朦朧

2020-05-30 18:11:46 | 日記
点滴をうけながらつらうつらと見る夢は

なんと校正の仕事をしている

とんでもない 集中力ゼロの毎日

注射の上手な看護師さんが

「さあこれで週末を乗り切って」と送り出してくれたけれど

帰宅すればバタンキュー

それでも点滴分の見返りがなくてはと無理して

給付金の書類を記入して投函する作業だけは片付けた

ほかには昨日買った演劇界6・7月号をチラチラ見る
        

公演もないので歌舞伎役者117名のメッセージ特集

でもそれがあんまりおもしろくないの

早くなにか公演して

いやそれよりも前に自分の体調を戻さないと

手習

2020-05-29 19:48:22 | 日記
隼人丈のインスタに

二回ほどお習字の様子が載せられた
        

無断でブログ休む人がいるのに

隼人丈は何かしら話題を探してアップする

ファンを思う気持ちが優しい

お習字だなんて

ほかの役者は買い物や工作や料理や散歩を載せているのに

向上心の高いいい人なんだなあ

字は以前見たものより数段うまくなっている

これが行書までいけば書展開いてくれてもいい
        

点、止め、跳ねどれものびのびとしている

ペン習字を筆で書いただけのような人が

お寺の碑銘を受け持ったりすることもあるのに

隼人丈はこつこつとお習字をなさっている

今年の正月の浅草公会堂で隼人丈は

菅原伝授手習鑑の寺子屋の場で武部源蔵を演じた

源蔵は寺子屋で字を教えているのだ

この場はまだまだだが

筆法伝授の場では

道真が弟子を誰にするか試しに書かせるときに

源蔵は

鑚紗草只三分計 跨樹霞纔半段余 と

昨日こそ年は暮しか春霞 春日の山に早や立ちにけり を書いて見せる

これは役者が実際に舞台で書かねばならず

浄瑠璃の終わると同時に書き終えることになっている

隼人丈はまだ筆法伝授の場は演じたことがないが

そのうち見せてくれるだろうと楽しみである

さて私の筆
        

いつの間にかこんなみすぼらしいことに

龍枝堂東京店で買って来なければ
        

お隣

2020-05-28 18:45:36 | 日記
息子と恵比寿で待ち合わせをすることにしたとき

“本屋の入口で”とメールすると

“有憐堂ね”と返信がきたので

“そんな本やどこにあんねん 憐やのうて隣”と返すと

“すぐとなりにあんねん”と名答で返された

有隣堂は横浜が本拠地の書店グループで

論語の“徳不孤必有鄰”から命名されて雑誌有鄰も出している

論語の意味は

徳のある人は孤立せず、理解して近寄ってくる人がいる、だそうだ

京都の旧山縣有朋邸の無鄰菴もこれにからめた命名と聞く
        

隣家のない邸宅と皮肉ったのだろうか

現在は京都市の所有で、管理者は某造園会社になっている

九年前に大学の実習で庭の整備をしたが
        

その頃はまだ人の姿は少なかった

しかし昨年行ってみると

飛び石づたいに進むのも対向者とぶつかりそうで

何やら造園のイベントは行われているは カフェもできているは

この静寂と緑の庭園はいったいどうなったんだと呆れた

観光、インバウンド、カフェ、イベント

それらは良いものを表す言葉として使われている

それが今裏切られ、少しは賢くなっただろうか

福岡市の広報にもそれらの言葉が躍っていたが

今後は使われることはないだろう

しかし活用という別の卵が孵化し始めている

活用などしなくてもただ植物がそこにあることの良さがなぜわからないのだろう
        

次に無鄰菴に行ったらどうなっているだろうかと思う



勝敗

2020-05-23 15:28:34 | 日記
まだ暗い中

うー

とざらつく呼吸のような音が聞こえて眼が覚めた

自分の息だろうかと思ったら

ドタンバタン、ヴギャー

そしてすりガラスの向こうに白い毛が見えた

一部始終が読めた

置きご飯を巡って猫らの争いが起こったのだ

容子にしてみれば

ここはあたいが先に占めた場所

しかし春にはそんな昔のことは承知がない

互いに自分が先だと譲らない

しかし逃げ方を見ても容子の方が権勢強そうだ

その証拠に

騒ぎの後容子は何度が姿を見せたが

春は来なくなった

遠慮勝ちな猫と女一人で生きてきた猫の違い
        

神楽坂通りのアカメガシワ
        

只今ここまで来ました

さていつ伐られるか

わたしがのぞんでいるのはケームの面白い展開であって

どちらかに味方しているわけでもない



雨の気配

2020-05-21 17:45:21 | 生物
子供の頃の家には

木登りできるくらいの枇杷があって

のぼらなくても手の届くところの実を

