昨日(25日)親鸞聖人ご誕生法座を営みました。快晴にも恵まれ、玄関ホール、庫裏廊下には青木巳桐・根本土龍夫妻の彫刻
展もあって早くから大勢の方がご来山されました。「節段説教」の芦原理江(あしはらみちえ)先生の法縁に遇をうと遠く松山市
や広島市からも聴聞に来られていました。
当山での節段説教(ふしだんせっきょう)は60年振りだと思います。私(住職)の小学校の頃以来のことです。それもこの高
座に女性布教使が上がられるのは初めてのことです。
芦原先生は澄み切った大きな張りのあるお声でとうとうと語られ、お聖教の御文には節を付けられて引声(いんじょう)されま
した。お説教中に引かれた御文は親鸞聖人のご和讃をご讃題にされてご法話を進められました。
罪障功徳の体となる
こおりとみずのごとくにて
こおり大きにみず多し
さわり多きに徳多し (高僧和讃、曇鸞讃)
第十八願の御文
たとい、われ仏を得たらんに、十方の衆生、至心信楽(ししんしんぎょう)して、わが国に生ぜんと欲(おも)いて、乃至十念(ないしじゅうねん)せん。もし生ぜずば、正覚(しょうがく)を取らじ。ただ五逆と誹謗正法(ひぼうしょうぼう)とを除く。
尊号真像銘文のご文
「唯除五逆誹謗正法」(ゆいじょごぎゃくひぼうしょうぼう)というは、「唯除」というはただ除くということばなり、五逆の罪びとをきらい、誹謗(ひぼう)のおもきとがをしらせんとなり。このふたつの罪のおもきことをしめして、十方一切の衆生(しゅじょう)みなもれず往生すべしとしらせんとなり。
以上の3種のお聖教からのお言葉に節を付けて引声されました。このように抑揚がつくとお言葉が一層生き生きと耳に響いてくることを再発見いたしました。
芦原先生のご法話のテーマは「唯除」(ゆいじょ)にあったのですが、先生の高校時代の厳しかった御尊父の真実の愛を知った時の感動を語られたお話は一同涙せずにはおれませんでしたが、
この例話を通して如来さまの私たちを思うギリギリの思い、あんちょこな処に腰を掛けさせまいとする徹底した救済の論理をお聞かせにあずかったことです。
会食後アトラクションとなり、
1、宗祖降誕会 全員で唱和(住職指導、エレクトーン伴奏
2、フラダンス 仏婦役員、坊守、若坊守、飛び入り若院 (指導仏婦藤原会長さん、衣装を作って下さった山田さん有難うございます。
3,汽車ぽっぽ 全員でゲームソング
4、バラの折り紙 ご講師芦原理江先生 1枚の折り紙から見事なバラがうまれます。70回折りなので一寸マスター不可能です。羽の動く鶴は出来そうです。他に蓮の花も・・・たのしかりき。
5、花は咲く 全員 テレビでいつも聞いてはいますが、歌ってみると難しい歌です。
6、しんらんさま 全員で唱和
このようなプログラムでさわやか一時でありました。また来年をお楽しみに、
仏婦役員、坊守、若坊守によるフラだんす。途中から若院も飛び入りで大喝采!
ご講師の芦原先生の折り紙ショウ。1枚の色紙がバラに蓮に、驚き感嘆!