港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

戸沼幸市早稲田大学名誉教授からご本をいただきました

2017-09-09 10:39:22 | 個人
戸沼幸市早稲田大学名誉教授(現日本開発構想研究所理事長)からご本をいただきました。理事長の部屋「21世紀の日本のかたち」という題で、2008年から2017年までの10年間の著作をまとめた400ページの大作です。戸沼先生、84歳になられますが、とてもお元気です。
この本の原点は1968年、「21世紀初頭における日本の国土と国民生活の未来像の設計」という全国の大学10チームが参加するコンペティションがあり、吉阪先生、戸沼先生を中心に早稲田大学の各学部の教授が参加して案をつくりました。私も研究室の一員と参加しました。
まとめたタイトルが「アニマルから人間へ」、「ピラミッドから網の目へ」でした。
当時、日本は高度成長期にあり、経済優先のエコノミックアニマルといわれている時代した。もっと本来の人間性をとりもどすべきだという主張でした。
ピラミッドから網の目というのは、太平洋ベルト地域だけが経済の中心になるのではなく、日本全国が均等に発展できるような国づくりを目指すべきという考え方でした。
この早稲田案は、総合賞という第1位の案に選ばれました。
戸沼先生のご本は、これを出発点に、日本、東京の将来像を2060年まで俯瞰したものです。
現在の日本の状況を見ると、ある程度この方向に進んだ部分と違った方向に進んだ部分があります。
違った部分では東京の一極集中が極端に進んでしまったことです。また、グローバル化、ネット社会の進展は予想以上でした。人口減少社会の到来も当時は予想していませんでした。
この本は、原点の日本の将来像を基本にし、現在の状況を踏まえて将来の日本を再予測したものです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高輪一丁目マンション建設計... | トップ | 港区地域福祉フォーラムのご案内 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

個人」カテゴリの最新記事