みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

「強靭な国土づくり」はどこに行った?

2016年08月31日 | 憲法守るべし
強い勢力の台風10号と言われた割に盛岡では何もなく通り過ぎたので、昨夜は胸をなでおろして朝を迎えたところ、TVの画面に岩手県の久慈駅前が浸水とか岩泉町のグループホームで9人が死亡などと映し出されてびっくり。その後北海道各地で川が氾濫しているニュースも続いて、大変なことになっていることにはじめて気づいた。岩手県も大変だけれど、北海道では今年4度目の台風被害で一層大変だろうと思う。でも、被災された皆さん、負けないで頑張ってください。
それにしても近年の〝異常気象〟と打ち続く災害はなんなのか?「記録的な」、「観測開始以来初めての」、「何十年、何百年に一度の」等々と前置きが着く現象が続々登場していてとても不安だ。
自然災害を「克服」するなどできないことだが、備えをして被害を減らすことはできるだろう。
一時政府・与党が「強靭な国土づくり」と叫んでいたことがあったが、この頃の絶え間なく災害が連続する状況からは、生活と結びついたところではさっぱり進んでいるようには見えない。国民のくらしからかけ離れたところの国土強靭化などありがたくもない。掛け声とお金はどこに行ったのか?






小池都知事の判断に拍手

2016年08月30日 | 憲法守るべし
台風10号は、岩手県大船渡市付近に上陸したというが、盛岡は不思議なほど静かだ。雨は降っていないし風も強くはない。おなじ岩手県でも沿岸部の町は大変な暴風雨だったようだ。川も氾濫寸前まで水位が上がっている。

小池東京都知事が、築地市場移転問題で豊洲への移転を延期する判断をした。当然の判断だが、それに拍手を送らなければならないほどこれまでの東京都政は無茶が通っていたということだ。外から見ていての感想だが、特に石原都政からがひどくなったと思う。
TVはこの頃になって昼番組などで連日この問題を取り上げている。問題点を伝えるのは、都民や国民が政治を考えるチャンスを広げるからよいことだが、なぜこれまで本気で伝える番組をつくらなかったのか?
豊洲の土壌汚染は初めから食品を扱う場所にふさわしくないと問題になっていた。なぜ今のように大々的に問題を指摘して〝しつこく〟繰り返し伝えなかったのか。確かに、建物の設計上の問題の方が〝おもしろい〟番組になるかもしれない。しかし、衛生・健康にかかわる問題の方がはるかに多くの人々に関わる重大な問題なのに、耳を傾けることなく蹴散らしておしすすめる都知事の政治姿勢を告発するのがジャーナリズムではないのか。
日本の巨大メディアの権力に対する弱点が垣間見られる「豊洲移転」報道だ。

尖閣諸島は間違いない日本の領土  その3

2016年08月29日 | 憲法守るべし
「Q&A]の回答が〝お粗末〟というのは、「下関条約の交渉経緯等からしても」と言いながら、その経緯について「Q&A]の読者が「なるほど根拠づけるものはない」と分かるように説明をしていないことだ。中国(清国)がこのときどのような主張をしたのか、日本の主張はどうだったのか、交渉の記録をもとに日本国民だけでなく中国国民にも納得できる説明をしなければ領土問題の解決にはつながらない。
特に中国国民にとっては、「日本が清国より『譲り受けた』台湾および澎湖諸島」の文言は苦々しく聞こえることだろう。後段の尖閣諸島の領有の閣議決定との関係を述べたところにも「割譲を受けた」との文言があるが、こうした言い方は、日本が台湾及びその附属諸島嶼と澎湖列島を正当な手続きで手に入れたという意味合いが強い表現である。
日清戦争で台湾を清国から奪ったことは歴史的事実なのに、中国への侵略を繰り返した事実を認めようとせず、このような言い方をし続けるならば、中国国民はなかなか日本政府の説明を冷静に聞く気にはならないだろう。

さらに問題なのは、日本政府が「領土問題は存在しない」という態度をとり続けていることだ。外務省のホームページで日本政府の基本的態度を次のように述べている。

「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり, 現に我が国はこれを有効に支配しています。したがって,尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しません。」

