鷺の絵

2019-02-28 19:49:20 | 美食
丸の内仲通りにある嘉木

時間つぶしに入りました

京都の嘉木は出来てすぐに誰かを案内していきました

誰と行ったか思い出せない位過去になりました


京都寺町に一保堂という老舗の茶舗がありまして

そこに作られた喫茶室が嘉木というのでございます

その支店が丸の内にもあるのでございます

勿論日本茶ですよ

その抹茶、煎茶、焙じ茶、玄米茶などえらんで

それにお菓子が付きます

今回は連れがいたので店員さんに解説してもらいましたが

自分で自由に淹れることもできます

小さな茶筒いっぱいに入った茶葉を全部急須に入れろと

そして三煎まで大丈夫と

そのとおりしましたが

二煎目がかなり濃くなった

お菓子は東京の店のきんとんでちとぱさついていたなあ

お店の雰囲気はやや暗めでとても感じが良い

で、二煎目でお菓子もっとほしいようになった

これはだ

店員の解説は不要にしてもらって

菓子は自分でも用意してもっていき

茶葉は半分使って半分は持ち帰るというのが

嘉木の賢い利用法

以前行った鶴屋吉信の、目の前で菓子を作ってくれる店と比較すると

やはり菓子のおいしい店の方がいいなあ

あんときはカマチがもう一個たべようよと言った

嘉木のもう一つよかったところは

器がよかった

この鷺のお皿
        

お菓子食べたら絵が現れた

春の興奮

2019-02-27 20:09:23 | 生物
出たよ!

昨日見たときはは出てなかったのに

一夜にして顔を出した

この陽気

でも東京のつくしは色黒

つくしを採ったからって食欲はわかないけれど

季節感いっぱいの植物はありがたみを覚える

明日はもっと伸びていることでしょう



昨夜は文子の夢を見ました

これはお決まりのパターンの一つ

文子がいなくなって探すというもの

目が覚めて横に寝ているのを確かめてほっとしました

みや子が生きていたときもよく見た夢です

どうしてこんなに猫が好きなんでしょうね

はびこ

2019-02-26 20:59:40 | 生物
あ 三角の葉
        

少し前まで、原種フリージアの横に丸い双葉が見え始めたので

余計な草が生え始めた 早く抜かなきゃ

と思っていた

すぐに抜かなくてよかった

〇が三角になりました

一年経ったのです

一本だけ芽をだしたママコノシリヌグイに歓喜してから一年

着実に子孫をのこしています

そうしてニンニクの植木鉢を見ると
        

〇が沢山

わー はびこるぞー

実は秋に収穫した種を

東京のあちこちに蒔き始めた私です

はびこれー

ムカつく

2019-02-25 20:47:13 | 日記
猫映画にはなかなか満足しない

どうせと期待はしていなかったけどやはり…

「猫とじいちゃん」見に行きました

洋猫とそのミックスしか出てこない

あたしゃ 日本猫 和猫が好きなんじゃい

世界中の猫を見てきた監督ならと思ったけど

どうせ今時の十把一からげで猫を見ている

猫と言えば日本猫です

日本猫にしか哀愁と色気はありません

と言うと一緒に見た友人が

「どこで洋猫ってわかるの?」

そんなもん顔見りゃわかる

毛を見りゃわかる

和猫は鼻筋が通っておでこが出ていない
        
(この写真でいうと真ん中二人は和に近く、左は洋に近い)

