たしか、エルミタージュ美術館にあった「天使像」(作品名ではない)
外務省のホームページの「北方領土」には、日本政府の北方領土に関する基本姿勢が述べられている。
日本の基本的立場
(1)北方領土は、ロシアによる不法占拠が続いていますが、日本固有の領土であり、この点については例えば米国政府も一貫して日本の立場を支持しています。政府は、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという基本的方針に基づいて、ロシア政府との間で強い意思をもって交渉を行っています。
日本政府は、北方領土問題の基本は「北方4島の帰属の問題を解決」することとしているが、ここに二つの疑問を感じる。
まず第一は、北方領土は4島だけかという疑問である。
「その2」で調べたように、日ロ両国は、千島列島が日本領土であると「樺太千島交換条約」で取り決めた。樺太南部は日露戦争(ポーツマス条約)で奪い取った領土だから、日本領土と言うことはできない。
したがって、北方領土は、日本政府が言う北方4島のみならず千島列島もあわせた島々を指すと考えるのが歴史的事実に沿った当然の解釈ではないか。
第二は、それなのに日本政府は、なぜ「4島」と限定してしまったのかと言う疑問である。
一方のロシアは、「平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」とする「2島返還」なのか。2島とする歴史的事実、法的根拠は何なのか、第三の大きな疑問である。これ等について調べ、考えなければならない。
ウィキペデアには、日本人はロシア人より早く、17世紀から18世紀にかけて「北方領土」に進出し、ウルップ島に日本領と宣言する標柱を立てたことなどの説明がある。千島列島は、南千島(国後島、択捉島)と北千島(ウルップ島より北の島々)に分けられるとも説明されているが、これは地理学上の分け方で、今「北方領土」問題を論じるときの千島列島は、「樺太千島交換条約」に列記された島々・地理学上の北千島と考えるのが正しいのではないかと思う。地理学上の南千島は、それ以前に日本の領土と確定していたので、樺太と交換して新たな日本領土になった「千島」とは別であることは明らかだ。したがって、日本とロシアの間の領土問題を考える際の「千島」はウルップ島より北の島々になる。
外務省のホームページの「北方領土」には、日本政府の北方領土に関する基本姿勢が述べられている。
日本の基本的立場
(1)北方領土は、ロシアによる不法占拠が続いていますが、日本固有の領土であり、この点については例えば米国政府も一貫して日本の立場を支持しています。政府は、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという基本的方針に基づいて、ロシア政府との間で強い意思をもって交渉を行っています。
日本政府は、北方領土問題の基本は「北方4島の帰属の問題を解決」することとしているが、ここに二つの疑問を感じる。
まず第一は、北方領土は4島だけかという疑問である。
「その2」で調べたように、日ロ両国は、千島列島が日本領土であると「樺太千島交換条約」で取り決めた。樺太南部は日露戦争(ポーツマス条約)で奪い取った領土だから、日本領土と言うことはできない。
したがって、北方領土は、日本政府が言う北方4島のみならず千島列島もあわせた島々を指すと考えるのが歴史的事実に沿った当然の解釈ではないか。
第二は、それなのに日本政府は、なぜ「4島」と限定してしまったのかと言う疑問である。
一方のロシアは、「平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」とする「2島返還」なのか。2島とする歴史的事実、法的根拠は何なのか、第三の大きな疑問である。これ等について調べ、考えなければならない。
ウィキペデアには、日本人はロシア人より早く、17世紀から18世紀にかけて「北方領土」に進出し、ウルップ島に日本領と宣言する標柱を立てたことなどの説明がある。千島列島は、南千島(国後島、択捉島)と北千島(ウルップ島より北の島々)に分けられるとも説明されているが、これは地理学上の分け方で、今「北方領土」問題を論じるときの千島列島は、「樺太千島交換条約」に列記された島々・地理学上の北千島と考えるのが正しいのではないかと思う。地理学上の南千島は、それ以前に日本の領土と確定していたので、樺太と交換して新たな日本領土になった「千島」とは別であることは明らかだ。したがって、日本とロシアの間の領土問題を考える際の「千島」はウルップ島より北の島々になる。