ということは、尖閣諸島は日本の領土であることを中国、(台湾)に認めさせる交渉をする必要はないと言っていることにならないか。これでは尖閣問題の解決を自ら不可能にしていると思う。
尖閣諸島周辺で、互いに「わが国の領海だ」と言いあって緊張が高まっているのが事実だ。両国が交渉の場で、本気になって歴史的事実を確かめるなどして話し合い解決の努力をすべきだ。
そうすることの方が軍事力を強めて対抗するよりも、中国の大国主義・覇権主義を抑えて国際法を順守させ、東シナ海や南シナ海の安定に寄与する道だ。







尖閣諸島はまちがいない日本の領土   その2

2016年08月28日 | 憲法守るべし
日本政府は、尖閣諸島が日本の領土であるとする根拠をもう一つあげている。外務省ホームページの「尖閣諸島に関するQ&A」に次のように書かれている。

「第二次世界大戦後,日本の領土を法的に確定した1951年のサンフランシスコ平和条約において,尖閣諸島は,同条約第2条に基づいて日本が放棄した領土には含まれず,同条約第3条に基づいて,南西諸島の一部としてアメリカ合衆国の施政下に置かれました。1972年発効の沖縄返還協定によって日本に施政権が返還された地域にも含まれています。」

これも正当な主張だと思う。ただし、サ条約に基いて「日本が放棄した領土には含まれず」の部分は日清戦争にさかのぼって丁寧な説明が必要なところだが、中国が「日本は日清戦争でかすめ取った」と主張していることに対する「Q&A]の次の反論は〝お粗末〟である。

「日清講和条約(下関条約)によって,日本が清国より譲り受けた台湾及びその附属諸島嶼については,同条約はその具体的範囲を明記していませんが,交渉経緯等からしても,尖閣諸島が同条約(第2条2)の台湾及びその附属諸島嶼に含まれるという解釈を根拠付けるようなものはありません。
また,日本は既に日清戦争以前の1885年から,尖閣諸島に対して清国を含むどの国の支配も及んでいないことを慎重に確認しつつ,同諸島を正式に日本の領土として沖縄県に編入するための準備を行っています。日本政府は,下関条約に先立つ1895年1月の閣議決定により,尖閣諸島を沖縄に編入し,日清戦争後においても,尖閣諸島を,割譲を受けた台湾総督府の管轄区域としてではなく,一貫して沖縄県の一部として扱っていました。
こうした事実から明らかなとおり,日本は,日清戦争の前後を通じて,尖閣諸島が清国の領土であった台湾及びその附属諸島嶼の一部であったと考えたことはありません。したがって,下関条約による割譲の対象とすることもあり得なかったわけです。」

尖閣諸島はまちがいない日本の領土  その1

2016年08月27日 | 憲法守るべし
普通ならばお盆のころから朝夕は涼しくなるのだが、近年はお盆が過ぎても厳しい暑さが続くようになった。それでも今朝は17度くらいと涼しく、空には秋を感じさせる雲が見えていた。

書いておきたいことがいっぱいある。年金運用、補正予算案、共謀罪、原発、沖縄新基地、民進党代表選挙・・・が、今急いで整理しておかなければと思うのが「領土問題」だ。中国との間には尖閣諸島をめぐる領土紛争がある。韓国とは竹島、ロシアとは千島をめぐって争いがあるが、まず日中間の尖閣諸島について考えをまとめておきたい。

8月23日来日した王毅外相は「東シナ海をめぐる報道は、半分は漁のシーズンに関することだが、もう半分は意図的にあおられたものだ」と語ったと伝えられている。「領土問題は一歩も引かない」という中国の姿勢が表れている。
領土問題はどの国であれ国家主権にかかわる重大な問題だから、「一歩も引かない」姿勢で臨むのは当然ともいえる。しかし、① 歴史的事実と国際法の道理にもとづいて、② 話し合いで平和的に解決する という謙虚な態度が根本になければならない。東シナ海、南シナ海での中国の態度は「一歩も引かない」だけの露骨な覇権主義、大国主義で、21世紀の世界ではとうてい通用するものではない。
外務省のホームページをもとに私なりに「尖閣問題」を考えた。

