みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

〝エリートグループ〟が守ろうとしているものは?

2016年09月24日 | 憲法守るべし
ミゾソバとツユクサが一緒に咲いていた。「田の溝をこんもりと覆うようにして、ソバによく似たこの花が咲くころ、北上山地の山間で秋ソバの収穫が始まる。」(沢口たまみ著「岩手の野草百科」)


ななしさん、からしだねさん、コメントありがとうございます。それについて私の考えを書きます。

昨日の「しんぶん赤旗」に、政府が沖縄県に本土の機動隊を投入してまで強行している米軍ヘリパッド工事の現場を上空から撮影した写真が載っている。やんばるの森の中に二つの大きな円が接するように並んだ赤土がむき出しのヘリパッド建設予定地「N1地区」。
赤土防止柵の設置や裸地の被覆などの措置がされないままで「沖縄県赤土防止条例」違反が明らか。
資材搬入道路の建設も、管理署との事前協議に反する大量の樹木を伐採して進められている。沖縄防衛局は、はじめ資材搬入は環境に配慮して、モノレールを敷設して行うとしていたが、突然、トラックによる搬入道路に変更し、道幅も県に報告していた3mから6mに拡げて工事している。樹木の伐採量も倍増しており、無届の違法森林伐採だ。

ななしさんは、日本の指導層は自らをエリートグループと考えていて、「民衆を裏切っても、エリートグループを守らねばならない。そういう意識が支配層にある。」と言っているけれど、政府が、違法の上に違法を重ねて、沖縄県民・国民を弾圧して強行する様を見ると、ちょっと違うような気がする。もちろん結果とすれば「自らを守る」ことになるのだけれども、日本の与党あるいはそれにちかい政治家や官僚が守ろうとしているのは「自らよりもっと大きなもの」ではないだろうか。

岩手の特A・新ブランド米「銀河のしずく」が出るよ

2016年09月21日 | 憲法守るべし
岩手県が開発した米の新品種「銀河のしずく」の稲刈りが始まった。(NHK盛岡のTVニュース「おばんですいわて」の画面)


県が10年かけて作り出した岩手のオリジナルブランド米で、茎が太く短く倒れにくいので台風にも強く、機械で刈り取るのに適している。試作段階を終えて今年から市場めざして本格生産に。盛岡より南の北上盆地の水田で栽培されており、今日、達増知事が矢巾町の農家の田圃で機械を操作して稲刈りをした。

もちろん味など品質は最高位の「特A」の評価を昨年の品評会で獲得している。噛むほどに甘みが増してくるというから、ぜひ皆さんご賞味ください。
岩手を宣伝するついでにもう一つ。岩手オリジナル品種ではないが、「岩手県南産・ささにしき」も「特A」で、おにぎりにしたら抜群の味との評判あり。

何たることか!大雨、台風のたびに堤防決壊とは

2016年09月20日 | 憲法守るべし
何てことだ!!台風16号が九州南部に上陸しその後四国、近畿南部を席巻。またまた各地で洪水が発生し道路、家屋などが浸水。
日本には毎年何個かの台風が上陸するのが常識だが、これほど台風が来るたびに洪水や山崩れなどの土砂災害で大きな被害が出るのは異常ではないか。温暖化など自然環境が変わっていることは確かのようだが、それに対応した「国土強靭化」は口先だけで後手どころかまったく効果が見えない。台風のたびに、大雨のたびに堤防が決壊するなど許されることではない。
北朝鮮だ、中国だと過敏に反応し、軍事力強化は即座に進めるのに、これほど繰り返し水害が発生しているにもかかわらず、国民のもっとも身近なところでの命とくらしを守る対策はとられていないと言いたい。
与党はもちろん、野党もこれほど繰り返し繰り返しの水害発生に、被災者にお見舞いの言葉は述べても危機感が感じられない、無策に対する怒りが感じられない。
被災に対する救援・支援の充実は当然だが、災害の発生を減らす対策も抜本的に見直すべきだ。臨時国会の一つの大きなテーマにして激論を交わしてほしいと思うができるだろうか。

