マックンのメモ日記

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スマホ向け無料通話アプリの利便性の裏に潜むトラブルの危険性!

2012-11-21 22:55:48 | ネット、ビジネス、IT
スマホの利用者同士で使える無料アプリの競争が激化しているようです。新規参入が相次ぎ、数人で同時通話できるなどサービス内容も広がってきているそうです。それにアプリひとつで通話以外にメールやチャットもできるとあって利用者は急拡大しているそうです。無料通話アプリはインターネットを使うため通常の携帯電話よりも音声品質が劣るのですが、DeNAは音声データの圧縮や転送方法を改良し品質を改善したのです。最大で100人がチャットできるなど音声以外の機能も充実させています。来年半ばまでに国内で1000万人の登録を目指しているそうです。

無料通話の火付け役になったのはNHNジャパンで、2011年6月に、スマホ向けに「LINE」と言うアプリで、設定方法も簡単になっています。アプリをダウンロードして携帯電話番号を入力し、その後打ち込む名前については匿名でも可能となっています。原則電話番号を知らない相手には通話できない仕組みですが、付与されたIDを使って通話相手を検索して通話することができるようになっています。通話もメールも簡単にできることから、国内登録者数は現在3400万人で世界では7500万人にも達しています。この成功を見て新規参入組が相次いだのです。

他社にない機能を売りにしているところではカカオジャパンのアプリ「カカオトーク」は16日から5人同時通話を可能にしていて、スマホに耳を当てて通話しても友人4人の声がクリアに聞こえるそうです。ここは10月にヤフーが同社の株式の50%を取得して、今後はヤフーサイトやヤフー会員の連携サービスも展開するそうです。

ただ最近は問題も目に付き始めています。それは無料通話アプリの特徴である利用者の特性にあると言うのです。NHNジャパンによると、毎日使う利用者が全体の55%を占めるそうですが、会員の6割強が30歳未満で、未成年者も16,5%もいるそうです。そのため最近では、その負の側面も指摘されるようになってきています。いわゆる「出会い系」として利用されることが懸念されるのです。実際、アプリの利用者IDを介して見知らぬ人と出会うケースも出ていると言います。ネット掲示板などに載ったIDやランダムに検索したIDを使って通話することができるからです。

もちろん登録時に自分のIDをライン利用者に公開するかどうか選択は可能ですが、中にはそういうことに無頓着の人も結構いるようで、もし意図せず公開を選択した場合は、結果的に他のライン利用者にも連絡先を知られることになるのです。こうした事はトラブルのもとになりかねないだけに携帯電話会社も対策に動き始めたのです。KDDIはラインの会員が18歳未満の場合、アプリのID検索機能を使えないようにしたそうです。NHNでは「未成年者の保護のため携帯電話事業者にも連携を働きかけている」と言います。DeNAのコムは実名登録にして、通話には相手の承諾が必要とする仕組みにしたそうです。

当然の措置と言えば当然で、これを放置すればラインなどの無料通話アプリもグリーやDeNAなどの「コンプガチャ」がやり玉にあがり株価が急落したことは記憶に新しいことです。従って無料通話アプリもそうした話が出たところで自主規制をかけなければ、「コンプガチャ」の二の舞にならないとも限らないからです。だから自主的に防止策を講じたのです。しかし会社側の思うようにうまくいけばいいのですが、そうでなければまた世間の非難を浴びることになるでしょう。