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「フランケンシュタイン」の悲しさ

2005年07月26日 | 映画
監督:ケネス・ブラナー
製作:フランシス・フォード・コッポラ
主演:ロバート・デ・ニーロ、ケネス・ブラナー、ヘレナ・ボナム・カーター

医師の息子のヴィクター・フランケンシュタインは、母が出産時に亡くなり、それ以後、死んだ人間を蘇らせることに挑む。それは、倫理的にも許されないことであったが、途中まで研究していた教授の死をきっかけに、造ってしまうのだった。
醜さゆえに石を投げつけられ、自分がどのように造られたのかを日記を読んで知った「怪物」(ロバート・デ・ニーロ)は、彼に復讐を誓い、スイスにやってくる。そこで、自分に花嫁をくれたら殺しを殺しを止めると言うが・・・・・・勿論、とりあわず。ヴィクターと婚約者が結婚式を挙げ、初夜にまさに花嫁は「怪物」に心臓をもぎとられ、同じように蘇らせることになってしまう。一度は、「怪物」を造る事を止めたが、愛する婚約者を蘇らせるために実験の道具をだし蘇らせ、あたかも「怪物」に捧げようとするが手放せないでいると、自分の醜さに耐え切れない婚約者は焼身自殺をする。   ヴィクターは「怪物」を追って北へ・・・・。北極探検隊に遭遇したヴィクターは、その話を船長にしながら死んでしまうという映画。最後まで名前をくれなかったと、泣きながら傍らにいる「怪物」は、突然割れた氷の中に落ち、亡骸のヴィクターを抱きながら自分と共に燃やしてしまう。


愛するものを亡くした時、それを受容できない悲しさが募ります。
「体は蘇らせたが、魂は入れ忘れたのか?」という「怪物」の言葉もまた、ヴィクターを後悔させるのです。
臓器移植も可能だと言い張るヴィクターは、現代を示唆していたかのようです。

最初は臓器が生々しいのですが、つい見てしまいます。
「生命は生命、死は死だ」と、教授が叫ぶ言葉に耳をかさず、造ってしまったものに、魂はなく、さらに愛するものを次々に失っていく残酷さをみます。

フランケンシュタインが怪物だと思っている方は多いのでは?
怪物役のデ・ニーロは必見です。