この頃の政治は唖然とすることだらけ

2016年09月18日 | 憲法守るべし
          猫じゃらし。赤まんまのアクセントがなくても輝いてます。


政府は、米軍ヘリパッド工事に自衛隊ヘリを投入して車両、重機を搬入した。
災害現場で被災者を救出したり救援物資を届ける自衛隊ヘリの活躍に、TVの映像を通して国民が〝親近感”を拡げている。それをいいことに、沖縄県民・国民の頭の上を車両を吊り下げた自衛隊ヘリを飛ばすとは。「自衛隊は米軍の下請けか」と怒りの声があがったのは当然。
福岡高裁那覇支部が、沖縄県・翁長知事の辺野古埋立承認取り消しは「違法」とする判決を出した。国の言い分に従い、「普天間の危険を除去するためには埋め立てを行うしかなく、これにより基地負担が軽減される」、「辺野古に反対する民意には沿わないにしても、基地負担軽減を求める民意に反するとは言えない」と断定して翁長知事・沖縄県民を「唖然」とさせた。
「本来あるべき姿としては、沖縄を含めオールジャパンで最善の解決策を合意して、米国に協力を求めるべきである」と和解勧告した同じ裁判長の判断とは信じられない。
鶴保沖縄・北方担当相の「注文はたった一つ。早く片付けてほしいということに尽きる」発言にも唖然とした。
日銀が、「2年程度で物価上昇率を2%にする」ために大規模な金融緩和をしたが、3年半たっても目標が達成できないので「できるだけ早期に」と改めるそうだ。早期に改めるべきは、アベノミクス応援の金融政策だろう。
富山市の自民党議員の政務調査費流用といい、豊洲市場移転をめぐる自民党都連の利権と都幹部の独断など自民党政治の堕落が目に余るが、それに対して〝果敢に戦いを挑む〟小池都知事に庶民が喝さいを送る。そんな図式がTVなどを通じてつくられている。例によってまた始まったかというところだが、小池知事が豊洲市場問題を徹底解明する、都政のドンと戦うと言っているところは応援する。ぜひそうやってほしいと思う。




やはり出てきた、見えてきた

2016年09月15日 | 憲法守るべし
秋の草むらには赤まんま、猫じゃらし、赤つめくさなどが雑然と生い茂っていた。“雑草”などと言われるがこれはこれで美しい。


築地から豊洲への市場移転が、最初からあった「食の安全」の問題に加えて、東京オリンピックまで絡む「利権」の問題、さらには全く勝手な「工事変更」の問題まで出てきて、もうただの「移転」に賛成・反対の問題ではなくなった。
議会や都民には提言通りの工事を行ったかのように説明しておきながら、実は盛り土をしないで主な建物の下を空洞にしていたことが発覚した直後から、担当部局だけの判断でこんなことがやれるのかと疑問に思った。そして知事がまったく知らない間にこんなことができるはずはないと勘ぐっていたわけである。その勘は当たっていたようだ。
当時の石原都知事が、「海洋工法の箱を置く工法が費用も工期も抑えられる」ようなことを〝つぶやいた〟そうだ。知事選挙では圧倒的な支持を集め、暴言もへっちゃらな〝実力者〟知事の〝つぶやき〟を気が利くお役人たちが「知事の意向」と思い込んでも不思議はない。
石原さんは「東京都庁は伏魔殿だね」などととぼけていたが、少しだが本当のところが見えてきたのではないだろうか。これも勘繰りだけれど・・・。



パラリンピックはおもしろい

2016年09月10日 | 憲法守るべし
からしだねさん、写真をほめていただきありがとうございます。今日4時少し過ぎ、南の空に青空の下秋の雲がゆっくり流れて、その奥に半月が白く浮かんでいました。カメラを持っていなかったのが残念です。明日のチャンスを待ってみます。
ミニトマト。自然の色ってほんとうにきれいです。

パラリンピックが始まった。昨日は特に、柔道の広瀬選手と家族に拍手をしながら、「お父さん金メダルじゃない」と大泣きする小さな娘さんがかわいくてこっちも笑い泣きしてしまった。きっと日頃お父さんの一生懸命な姿を見て、家族が励ましているのを見聞きして、必ずお父さんは金メダルを取ると信じて観客席で一生懸命応援していたにちがいない。こういう「金じゃなければ」には共感する。
パラリンピックの選手は「日本のために」競技して「日本のためにメダルをとる」より以上に、自分を超える・不可能を可能にすることを目指して競技しているようですがすがしい。
もちろんオリンピックの選手もその点は同じだろうが、国民が「メダル競争」を期待するからだろうか。いやもっと別のところの声が「お国のために」を押し出しているのだろう。女子マラソンの福士選手のコメントなどなかなかおもしろいと思うのだがそうとう叩かれた。バッシングの根拠は「国の代表らしくない」にあるらしい。
それはともかくとして、パラリンピック特有の競技は、試合・競技が成り立つように実によく工夫されている。それも見どころと思う。


