prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「緑はよみがえる」

2018年04月04日 | 映画
全編、雪に閉ざされた山の前線で終始する、詩的で静謐な戦争映画。

エルマンノ・オルミは1931年生まれだから第二次大戦の経験もあるわけだが、父から聞いた戦場体験を映像化することを選んだ。
戦争を語り継ぐことの困難さに自分が伝えるべき経験の持ち主であるより父の経験の中継者として立ち向かっている感。

戦争映画という言い方もふさわしくないような、小隊かその周辺のごく限られた空間を選んだ代わり、むしろ詩が持つ暗示の大きさに賭けた作り。

プロデューサーが娘のエリザベッタ・オルミ、撮影監督が息子のファビオ・オルミというあたりも家族内の小さなつながりが即世界の普遍性につながりと対応している表れに思える。

「緑はよみがえる」 公式ホームページ

「緑はよみがえる」 - 映画.com

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4月3日(火)のつぶやき

2018年04月04日 | Weblog