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アニメ及び周辺文化に関する雑感

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【Kanon】鯛焼きと羽根リュックをめぐる冒険 #08

2008年02月05日 | アニメ
鯛焼き、それは焼かれた物。
鯛焼き、それは売られる物。
鯛焼き、それは中身のすべてがアンコの
スイーツ(笑)な食べ物。
そう、これは一個の鯛焼きのため、
命を賭けて逃げる少女の、
超コンバットチェイスストーリーなのである!

あゆ「ナレーション違うよ。ボクはえっと……」

(某執事アニメの初代OPより)


 第8話「追憶の幻想曲~fantasia~」

【ストーリー雑感】

 猫アレルギーの名雪が朝練に出掛けた隙に猫を飼うことを決めてる3人。ひどい話だね。たとえ名雪に直接触れさせなくても、家の中に猫の毛とかが散乱してたらアレルギーは起こるだろうに。
 自分には女の子ウケするツボは心得てるといって猫の名前を出してくる祐一だけど、「猫塚ネコ夫」だとか「シャム塚シャム夫」だとか……センスが無いというより露骨な嫌がらせとしか思えないんだけど。で、「肉まん」は食い物の名前は嫌だと真琴に言われて次に出してきたのが「ぴろしき」……完全に嫌がらせだな。しかし、真琴がそれを食い物の名前だと知らないことを良いことに、結局「ぴろ」で決まりかい。
 それにしても、真琴の喜びようが無邪気で良いね。

 ぴろを連れて保育所に出勤する真琴。同じく登校する祐一と日常会話のごとく豚まんの話をしようとするけど……思いっきりぎこちないね。豚まんの製造過程がどうたらこうたら言ってるけど、やっぱし話題としてならダンボール入り豚まんだろ。

 舞のアドバイス通りに真琴が見付かったことで礼を言う祐一だけど、舞は真琴のことは何も知らないと言う。そしてふと擦れ違っていく少女に、彼女なら何かわかってるというようなことを……。おい、舞と美汐って知り合いだったのか? いや、舞がそこらの霊感少女だったら気配で感付いてるだけって話もあるんだけど、舞のキャラはそうじゃないよな。
 で、放課後、校門のところにいる真琴を見てる祐一に話し掛けてくる美汐。真琴の名前を訊かれて、「沢渡真琴」が本当は別人の名前だったことを思い出している祐一だけど、気付けば美汐はいなくなってたって……まったくミステリアスな少女だな。真琴の存在よりこいつの方がよっぽど神秘的な気がするぞ。
 で、真琴は保育園にぴろを連れて行ったら怒られたから祐一に慰めてほしかったというところみたい。最初の頃のツンツン状態とは一転してデレ状態というか、祐一にじゃれ付いてる感じね。
 祐一の宿題の邪魔をする真琴。良い物を見せるっていうから何かと思えば、ぴろがミルクを飲んでるだけ。しかし、今度はそのミルクが冷たかったおかげで、ぴろはお腹を壊して迷惑かけてるし……。まったくガキだね。
 ぴろの看病疲れで眠った真琴を眺めながら、再び本物の「沢渡真琴」のことを思い出している祐一。で、その名前を知ってた真琴の正体に気付き始めてる感じだけど……
 美汐を呼び出し、真琴の友達になってくれと頼んでる祐一。だけど、美汐の答えは「そんな酷なことはないでしょう」……ま、経験者だからねぇ。頑なに拒否する美汐に、本当は真琴のことを知ってるじゃないかと訊く祐一だけど、知っているのは祐一の方だという美汐。その言葉にどうやら正体を確信したような祐一だけど、美汐の言葉を止めたのは現実逃避か?
 どうでもいいけど、このシーンだけパースを強調したレイアウトが印象的だね。

 何かを思い出したという真琴。ずっといたというその場所は、祐一が真琴を見付け出した物見の丘の草原。そして、ある場所でものすごくむかつく気になったと祐一をいきなり叩いてるけど……昔、そこで祐一に捨てられた恨みだな。
 そんなこともあってか、やさしく真琴に接するようになってる祐一。真琴の方もすっかり素直になってる感じだけど……出迎えた名雪の話では、秋子さんは今も真琴の家族を探し回ってるって話。ご苦労さんね。
 しかし、いきなりぴろを触りまくってる名雪だけど、猫アレルギーは大丈夫なのか?

