prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ハンコック」

2008年09月12日 | 映画
嫌われ者のスーパーヒーロー、という着想が気に入って見に行ったのだが、本当に嫌われ者なのは途中までで、後半は別の話をつなげたみたいになってしまうのがちょっと困る。

原案が出てから映画になるまで十年かかったというが、ヒーローの「孤独」をどう克服するのかという展開ではなくて、よく考えてみると結局孤独なままなのだから、どういう風にリライトしたのだろう。
普通に考えて、自分が理解されるのを拒絶している悪役を出して対立させるというのが、一番ありふれた作劇になると思うのだが。

特殊効果にジョン・「スター・ウォーズ」・ダイクストラ。「スパイダーマン2」以来、四年ぶりの仕事。
ジョン・ハンコックというのは、アメリカ独立宣言に最初に署名したマサチューセッツ州の初代知事の名前。スーパーヒーローっていうのはあくまでアメリカ的なものらしい。
監督は「キングダム」のピーター・バーグ。コメディ・タッチと妙にシリアスなところのブレンドはあまりうまくない。

ASS HOLE(ケツの穴)っていう罵倒語が一種の決め台詞になっているのだが、日本語訳が場面によっていちいち違うので、この語を聞くと怒るっていうのが伝わりにくい。訳は戸田奈津子。
(☆☆☆★)


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