マックンのメモ日記

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自動車は安全でも新技術を争う時代に突入!

2012-11-13 17:10:46 | 経済・金融・投資
トヨタ自動車は12日、高速走行時の衝突回避技術を新規に開発しました。まず年内に発売予定の高級セダン「クラウン」に搭載する模様で、高級車以外の新型車にも順次採用するそうです。安全は消費者が重視する技術で、各社の開発競争が激化しそうです。

トヨタの衝突回避技術は、先行車と自車の速度の差が最大時速60キロメートルでも機能することが特徴です。先行車が時速20キロメートル、自車が80キロメートルで走行していた場合、先行者に近づくと警報でドライバーに知らせ、ブレーキの踏み込みが足らない場合、強力なブレーキが作動し追突を回避するよう支援するのです。

トヨタの技術ではこれまで時速40キロメートルの差まで対応していていましたが、60キロの差では衝突までの時間が短くなるため、回避技術は一段と難しくなっていたのです。しかし、今回の新技術を高級車以外にも広げ「車種を超えた技術の共有化と量産効果で普及を進める」としており、システムとして15万円を切る水準を目指すそうです。

またトヨタは駐車場内での衝突事故を軽減する技術も開発したそうです。車の前後や後ろに障害物がある場所で車を急発進させた場合に、エンジンを制御し自動的にブレーキをかけると言うものです。例えばブレーキとアクセルを踏み間違えてコンビニに突っ込むと言った事故を減らせると言うものです。

ホンダも衝突回避システムを開発すると発表しました。車載カメラトレーダーを使い、前方の歩行者や車の動きを把握し、時速60キロで走行していても自動停止できる技術の実用化を目指すそうです。

衝突回避システムでは富士重工の「アイサイト」が先行していますが、時速30キロ以下と低速での使用を想定していて、トヨタの今回の新技術に比べると実用性で劣る感じがします。いずれにしてもトヨタやホンダ、富士重工なども含め高速での衝突回避性能についての技術開発競争が激しくなることは想像に難くありません。

こうした安全技術分野では実は欧州勢が先行していて、スウェーデンのボルボは下位モデルを含む主要車種に衝突回避システムを搭載済みで、13年には搭載車の割合は国内で9割に達する見通しだそうです。今夏から世界初の歩行者用エアバッグ搭載車の世界展開を始めたそうです。フォルクスワーゲンも衝突回避システムをこのほど発売したエントリーモデルの小型車「up!」について国内で標準搭載しているそうです。

欧州勢はモデルを問わず搭載して消費者の支持を集めているそうで、日本勢が対抗するにはまず高級車から優先的に新たな安全技術を搭載すると言う戦略の見直しが必要になりそうだと伝えています。こうした欧州勢の衝突回避システムがすでにモデルを問わず搭載しているとは思いませんでしたが、とよたのように高速でも衝突システムが効くのでしょうか?いずれにしても、こうした背景にはトヨタのプリウスに代表されるように省エネ技術で日本に対抗するのが遅れていたため、安全面で差をつけようとして衝突回避システムを積極的に導入したのではないでしょうか?

もちろん日本車も安全面を優先するという事に対して、環境技術への先行投資があったため安全面での配慮が遅れてしまったのかも知れません。しかしそこはやはり欧州のように安全面での配慮は車の運転にとって欠かせないものであり、燃費向上よりも優先されるべきものではないかと考えます。しかし現実的には環境に優しい車が求められていたという事も事実で、その間隙をぬって欧州勢が安全面を前面に打ち出したとも考えられます。

いずれにしてもこうした衝突システムが要求されていると言うことには変わりなく、環境に配慮した省エネ車で先頭を走りつつ、安全面でも配慮した車が求められている時代になったという事でしょう。円高に苦しむ日本の輸出産業、特に自動車産業には大きなリスクを抱えているだけに苦しいでしょう。ましてや二兎を追うのは苦しいでしょうが、日本経済が沈没しないためにも安全面でも欧州車に負けない車作りに奮起してほしいですね。