 紙飛行機を作ろうだとか、マンガを一緒に読もうだとか、何かと祐一にかまってもらいにやってくる真琴。しかし、漢字も読めないのに今までどうやってマンガを楽しんでいたんだろ? それに付き合って最後までマンガを読み聞かせてる祐一。絵本ならともかく、マンガを1冊声を出して読むってのは、とくに少女マンガは苦痛だろうな。ま、世の中にはそれを商売にしてる人もいるみたいだけど。
 それにしても、ハッピーエンドのラストで感動の余韻に浸ってる最中に「結婚は人生の墓場」だなんて言われたら、思いっきし嫌だな。
 夜中、ぴろがいないと祐一のベッドに潜り込んでくる真琴。毛布を真琴に取られてその脇で横になってる祐一だけど……真冬なのに風邪ひかないのか? ま、雪国のことだから部屋に暖房完備なんだろうけど……
 真琴の正体を確信した祐一に、それを奇跡だと言って肯定する美汐。奇跡を起こすには「記憶」と「生命」の二つの犠牲が必要だって話。真琴はその犠牲を払って祐一に会いに来たってことは、もう先が長くないってこと。徐々に体力を失って人間として振舞うのも難しくなってくると語る経験者。悲しい別れを覚悟しろと祐一に言うと、もう自分を巻き込むなってか。

 あゆと栞が出てないな……


【サブタイトル解題】

 古来の「幻想曲」はある主題を別の声部が次々に模倣されていく模倣楽曲の一種でしたが、この形式がフーガとして確立していくとともに用いられなくなっていったとのことです。近代では自由形式で定まった形式が無い楽曲に用いられている感じで、それは「ファンタジア」と呼ぶより「ファンタジー」と呼ぶ楽曲において顕著です。
 伊福部昭の『SF交響ファンタジー』は特撮映画音楽に用いたモチーフをメドレー形式につないで構成されたものであり、作曲者自身は「ファンタジー」という語を「幻想曲」ではなく、いわゆる小説などのファンタジー作品のような意味で用いていると語っていますが、近現代音楽作家の作品ではこれ以外にもメドレー曲を「ファンタジー」と呼称している例は多くあります。

 ここでは今の真琴と過去の子狐の思い出とか、「沢渡真琴」という名前に関すること、あるいは過去に同じ経験をしたという美汐の存在などの要素から模倣楽曲的な意味合いを感じ取れたりしますが、一方で真琴の正体が子狐であることとか単純に「ファンタジー」的な意味合いを持たせてる面もあるような気がします。


【使用BGM】

01.「2 step toward」
  猫の名前
02.「Last Regrets」
  OP
03.「彼女たちの見解」
  豚まん談義
04.「Last regrets -acoustic version-」(アレンジ版末尾)
  祐一の前に現れる美汐
05.「pure snows」
  宿題の邪魔をする真琴
06.「Last regrets -acoustic version-」(アレンジ版末尾)
  「沢渡真琴」の記憶
07.「霧海」
  祐一の頼みを拒絶する美汐
08.「生まれたての風」(アレンジ版末尾)
  物見の丘
09.「夢の跡」
  降り出した雪
10.「残光」(アレンジ版)
  真琴と祐一
11.「冬の花火」(アレンジ版)
  祐一のベッドで眠る真琴~子狐の思い出
12.「凍土高原」
  奇跡を語る美汐
13.「風の辿り着く場所」
  ED
14.「Last Regrets」(イントロ)
  予告

 前回に引き続きマイナーな中間曲が使われるので探し出してくるのが大変です。もっとも、CDに入ってるのと若干長さが違うみたいだから別のオリジナル音源からでも使ってるんでしょうか。
 すっかりキャラクターテーマの曲は影を潜めてしまいましたが、元々シリアスな展開に使えそうなのは舞のテーマぐらいですから仕方がありません。あと、アレンジ版の比率が高くなってる感じがしますが、『recollections』と『anemoscope』から均等に使ってる感じですね。


【名雪の猫アレルギー】

 猫好きなのに猫アレルギーという生き地獄のような体質の名雪ですが、今回はぴろに手を出してしまいましたが、大丈夫でしょうか。
 ま、猫アレルギーと言ってもくしゃみが止まらなくなったり、全身が痒くなったりするくらいで、ショック性の器官不全等で生命の危険に曝されたりするわけでもないでしょうから、これまでにも衝動を抑えられなくなったら何度も猫に触ってそうです。
 しかし、他にもアレルギーがあるならともかく、どうして猫だけにアレルギーを持っているのでしょうか?