日本が尖閣諸島を領有したのは1895年1月。
外務省HPに、尖閣諸島関係資料調査研究委員会(座長:高良倉吉琉球大名誉教授)がまとめた「報告書」が掲載されている。それには、当時の日本政府が、1885年ころから尖閣諸島を綿密に調査して、どの国の領土でもない無人島であることを確認したうえで領有を宣言し、その後も実効支配を続けてきたことを示すおよそ300の資料があることを確かめたと記されている。
台湾の漁民が尖閣諸島付近で遭難し救助されたことに対する感謝状に「尖閣諸島」と書かれていることは、当時の中国・台湾がそこは日本領であると認めていたわけで、尖閣諸島が日本の領土であることは国際法上も歴史的事実のうえでも正当である。



憲法9条は幣原首相が提案したもの

2016年08月20日 | 憲法守るべし
孫たちがやって来て、我が家はお盆とその前後〝大騒ぎ・大混乱〟の日々だった。やっと〝嵐〟が去ったが、静かになると今度は大騒ぎしていた時の孫たちの顔や動作、声を思い出して、かみさんとああだったこうだったと語り合っているのだから孫って不思議なものだ。
というわけで、考える時間、書く時間がもどってきた。

安倍・自民党はいよいよ憲法改悪発議に向かって国会での議論を本格化させるようだ。憲法のどこを変えたいのか語らず、とにかく「占領下で押し付けられた憲法」には我慢できない、「美しい日本の憲法」を自らの手でつくるのだと宣伝している。「草の根の改憲運動」に彼らの持つ全力をあげてとりかかっているようで、侮りがたい底力を発揮してくるだろう。これからの2~3年、私たちの方が彼らの何倍もの力を出せるようにたたかいたい。運動・たたかいに参加することは苦労だが、孫たちの時代をもっと良いものにする希望を拡げる我が生きがいである。

改憲勢力がこだわる「押し付け憲法」論を覆す有力な新史料が発見されたと今日の「しんぶん赤旗」が伝えている。

日本国憲法制定当時の幣原喜重郎首相が「9条」を提案したと、GHQ最高司令官マッカーサーが明確に記した書簡を、国会図書館所蔵の文書の中から堀尾輝久東大名誉教授が発見した。1957年、当時の岸首相の下で改憲論議を始めた憲法調査会の高柳賢三会長が、憲法制定のいきさつを調査するためマッカーサーとやりとりした書簡だ。

1958年12月5日付の書簡でマッカーサーは、「(9条は)世界に対して精神的な指導力を与えようと意図したものであります。本条は、幣原首相の先見の明と経国の才志と英知の記念塔として、朽ちることなく立ち続けることでありましょう」と称え、12月15日付では、「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は幣原首相が行ったのです」、「提案に驚きましたが、首相に私も心から賛成であるというと、首相は、明らかに安どの表情をされ、私を感動させました」とマッカーサーは述べている。


天皇陛下のお気持ち

2016年08月09日 | 憲法守るべし
昨日天皇陛下が「お気持ち」を表明された。原稿をゆっくりとはっきりと語りかけるように読まれたが、退位して皇太子さまに位を譲るお気持ちが強く伝わってきた。いろいろな角度から検討されて、「生前退位」が「象徴天皇の務めが途切れることなく安定的に続いていく」ために最も合理的であるとお話しされた。
テレビ、新聞などで伝えられている国民の反応は、「お気持ち」を実現する方法を考えるべきだという声がほとんどのようだ。私もそう思う。

今日は、リオ・オリンピック「体操男子団体金メダル」のニュースで一日湧いた。日の丸が上がり君が代が流れる表彰式のシーンでは、「よくやったニッポン!。すごいすごい、おめでとう」という気になる。ただし、こうして日の丸は国旗、君が代は国歌といつの間にか〝みんなが〟思い込まされてきた。スポーツは自然に〝愛国心〟を盛り上げる。「天皇」もまた〝愛国心〟と結び付けられることがある。一つの形につくりあげられた「愛国心」は恐ろしい。
型にはめた「愛国心」づくりのために、「天皇」やスポーツを利用してはいけない。


ヒロシマ、ナガサキ

2016年08月08日 | 憲法守るべし
6日はヒロシマの日だった。オバマ大統領が広島原爆資料館を訪問したことへの評価は分かれているが、その良い影響が出ているようだ。来館者が4割ほども増えているということだ。