核兵器禁止条約を主張していた中国だが・・・

2016年09月09日 | 憲法守るべし
山ではよく季節外れの花を見るので珍しいことではないですが、来年春に咲くはずのシャクナゲが今が咲いてしまった。


中国の経済を背景にした外交は、ついにアセアン諸国を黙らせてしまったのだからすさまじい。
南シナ海の島嶼をめぐって領土問題や漁業などで中国と対立していたフィリピンもベトナムも、インドネシアも首脳会議の場で「仲裁裁判所の判決」に触れなかったらしい。会議声明にも載らなかったと伝えられている。
仲裁裁判所に訴えて〝勝利〟したフィリピンが、その判決をどう活用するかはフィリピンの考えがあるだろうが、自国の沖合の環礁を中国が近々埋め立てるなどの工事を始める動きを激しくしているときに、ドゥテルテフィリピン大統領の言動は少々情けない。
じつは、マレーシアで行われていたアジア国際政党会議でも類似したことが起きていた。
アジア各国の政党が、主義や政権党、野党にかかわらず参加して自由に意見を述べあい、一致したことを最後に宣言として発表する。今回は9回目の会議だが、これまで自民党なども参加しているそうだ。
この会議の宣言起草委員会が全員一致で確認した宣言案を、起草委員会で反対しなかった中国共産党が、こともあろうに採択直前に文章を変更させるという、民主的な会議運営など眼中にない驚くべきことをやってのけた。前回、前々回の宣言にもあった「核兵器禁止条約の速やかな交渉開始」の文言を削除してしまった。
参加した政党の多くは、「宣言が出せない・分裂の事態を避けるため」中国共産党のごり押しを容認したが、最後まで中国共産党の言動に同調しないで厳しい批判と説得を続けたのは日本共産党だった。そして、宣言には「部分的保留」を表明した。(しんぶん赤旗)
核兵器禁止条約のための交渉を始めることは国連作業部会が総会に勧告した圧倒的多数の国々の声、日本国民の願いである。世界の声に背を向け、民主主義を踏みにじる中国共産党の態度を厳しく批判したのは当然である。





北方領土は4島か?  その6

2016年09月07日 | 憲法守るべし
北方領土問題は、日本の侵略戦争の結果であるとともに、ソ連(ロシア)の覇権主義的領土拡大要求に原因がある。

第2次世界大戦末期、ドイツの敗北が明らかになると、アメリカはソ連の対日参戦に期待を寄せた。1944年秋、日本本土に侵攻して勝利するまでに2年以上かかり、さらに100万以上の兵士が犠牲になるとアメリカ軍部は考えていたという。ルーズヴェルト米大統領、チャーチル英首相、スターリンソ連首相の三首脳によるテヘラン会談、ヤルタ会談でルーズヴェルトが要請し、スターリンが積極的に応じてドイツ降伏後ソ連が対日参戦することが決まった。

ヤルタ会談を準備する過程の1944年12月、スターリンは米国の駐ソ大使ハリマンとの会談で、ハリマンの「参戦に関連する政治的要求は何か」との問いに答えて具体的に領土要求を説明した。「千島列島及び樺太南部はソビエトに返還さるべきである」、「ソビエトは再び遼東半島の旅順、大連を含む諸港と周辺地域を租借したい」、「(満州の)東支鉄道を租借したい」などと述べた。
この会談の2か月後に米、英、ソ3か国は、ソ連がドイツ降伏後2~3か月で、スターリンが求めた「領土要求」を条件として対日参戦する協定を結んだ。(1945年2月、ヤルタ協定)