洋猫は鼻が短い
        

時代劇のお姫様や侍や芸者や町娘はみーんな猫

しっとり感があって艶っぽくてまじめで二枚目

しかしもう純粋の和猫はほとんどいないのだそうですね

そういえば我が家のグリもふみもミックスだからしっとりが足りない

佐賀県には三毛猫が多いと言うから

確かめにいきたいなあ



映画の主演志の輔も若すぎて年寄りの哀愁や枯淡が感じられなかった

それで元先生役なのにワシと言ったりする

舞台の田舎の島がどこと示さないから〇〇しとるなどと変な方言を使う

この際地方色を出した方がよかっただろうに

ま、洋猫の島だもんね

このくらい中途半端でしょうよ

そんなに文句言うならなぜ見たのかって

あたしゃ話題作だからって見やしませんよ

ストーリーの流れが

猫と暮らす独居老人が息子にそろそろ一緒に暮らそうと言われて迷う

という身につまされる話だったからさ

それでどうなったかって

それは映画館に見に行きなさい

洋猫も出てるしさ はっ

ものがたり もがり または 恩師 ③

2019-02-23 18:52:49 | 物語
ものがたりにモデルはありますが事実通りではありません


 公立の小学校から私立の中学に入り、科目ごとに担当の先生がかわる中で、典子先生を特別に意識することはな

かったが、生徒を面白がらせようとなさるわけでもないのに、先生の授業だけは中身が詰まっていて一度も眠くな

らなかった。

 授業で近世文学の近松の話になったとき、丁度その頃封切られた中村錦之介と有馬稲子の東映映画『浪花の恋の

物語』を

「原作はなんというか知っていますか」

と先生はみなに問われた。

 私は手を挙げて

「冥途の飛脚」

と答えたが、先生は「え?」と首をかしげられたので

「あ、恋飛脚大和往来」

と言いなおした。
 
 授業の後、廊下に出られた先生を追いかけて

「先生、『恋飛脚大和往来』は歌舞伎の演目で、人形浄瑠璃は『冥途の飛脚』ではありませんか」

と伝えると先生は

「どうしてそんなこと知ってるの」

と驚かれた。

 毎週のように行く映画館の案内に載っていたことだった。映画はほかの時間でも役に立った。

 典子先生が黒板に侍の頭を図示して頭頂部を指し

「この髪を剃ったところを何というか知っていますか」

とみなに問われた時、手を挙げないまま私は

「サカヤキ」と答えた。

先生は私の方を向いて「漢字で書くと」とたたみかけられたので

「月、代」

とすわったまま答えた。

 それを知っていたのは東千代之介でリメイクされた東映映画『侍ニッポン』の主題歌に出てきたからだ。

 典子先生を特別な先生とは思っていなかったが、毎回変わる先生のファッションが楽しみで、授業中絵に描いて

いた。小柄な先生にぴったりの服はどれもオーダーメイドと思われた。

 今でも覚えているのは目の覚めるような瑠璃色の厚手のツイードのスーツと松葉色のワンピース。後者は前身頃

が左寄りに縦に切り替えがあり、右からたっぷりにとったドレープが縫い縮められていた。穏やかな口調で語られ

る先生が、大胆なデザインの服を着こなしておいでなのは面白かった。

 全校一斉の英単語テストがあった日、典子先生が試験監督にいらした。誰よりも速く書き終えた私は鉛筆を置い

て所在なく顔を上げていた。そばに回っていらした先生は私の答案をじっとのぞいて、問題用紙の“天”のところ

を指さされた。

 私はceilingと書いていたが、しばらく考えてheavenと書きなおした。テストの結果は満点だった。

 ある日数学の先生が病気でお休みとなった。自習かと思ったら典子先生が代わりにいらして、これまでに読んで

感動した本の読書感想文を書くようにと言われた。

 父は教育者だったが、両親は私に教育的な本を与えることはなかった。私自身も本を読んでいるような友達が本

の中のことを頼りにそれらしいことを言うのを毛嫌いしていた。

 感動した本なんかあるもんかと、昔見た講談社の絵本の中から『かぐや姫』を選んで男たちが課される試しの

ヴァリエーションが面白かったことを書いた。

 感想文に最高点がつけられて戻ってきた時、典子先生はふつうの人じゃないと思い始めた。


 

 