遊び途中でもいで、毎日二三個食べていた

枇杷が実る頃は雨が多くて

時には雨の中枇杷もぎに行ったりしていた

そんなふつつうの味覚が

東京ではお金を払わないといけないなんて

それでもこの時期になると食べたい
        

公園の枇杷は熟すのを待っていると
        

あっという間に消えている

今年は飯田橋の山桃も生り年のようだ
        

ヘビイチゴは見かけはおいしそうなのに
        

食べられん

空豆のスープ

2020-05-20 18:47:57 | 美食
きれいな空豆をいただきました
        

お店で買ったものではなく

ご実家で栽培されたものとのこと

早速我が家定番のごぼうとの煮びたしに
        

御豆のでんぷん質が豊富でくずれるように溶けました

それで次はポタージュを思いつきました

茹でて皮をむいた空豆と

軽く炒めたタマネギとジャガイモと

ヤスマさんの顆粒状ブイヨン
        

少し煮てからフードプロセッサーにかけて

ミルクで仕上げ

といきたいけれど

フードプロセッサーに付着する分がもったいないので

自分用はそのまま芋つぶしで粗いスープに
        

食欲がない毎日だけどおなかに入りました

忍冬の香り

2020-05-19 15:18:40 | 生物
スイカズラの花に手が届かないと思っていたが

地面に落ちた花を拾って嗅いでみた

テイカカズラにも近く

それに夏みかんの皮をむいたときのにおいをたしたような

すっぱい系の香りでした

BEN-P

2020-05-18 17:21:44 | 日記
元来詰まらないたちなので

ちょっと滞ると心配になる

今は以前の三分の一しか食べていないので

製造されなくて当たり前なのだ

文子が終末の頃

トイレ砂の上で足がぶるぶる震えるほど力んでいたのを思い出す

もし過去に戻って代わってやれるものなら

私は三か月だってでなくても我慢する

なぜかこんな句が浮かぶ

若葉して御眼のしずくぬぐわばや

鑑真和上と芭蕉では時間の隔たりはあるものの

若葉という確かな季節の前では

現も幻も同じ舞台に集まってかよいあう

私はずっと誤解していたのだろうか

御眼のしずくとは涙ではなく

航海の途中で病んだ目からにじむ分泌だと思っていた

文子 若葉の季節に還ってこい
        

受験戦争

2020-05-16 17:53:51 | 日記
歌舞伎も映画もやってないし

もともとテレビは持ってないし

無料配信にしてもドラマが制作されていないし

たいくつー

それでもあえて見ている三本を挙げるなら

一位 スカイキャッスル
        

二位 特捜9
        

三位         あれっ、ない

特捜6は謎解き犯罪のしかけなどはどうでもよくて

羽田美智子と吹越満の忖度しないキャラを楽しんでいる

しかしこれも毎週忘れずに見ると言うほどのものでもない

一位のスカイキャッスルは韓国のドラマ

もとは36話なのを28話で放送しているから

大分カットされているんだろうなあ

上流階級の妻たちという副題があるが

お金があることでバトルをするというより

子供たちのお受験でのバトル

各人キャラの違う設定が楽しめ

韓国の学歴社会のすさまじさが何かを考えさせる

仕事の関係で最近の日本の受験事情をしることになった私は

あー、孫にはこんなもの関わらせたくないと思っている

自分は受験勉強したくせに,なのだが

私の場合それまで勉強しなかったのでとても新鮮なゲームだったのだ

孫には中学まで学校とつきあってもらって

その後は日本文化に関わる職業訓練をしてもらいたい

といっても孫は私のものではありませんが

マチェドニア

2020-05-15 18:59:02 | 美食
食が細くなり

以前の三分の一しか食べられない

食べたいものを作って食べ始めても

少しでいいやになる

今日は果物しか食べたくない

昔、ヨシコさんは食事の最後のデザートに

フルーツのシロップ漬けをよく作ってくれた

シロップには少しお酒が入っていた

フルーツのパンチ

スペインならサングリア、イタリアならマチェドニア

京都の糸井君の店の名は、マチェドニア・ユキという

お客さんからよく「マケドニアさんですか」と電話がかかるそうな

けれども糸井君のところは地名のマケドニアではなく

料理名のマチェドニア

これは多民族のマケドニアになぞらえて多種の果物のマチェドニアができたとも

私の食べたいマチェドニアは

りんご必須、バナナも、あと柑橘

今日は苺とメロンも入れて、リキュールはワイルドストロベリー

今度糸井君の店に行くときは

マチェドニアを予約しておこう