prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マグダレーナ・ヴィラガ」

2024年05月20日 | 映画
娼婦である主人公が客をとる場面が何度もあるが、これがおよそセクシーでもなんでもない。客の顔が写ることすらない。
監督二ナ・メンケスの妹のティンカ・メンケスが主演しているのだが、「見せる」要素というのがまるでないのだね。ひたすら我慢しているとしか思えない。

冒頭しばらく宗教画や彫刻がひんぱんに背後に配されてセリフもずいぶんと抽象的。16ミリなのだろうか、画面がずいぶんとざらっとしている。

酒場でヒロイン以外の客を全部鏡の中に押し込めて撮ったカットなど孤立を画に描いたよう。






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