スカウト癖

2019-02-22 23:27:25 | 日記
にゃんこの日というのに

にゃんこにおなかすかさせたまま

ママは銀座におでかけ

久々にごちになるために

ここは知る人ぞ知る銀座の裏道にある店
        

八人のテーブルにつけたしカウンターしかないお店は満席

これがねえ おいしいのよ

きっと想像されるおいしさと違うと思う

中里さんを中心にした唐津焼の器が揃い

わびさびの中の季節感

女性好みの懐石ではない

しらうおのから揚げにはじまり、

さより、いか、鯛のおつくり

うど、あさつきのくるみ和え

しんじょのお吸い物

うずらの丸、蕪の煮物

最後にすっぽんぞうすい

器と料理に春を感じて楽しい一夜でした

でもこれでは終わらなかった

大将一人のほかに割烹着のお手伝いの女性が気になった

なんかどこかであったことのあるような親しみ

そして中身のある人という印象がして

ついに私は決心して

友がお勘定をしている間に

「お名前なんとおっしやるのですか。ここは長いのですか」

と言うことに決めた

すると彼女は関西のイントネーションで

「いえ 今だけお手伝いしてて美術館の調査員してます」



それで私は名刺を出すと彼女も名刺をくれた

すごいでしょ 私の勘

きっとまた会うと思う

もっとおしゃべりしたいから

帰り道のソニービル跡地
        

久々の銀座は大変貌でびっくりだった

招待状

2019-02-21 19:53:44 | 日記
宮津の森林公園で仕事をしている

みゆきちゃんから人前結婚式の招待状が来た

田舎の廃校が式場だなんて面白そう

みゆきちゃんは私の同級生

というとみんなエッという顔をする

造形大の通信教育の同級生で

スクーリングに出席したときに顔を合わせて

屈託なく私に質問をしてきたので口をきくようになり

神楽坂の我が家に泊まりにきたこともあるし

福岡のボランティア剪定に二回も参加してくれた

大学の授業の後で教授がわざわざみゆきちゃんのところまで来て

「どうして石井さんと仲がいいの?}

と尋ねたそうだ

クラス一若いみゆきちゃんと、クラス一若くない私の組み合わせ

さらに教授にとっては一番憎たらしい手におえない年配熟女

不思議で当たり前

私は人をスカウトするくせがあるから

この女性は友達になれそうと認めたのだ

ならば万難排して出席すべきところだし

今丁度京都方面に旅行したい気分にもなっている

それなのに行けない理由、行きたくない理由がいくつかある

六時に仕事を終えて七時前の新幹線で京都に着いて一泊し

朝宮津に向かうと言うハードな移動がつらいし、

その時期の土曜は観光客だらけの京都行き新幹線と駅

この私(俺様)がなんでそんな日を選んで京都に行かねばなんねえだ

文子とグリエを置いていくのもつらいし

朝の宮津行きは舞鶴経由じゃないので由良川の景色が見られず

今度宮津に行くのはみゆきちゃんの猫ミーちゃんに会うときと決めていたのに…

てなわがままな理由が並ぶ

少し考えて 私にそれらの難を排するエネルギーがあったら

行こう

ご注文

2019-02-20 21:20:13 | 日記
ひな祭りはまだ先なのに

ひな祭りに取り寄せたいものを調べたら

20日までに注文しないといけないものばかり

私、ほんとはネット注文とか

あさましくてすさまじくて

美しくない行為だと思ってるんですが…

通販してない店に風呂敷もって

がらがらと引き戸を開けて

頂きに参りました

こそ おいしい嬉しいお買いもの

モノが大切に扱われている感じがします

最近こんなことがありました

私の子供時代のピアノを引き取って三十年になる方が

子供も巣立って部屋の模様替えでピアノを手放したいというときに

私の小学校時代の友人がピアノをもらってもいいと言ってきました

結局は希望の型ではないということで

この話はまとまらなかったのですが

今あずかって下さっている方は

ほかにピアノの中身を入れ替えて使いたいという人ならいるけど

と残念そうで

「中身を入れ替えるって心臓をえぐって移植するようなものでしょう。

石井さんの小学校のお友達なら昔のピアノの思いも伝わるだろうにと

期待していたのですが…」

と言ってくださいました。

それほど親しい人ではないのに

モノを適当に処分するのではなく

気持ちを込めて保管して下さったのだなあと思いました。

母が買ってくれたピアノ

母はモノをとても大切に使う人でした。

昔のピアノでも大事に使われて今もいい音を出すらしい…


さあてひな祭りの注文品は

京都のひなかまぼこ
        

長崎の桃カステラ
        

どうぞお雛様見に来て下さい

雛飾り

2019-02-19 20:05:47 | 日記
確定申告は済ませたし

料理情報図書館の会報は発送したし

たんかんのマーマレードも作った

けどまだあれが残っている

一番厄介な…

猫除けのために押し入れに場所を作り

御殿を組み立て

その中にお雛様を収めて

ふいーっ

でも今年は息子の子供が(magoと言いたくない)初節句だから

ひいばあちゃんの99年前の初節句のときのお雛様出して

ちらし寿司くらいつくってやるかな

ちらし寿司って江戸のちらし寿司じゃないからね

煮た根菜、酢でしめた魚、胡麻、茹でた青味、焼いた卵、海苔…

とおかずはかえってじゃまになるようなのが

西のちらし寿司

それとお吸い物さえあればご馳走

だから誰か御殿組み立ててー


アムール

2019-02-18 19:48:21 | 日記
「愛、AMOUR」

好きな映画でした 今GYAOで無料配信中

老老介護の話とか、暗く重く長い映画とかいうけれど

私には最初から あらステキ の映画でした

構図 アングル 色彩 会話

その新鮮さは市川昆みたいな先走り感はなく

落ち着いて味わい深くて

たとえば冒頭の劇場の場面

ふつう劇場といえば何を切り取って見せるか

これが素晴らしく成熟していて

なるほどそうきたか でした

室内でもアメリカ映画の中流以上の家庭は

センス良く家具がまとまってはいるけれど

これが二十年後にはどうなるの であって

日本ならもう五年後でも見られん様になっているはず

ところがフランスの場合

映るのはすでに三十年経っているようなインテリア

そしてこれが美しい

AMOURでのセリフは夫が昔見た映画の感激を語り

妻がいい話だというと

話したい思い出はまだいっぱいあるという

そんな会話が素敵なのです

流し台の前の狭い空間に置かれたテーブルも

以前見たフランス映画アスファルトの団地のおばあさんのキッチンに通じるものがあって

よかった

夫を演じるのはジャンルイトランティニアン

日本でぴか一有名なのはアヌークエメと共演した「男と女」
        

ラララダバダバダダバダバダ…

妻を演じるのはエマニュエルリヴァ

日本でぴか一有名なのは岡田英次と共演した「イロシマ モナムール」別名二十四時間の情事
        

この写真の猫 昔は日本ではこんな猫しかいなかった

そして彼らの四十年後、五十年後がこの映画
        

ふたりともちゃんと老人になっていてよかった

無理して若作りもせず きちんと老人になったという感じ

トランティニアンが少し足をひきずるのも演技ではないと思う

二人のガウンの色もそれぞれきれいだった

こんな大人の文化

日本ではどこ行ったらみられるやろか

脚本は作家でもあるマルグリットデュラス