みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

ある絵本のこと

2021年02月13日 | 憲法守るべし
森喜朗さんの発言を批判しながら、じつは、私自身がまだまだジェンダーについて語る自信はない。森さんと同じようなところがいっぱいある。
ずいぶん前のことになるが、「ジェンダー」ではないが、「人種差別」でこんなことがあった。
サンボという名の黒人の小さな元気な子どもの物語で、最後は「トラがぐるぐる回っているうちにバターになりました」というとても楽しくて面白い絵本があった。たいていの保育園や図書館には置かれていた人気の絵本だったが、「〇〇サンボ」の表現は差別的だというので図書館や書店から消えた。
初めは、差別しようとしてつけた「題」でもないのを問題にするのはどうかしていると思った。しかし、議論を聞いているうちに、差別を受けている(受けてきた)人々が、その言葉をどう感じている(感じた)かが問題なのだと解ってきた。どんな歴史の中で生まれ、使われてきた言葉か、それも問題だ。
使う側に悪意があったか、なかったかより深いところに考えるべき問題があった。
差別や不平等を当たり前のこととする常識の中で暮らしていれば、自然に差別や蔑視に鈍感で受け入れる体質が育つ。特にも森さんと同じ世代の人間は、より長く浸かってきたのだから、差別と闘っている人々の運動から学んで、考えを磨いていかなければならないと思う。
そうしなければ「年寄りだからダメ」という〝差別〟はいつまでも続く。

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