(1)前世の呪い説

 名雪の前世は女流武道家で、その昔の中国の奥地で修行をしていました。ある日、彼女が修行をしていると、1匹の猫が通り掛りました。猫は修行場の脇に置いてあった弁当に近づくと、そのおかずを咥え去ろうとしました。
 それに気付いた名雪はおかずを盗られまいと、猫に一撃必殺の蹴りを食らわせました。すると、猫は近くにあった泉に落ちて溺れ死んでしまいました。その猫の呪いで、名雪は猫アレルギーになってしまったのです。
 ちなみに猫の呪いは落ちた泉にも掛かっていて、後世、その泉で溺れた女傑族のある娘は水を被ると猫に変身してしまう体質になったと言われています。何たる悲劇!

(2)後天性心因説

 それは名雪が小学生のときでした。きれい好きの名雪が明るいうちから風呂に入っていると、いきなりどこかからドアのようなものが出現し、そのドアが開いた向こうに眼鏡を掛けた男の子と青くて耳の無いネコ型ロボットがいました。名雪が悲鳴を上げるとドアは閉じて消え去ってしまいましたが、それ以来、何度も何度も入浴時に限って同じ事件が起こるようになったのです。
 最初はわけがわからなかった名雪も、同じことが何度も起こるに連れて恐怖を感じるようになりました。とくにそれは青いネコ型ロボットの姿と結び付いたのです。
 そんなあるとき、ついにドアの向こうのネコ型ロボットがドアの向こうからこちらにやってこようとするではありませんか。名雪は恐怖におののき、慌てて浴室から家の外に飛び出しました。庭ではちょうど野良猫がいたのですが、そこに名雪が飛び込んできてぶつかってしまいました。すると、野良猫についていたたくさんのノミがすっぽんぽんの名雪の体に移ってしまい、たちまち全身が痒みに襲われたのです。
 それ以来、名雪の体は猫を見ると無条件にアレルギー反応を示すようになってしまったのです。

(3)寄生虫感染説

 7年前、祐一が水瀬家にやって来た少し前の話、名雪は秋子さんの仕事の関係でその十数年前に村中が有毒ガスで埋め尽くされて住民が全滅したというとある廃村を訪れたことがありました。
 実はその村は住民全員が恐ろしい寄生虫病に感染していたので政府の特殊機関が住民ごと病原虫を根絶やしにしようとしたのでしたが、住民が全滅しても病原虫はまだ絶滅してはいなかったのです。
 誰もいないかと思えた村でしたが、古い神社の境内で頭に角が生えたような巫女服姿の女の子が名雪の遊び相手になってくれましたが、やがて名雪がこの廃村を離れることになったとき、女の子は悲しそうに言いました。
「あう~、君はもう手遅れなのですよ。村から離れたらすぐに発症してしまうのです。この御守りの中に、クローン培養された女王感染者の脳髄があって、発症を抑えてくれますの。けっして一時たりとも身から離してはいけませんの」
 名雪は意味がわかりませんでしたが、その御守りを肩身はなさず身に付けることにしました。しかし、何故か猫が近づいたときだけ、その御守りの中身がかわいい物好きの友人のことを思い出して泣いてるのか、効力が弱まり、無性に喉を掻き毟りたくなってくるのです。

(4)宇宙人改造説

 名雪が小学校で園芸部に所属していたときのことです。ある日、植物採集に物見の丘に同じ園芸部の月宮あゆという男の子と2人で登っていった名雪でしたが、偶然にも事故で墜落してきたUFOの爆発に巻き込まれてしまいました。
 当然ながら2人の身体は木っ端微塵になってしまいましたが、責任を感じた宇宙人が高度な遺伝子技術で細胞を復元させ、怪我ひとつなかった状態に治してくれました。しかし、宇宙人も神ならぬ身、2人の復元に関して大きな誤りを犯してしまいました。
 宇宙人には性別の観念が無かったので、先に名雪を復元した後、同じようにあゆを女の子として復元してしまったのです。また、猫アレルギーの宇宙人は名雪にも本来は無かった猫アレルギーの体質を付けてしまいましたが、こちらは直後に誤りに気付いたので、あゆは猫アレルギーにはなりませんでした。
 2人を復元した宇宙人は自らの罪と失敗を誤魔化すために2人の記憶を消去して去って行ってしまいました。気が付けば物見の丘にいた2人は、お互いのことすら忘れてしまっていたのでした。

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