連合国の第2次世界大戦の戦後処理の基準を定めた「カイロ宣言」(1943年12月)は、連合国は「自国の為に何等の利得をも欲求するものにあらず、又領土拡張の何等の念をも有するものにあらず」とし、連合国の目的は、「日本国より、第一次世界戦争の開始後に奪取・占領した太平洋の一切の島嶼を剥奪すること、満州、台湾、澎湖島など清国から盗取した一切の地域を中国に返還することに在り」、又「暴力および貪欲により日本国の略取したる他の一切の地域より駆逐せらるべし」と規定している。

アメリカ、イギリスはカイロ宣言の当事者だから、ソ連の領土要求が不当なものであることに気付かなかったはずはない。自ら宣言した基準に反する千島返還、さらにカイロ宣言の当事者である中国(中華民国)に対する帝政ロシア時代の租借権の復活まで求めたスターリンの不当な領土要求を黙認したアメリカの態度も批判されるところである。  =おわり=








北方領土は4島か?  その5

2016年09月05日 | 憲法守るべし
日本政府が「4島」だけを北方領土としてロシアに返還を求めているのは、サンフランシスコ平和条約の他にもわけがあるようだ。

今、日ロ首脳会談とともに領土交渉が注目されているので少し調べているところだが、共産党志位委員長の著書(「綱領教室」第1巻)の中に「1955年に、日ソ国交正常化交渉が始まります。日本側全権だった松本俊一氏が『モスクワにかける虹』(朝日新聞社、1966年)という回想録を書いています。これを読みますと、最初にどうやって領土交渉を始めたかというと、『歯舞諸島、色丹島、千島列島、及び南樺太が、歴史的に見て日本領土である』と、ここまで大風呂敷を広げた『覚書』をソ連側に突き付けています。・・・・ただし、この回想録を読みますと『しかしながら交渉の終局においてこれを全面的に返還させるという考え方ではなく、弾力性を持って交渉にあたることを示したのであった』と書いてあります」との記述を見つけた。
志位さんは続けて次のように書いている。
「まったく国際的道理も何もなく、交渉を始めたのです。・・・・こういういい加減な交渉のなかで、ソ連側が『歯舞、色丹を日本に引き渡してもいい』とほのめかすと、〝これでまとめてもいいのでは〟と東京に訓令をあおぐわけです。ところが東京から返ってきたのは、、突然の方針変更となって〝国後、択捉は千島列島でないから返還せよ〟という新見解で交渉せよというものでした。」

この交渉は翌年、「日ソ共同宣言」としてまとめられたが、「平和条約締結交渉を続ける」こと、「ソ連は平和条約締結後に、歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」ことが決められた。
日本政府は、「国後、択捉の領土問題が残っているので56年には平和条約が締結できなかった」と主張しているそうだが、日本政府に北方領土問題に対する世界に通用する確固とした姿勢がなかったことが解決を難しくしているのではないだろうか。
北方領土問題を解決するということは、(ソ連・)ロシアの領土拡大策の誤りを正すということでもある。ロシア経済問題担当の大臣を置いて経済協力を発展させれば情勢は開けるのだろうか。







北方領土は4島か?  その4

2016年09月04日 | 憲法守るべし
歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島、そしてウルップ島以北の千島列島が日ロの間で平和的で正式な条約によって確定した日本の領土であるにも関わらず、日本政府は歯舞、色丹、国後、択捉の4島だけを「北方領土」としているのはなぜか。

一つは、サンフランシスコ平和条約を受け入れているためだろう。
同条約第2条C項は、日本は千島列島並びに樺太の一部とこれに近接する諸島を放棄すると定めていて、吉田茂首相はこの条約を受諾する演説を行い、その後国会が批准した。。
「サンフランシスコ平和条約によって『千島列島』放棄を受け入れているので、『千島列島』は日本の領土とは言えない」というのが日本政府の立場だろうと思う。

しかし、サンフランシスコ平和条約第3条は、南西諸島や小笠原諸島などをアメリカの施政権の下に置くことを定めているが、これらの島々はすでに日本に返還されている。つまり、サンフランシスコ条約の定めは不動ではないということだ。
日本政府は、ソ連はサンフランシスコ平和条約に署名しなかったから、ロシアはそれについて言う権利はないとしているが、それ以前に日本政府はサンフランシスコ条約の縛りから解放され、本来の日本の領土を国際社会に向かって正々堂々主張すべきだ。日ロの交渉でも当然そう主張すべきだ。