アメリカでは、首都ワシントンに広島型原爆が落とされたならば、建物などがたちまち破壊される区域周辺を自転車で走りながら核兵器の非人道性や廃絶を訴える「バイク・アラウンド・ザ・ボム」が行われた。炎天下にヘルメット姿で自転車にまたがった大勢の参加者が、ホワイトハウス前を出発してワシントン市内12㎞を駆け抜けた。
また、テネシー州オークリッジは、第2次大戦中の原爆開発計画の下で、ウラン濃縮が行われたところ。この町では1988年から毎年8月6日に、広島原爆犠牲者を追悼して行動が行われてきたが、「オークリッジは広島に投下された原爆を生み出したところだ。ここで犠牲者を追悼し、核兵器に抗議することは特別に重要だ」、「今すぐ核兵器廃絶を!」、「核兵器に税金を使うな!」などと訴え行進した。
いずれも「しんぶん赤旗」が写真を付けて伝えている。
朝日新聞7日の「核軍縮へ行動の時」は、「核兵器禁止条約をめぐる各国の態度」を図で示し、「核の傘禁止条約に不賛同」では安倍首相の「努力を積み重ねる」の本心がどこにあるかを突いている。日本政府のように「核抑止論」にしがみつくところからは、松井一美広島市長のように核兵器は『絶対悪』とする気持ちは生まれない。そんな日本政府はどんな「努力を積み重ねる」のか、まったく不明な安倍首相あいさつである。

明日9日はナガサキの原爆の日だ。



























































































よくやった!NHKスペシャル

2016年08月06日 | 憲法守るべし
リオオリンピックがいよいよ始まった。地球の反対側の南半球リオは時差12時間、季節は冬。2020東京オリンピックはまさに今が開催期間の終盤、マラソンやトライアスロンなどハードな種目がつづく予定になっている。
7月下旬から8月上旬は、日中はもちろん、夜になっても蒸し暑さが持続する猛暑日、熱帯夜が連続することは今年もまさに現在実証中。こんな中で選手と観客の健康を守れるのか?・・・高校野球夏の大会で十分経験を積んでいるから大丈夫!!???

今日はヒロシマの日。
突然大統領になったトルーマンは原爆開発計画および原爆投下について正しく理解できないまま、「破壊効果が最も高いと期待できる都市」を標的に原爆投下したい軍に押し切られ、大統領の明確な決断がないまま広島と長崎への原爆投下が実行された。
市民の大量殺戮を目標にした投下だったこと、女性や子どもを殺戮したことをトルーマンは後悔していたにもかかわらず、「命を救うため原爆を投下した」と後付の理由をつくりあげたことなどを、アメリカの未公開だった資料を見つけ丹念に掘り下げたNHKスペシャルに拍手を送る。
オバマ大統領が広島を訪問したこととあわせて、多くのアメリカ人に考えを変えさせるきっかけになるに違いない。

「教育の中立性」でもアベ政治を許さない

2016年08月04日 | 憲法守るべし

盛岡駅前広場で披露された伝統さんさの「太田さんさ踊り」保存会の太鼓と踊りです。小鷹さんさの太鼓のリズムや踊り、衣装も少しずつ違いがあるようです。打ち手も踊り手もダイナミックに体をくねらすところは共通です。
岩手の県名の由来とさんさ踊りはつながっています。からしだねさんが調べられた通りで、盛岡の三石神社には鬼が手形を押したと伝えられる大きな石とその周りで人々が喜び踊ったという広場があります。
盛岡にはちょっとわるのり?とも聞こえるロックハンドと名乗るパチンコ店もあります。

ところで、山に行っている間に閉じたようだが、自民党は〝図に乗って〟ホームページで「教育の中立性を逸脱した」教員と学校はないか調査を呼びかけていた。「教え子を戦場に送るな」、「安保法制は廃止」などと主張する教員を摘発する「密告」のすすめであり、ここまでやるかと驚くとともに空恐ろしい思いがした。
もちろん、教員の考えを押し付けて「教える」のは間違った教授法であるが、権力をもつ者が「密告」を奨励して摘発するのはもっと間違っている。
政府・政権党の主張にたてつくものは、教育現場から「民主的に」〝追放する〟道をまた一歩大きく進めた。きっと国会や地方議会の場で、日本会議系の議員などが「密告」をもとに文科省、教育委員会に猛烈な圧力をかけるだろう。国民・住民は不当な攻撃から学校と教員を守るためにたたかって、教育の中立性を守る・守らせるのは主権者であることを示す心構えを固めなければならないと思う。
憲法を守るたたかいと一つになって、教育でも「アベ政治を許さない」覚悟が必要だ。