ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニア障害物競走

2007-07-15 | ルーマニアの新聞記事より
選手はルーマニア国。
2007年にEU加盟を果たしたとはいえ、ヨーロピアンスタンダードに向け障害は高いです。
 


最初のハードル、【SANATATE】=健康。ルーマニアの医療レベルは自国の大統領ですら信頼していないもの。昨年、自分自身のヘルニア手術をオーストリアで受けてきました。

ルーマニアの病院の建物は共産主義時代に立てられたものをそのまま使っているので老朽化、カビやしみだらけ。薬剤や物資も行き渡っておらず、包帯すらない病院もあることなど、テレビのニュースでやっていました。

マイダーリンに尋ねました、「ドウシテ、政府ハ、何モシナイノ?」「政府ハ、今ノママデ良イ、ト言ッテイルノサ。政府官僚ハ、リッチマンダカラ、外国デ医療ヲ受ケルコトガ、出来ルカラネ。」

続いて、【JUSTITIA】=正直さ。正当性。約束は守らないといけないです。嘘を言ってはいけません。ごまかしても駄目です。

さらにハードルが高くなって、【CORUPTIA】=贈収賄行為。どこでもかしこでも、「one pocket」のルーマニア、病院でお医者さんに見てもらうにも賄賂は必ず持参、持って行かないと診察すらしてもらえません。学校の先生にも贈り物、成績が良くなります。地獄の沙汰も金次第、ポリスマンもお金で動くそうです。

上司にまめに贈り物をする人もボーナス倍増。マメではないマイダーリン、年に4回あるはずのボーナス、昨年は12月度しかもらえなかったそうです。まあ、走ることだけに熱心で仕事は二の次なので、仕方ないかな?

一番高いハードルは、【AGRICULTURA】=農業。EU加盟直後の日本の新聞にも、ルーマニアの農業の立ち遅れが一番の問題だと記事になっていました。でも、ブカレストにいると農業のことは身近な人から聞くことはないので、どれくらいの重大性なのか、自分の言葉で伝えることが出来ません。
 
医療レベルだけでも大きな問題なのに、それ以上の大きさで問題山積み。根底にあるのは、経済格差と優秀な人材の国外流出。国内では充分なお給料がもらえないため、優秀な人はどんどん国外に職を求めます。小学生が「僕ハコノ国ガ好キジャナイ、大キクナッタラ外国デ働クンダ。」などと言っているのを聞くと、ものすごく寂しいです。どこへ行くのかなあ、ルーマニア。


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