶で取り上げたシロ・バプティスタ
デビッド・ブローザのバンドのメンバーである。

今回、彼と知り合って、イスラエル人アーティストに非常に興味を持った。
世界は音楽を通してどんどんと広がる。

よみタイム Vol.206:2013年5月17日号 オンガク喫茶:デビッド・ブローザ(David Broza)

日本伝統楽器シリーズ第3弾:月舞~つくまい~

2013-05-15 05:44:23 | 音楽
今年3月からスタートした日本伝統楽器シリーズを
5月22日(水)Still Mind Zendo(禅堂)で開催する。

今回は金子純恵(三味線、箏、唄)と宮崎信子(フルート、篠笛)のデュオをフィーチャする。
既に4月28日にコネチカット州グリニッチ図書館で行われたコンサートで
デビューした二人だが、マンハッタンで公演するのは初めて。

箏、三味線、篠笛は日本の伝統楽器の部類だが
現代音楽でも使われる「今を生きる」楽器たち。

彼女たちの音楽性は非常に幅が広く
古典音楽には興味がないという人にも
充分、楽しんでもらえるだろう。
また音楽とは関係なくとも
禅や瞑想に興味がある人にもお薦め。

今回は3人の中でデュオ名の候補にもなっている
「月舞~つくまい」と題した2部構成だが
演目は現代音楽から古典音楽へと時代を遡っていくものの
オーディエンスは二人の演奏を聴きながら
宇宙とつながる未来へ向かって行く興味深い内容。

当日はしっかりと演出して、あちらの世界へお連れします...

日本伝統楽器シリーズ第3弾
月舞~つくまい~
アーティスト: 金子純恵(三味線、箏、唄)、宮崎信子(フルート、篠笛)
開催日:2013年5月22日(水)
開場: 8:00PM
開演: 8:30PM
会場: Still Mind Zendo
住所: 37 West 17th Street, 6 Floor (btwn 5th and 6th Aves.) New York, NY 10011
地図: http://goo.gl/maps/nqSo9
入場料: $15.00 (前売), $20.00 (当日)
予約要: contact@marcreation.com / 917-400-9362




オンガク喫茶:ザ・マミーヘッズ(The Mommyheads)

2013-03-11 07:18:06 | よみタイム記事
一つ前の記事になってしまったが
アメリカのインディーロックバンド
ザ・マミーヘッズのことを書かずにはいられない。

今回の記事は、今年の1月3日、トロントの自宅に居た
キーボードのマイケル・ホルトへの1時間の電話インタビュー、
そして、1月17日にマンハッタンにスタジオを持つ
アダム・エルクを訪問してた際のインタビューの
二つを織り込んで書き上げたものだ。

彼らを発見して以来、ひたすらマミーヘッズの音楽を聞いて惚れ込んでしまったが
3月2日のライブを見て、ますます好きになってしまった。
彼らのライブは、機材がシンプルで、セットアップも片付けも早い。
ラインチェックすらしない。さすが百戦錬磨のライブバンドだ。

そして、演奏もずば抜けて巧い。
技巧的いうのではなく、味のある巧さなのだ。
簡単そうに聞こえて、実は複雑なことを涼しい顔でやってのける。
そして、抜群のメロディーセンスとハーモニー。

ボーカル兼ギターのアダムは
譜面か歌詞かを開いて近くに置いているのに
一向にそっちを見たりしない。
唄う時も目を閉じてることが多いのだ。
何の為に置いているのか良く判らない。

しかし、こんないいバンドが未だにインディーズで
ほとんど知られていないとは恐ろしい。

さらに、前回の彼らのライブは昨年の8月で、その後、
今回のライブまでに、たった一回しかリハーサルをしていないと
ベースのジェーソンはライブの後に話してくれた。
リハもしないのに、このまとまりの良さは、どこから来るのか。
音楽では喰っていけない、と苦笑していたが、
音楽が本職じゃないのに、どうしてこんな巧いのか..

もちろん、マイケルやアダムは音楽の仕事をしているが
やはりマミーヘッズからの収入はないに等しいらしい。

日本にも是非行きたいと言うアダム。
いつかジャパンツアーを実現させてあげたい。
そう思わせるくらい、マミーヘッズは素晴らしかった。

感動。必見。必聴。

よみタイム Vol.200:2013年2月22日号 オンガク喫茶:ザ・マミーヘッズ(The Mommyheads)

春の日本伝統楽器シリーズ

2013-02-26 09:34:48 | 音楽
ここ数年、米国で活動する日本の伝統楽器奏者たちと交流を深め
イベント、コンサートで関わって来た。伝統楽器の可能性を感じるからだ。
海外に居住する日本人として、日本の伝統を大切にしたいと言う気持ちも強い。

来る3月に弊社で「春の日本伝統楽器シリーズ」を開催することになったが
できれば、このシリーズは毎月でもやりたいくらいに思う。

さて、今回は昨年もイベントで何度かご一緒させて頂いた尺八奏者の小濱明人氏
そして、箏、三味線奏者の木村伶香能氏を迎えてのコンサートシリーズ。
昨年8月にも古典楽器のイベントをやったが、その時と同様、今回も
伝統楽器の生演奏をPAを通さずアコースティックで楽しんでもらうのがポイント。
これらの楽器は演奏者の気が感じられるくらいの小さな室内で聞くのが一番良いのだ。

ということでニューヨーク近郊にお住まいの方は是非この機会をお見逃しなく!

前売券を購入ご希望の方は、contact[at]marcreation.com までメールにてどうぞ。


マリオン・ロウジューダスのビデオ「Gravedigger」

2013-02-24 17:01:42 | 音楽
よみタイム「オンガク喫茶」(2013年1月11号)で紹介した
マリオン・ロウージューダス
ジョースパブで行われた彼女のソロコンサート(2013年1月26日)には
筆者も居合わせましたが、この時に収録されたカバー曲
「Gravedigger/Dave Matthews」のビデオがYouTubeで公開されました。
彼女のお気に入りの曲ということです。
ライブを見れなかった皆さん、ぜひご覧ください。

このビデオにも映っている女性コーラスのタビサ・フェアですが、
このコンサートで知り合った別のシンガーソングライター
シェリー・ミラーの先日行われたコンサートでも
出演していてステージ後に再会を果たしました。
相変わらずの美声で見事に脇役シンガーとして役目を果たしていて
次回は彼女のソロコンサートをキャッチしたいと思います。