たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

葛生の名峰を訪ねて―岳ノ山、大鳥屋山

2006年02月19日 | 近所の栃木県の山
◎2006年2月19日(日)―1人

 この時期、近場で手頃なハイキングを楽しむのなら安蘇の山。積雪の心配もない。ということで今日は岳ノ山から大鳥屋山を歩いてみた。

 駐車場には車がすでに6台止めてある。トイレも完備され、このハイキングコースを利用する人も多いのだろう。道はすぐに分岐し、直進は岳ノ山方面、左は大鳥屋山となっている。今日は直進して左の道から戻る周遊コースをたどる。

 気持ちの良い林の中を進む。途中に「五丈の滝」があるというので、ちょっと寄ってみよう。1丈は確か10尺・3mだから、5丈といえば15mということか。観瀑台から覗いたが、水は細い。案内板には県南一の落差と記されていたが、水量豊かな時期に一度見てみたい。滝ツボは落葉で覆われていた。この先にある「滝見の松」は気の毒に立ち枯れ。

 細い山道を進む。炭焼きの跡がある。杉林の中を急登する。しばらくすると石祠が現れる。前に「奉納」と記された割れた石が置かれている。頂上は近い。あせったためか、足を滑らせ、ズボンと手が泥んこ。やれやれ。

 山頂で休んでいると、人の声が聞こえる。男性が2人。大鳥屋に向かうつもりでここから北側の尾根道を進んだら、どんどん下って行く。間違えてしまったようだとのこと。地図を広げ、逆に南に向かうんですよと教えてやる。

 さっきから自分のザックの中でピーピー鳴っているものがある。最初は何だろうか思っていたが、クマ除けに持参していた警報ブザーだった。何かの拍子にスイッチが入ってしまったのだ。2人に「何ですか?」といぶかられ、あわててザックの中に手を突っ込んでブザーを探したが、どこに入り込んでしまったのか出てこない。ようやく見つけて取り出したら、目の前でさらにけたたましい音になった。ストッパーは壊れている。これじゃ鳴り止まない。電池を外すにしても、ドライバーはもっていない。致し方なく、岩に叩きつけて音を止めた。どうせ人からお遊びでただでもらったモノ。惜しくはない。やはり地道に鈴にすべしか。

 岳ノ山から、一旦急降下。岩場に出る。展望が一瞬開ける。前方には大鳥屋、振り返ると岳ノ山が木々の間に見える。尾根伝いに進む。杉林の中の上り下り。しばらく行ったら、いきなり急な下りが見えた。変だなと思い、戻ってみたら、道が二股になっていた。左に曲がるべきところを直進してしまった。早く気付いて良かった。

 林の道が平坦になり、石祠が現れた。そして大鳥屋山の山頂。一等三角点が置かれ、古そうな「御嶽大神」の碑がある。山頂は展望には恵まれないが広くなっている。昼食にする。

 帰路は来た道を一旦戻り、途中から右折して下る。林の中にはまた炭焼き跡がある。やがて林道に出て駐車場。3時間のお手軽満足コース。

 ※駐車場(10:00)~五丈の滝(10:22)~岳ノ山(11:11)~大鳥屋山(12:12)~駐車場(13:12)

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