原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

からっぽな器になる。

2011-07-28 | 徒然なるままに
震災以後、
さまざまな感情を抱えて来た。

不安、恐怖、悲しみ、そして怒り。

自分のものだけでなく
ひとの感じていることも
自分の中に入って来た。

世界中の人たちのメッセージを
you tubeで見るたび
感謝の気持でいっぱいになり、
被災地の映像を見て、
被災地のひとの話を聞き、
被災地を訪れ、
やるせない思い、
無力感でいっぱいになった。
温かい気持も同時にもらった。

こんなにいろいろいろいろ感じている日々が
ずっと続いていたんだなあ、とあらためて思う。

そしてもうすぐ8月。
毎年、8月の初めの週末には
長野で合宿をしている。
おかげさまで、
今年で10年を迎える。

震災以後は、この合宿も無事に開けるかどうかと危ぶんでいた時期もあったけれど、
おかげさまで来週末を迎えられそうです。

たかだか2泊3日だし、
人数も20人に満たないし、
小さなイベントだけれど、
わたしにとっては
毎年タマシイを注ぎ込むような
大切な大切な行事です。
(終わるとバッタリ倒れるのも、変わらない…)



毎年、生きていることや身体への感謝を、とみなさんにお伝えしているけれど
今年はさらに、それを共有できればと思います。
感謝と祈り。

そしてそんなイベント(というより儀式に近いかもしれない)を迎えるにあたり、
自宅修行中。
わたしにとっての修行とは、
「からっぽな器になること」だ。

こうありたい、こうせねば、こうあるべき、こうあってほしい、
そういうある種の「欲」を手放し、
ただの「器」になる。

今年は内側のざわめきが大きくて
なかなかその状態になれなかったのだが、
やっとそれを日常的に感じられるようになって来た。

ただひたすらに掃除をしたり、
蝉の声と風の音を聞いたり、
猫のトイレをきれいにしたり、
かぼちゃを蒸かしたりしながら、
ときどき、台所で踊る。

肩も壊しているし、
思いきり動くことができないのがもどかしいが、
それも忘れて、ただ踊ってみる。

そういうときの踊りは、
柿田川湧水群の池の底から
水がわき出しているような感じで、
(ビジュアルだとこんなイメージなのです)
ただ気持がいい。

そしてただ、それだけである。

それが気持いい。

からっぽになると、
ふっと感じるもの、見えてくるものがある。


そしてそれこそが
信頼するに足るものなのだ。

はたから見たらおそらく、
ただぼんやりうろうろしているだけのようなこの時間が
わたしの「内部」と「身体」をつなぎ、
調整して行く。

来週に向けて。



来て下さる方達が
タマシイの息吹を取り戻し、
喜び、泣き、笑い、歌い、踊り、
内側から浄化される時間と空間を
今年も作って参ります。






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「光のほうへ」7/23のダンスセラピーWS

2011-07-21 | ダンスセラピークラス/スケジュール
311以後のいろいろな記事を読んでいたら
震災後に多くの方に共通して感じていたもののひとつに
「無力感」がありました。
特に、創作や文筆に関わる仕事をしている方たちの文章には
それを強く感じました。

むりょく-かん【無力感】 自分が無力であると分かったときの、虚脱したような感じ。(三省堂 大辞林)

自然が日頃は秘めている大いなる力を振るう時、
それは「猛威」となり
わたしたちの予測をはるかに越えたものになる。
そしてそのたびに人間は打ちのめされ、
自然に、そして自分に問いかけます。

社会全体で大きな問題が起きているときは
それを考える人もふえるけれど、
自分の中のテーマとリンクさせて捉えるチャンスでもあるかもしれません。

社会が閉塞して、希望が見えないときに何か起きることは、
変化のチャンスとも捉えられます。
この時期に自分自身の内側で起きていることも
同じように変容を促す何か、といえるでしょう。

そして「現実」の厳しさばかりに目を向けるのではなく、
もっと先のほうの何か、
もっとイマジナリーな何かに目を向けることが
変化の助けとなります。

イマジナリーな世界の中で
自分という「地図」を「全体」として捉え、
wholism的な視点から見渡してみましょう。

そして、光を見つけて、
光のほうへ。

内なる光としっかりとコンタクトしていきます。

しなやかな強さを持ちながら
生きていくために。


<内容>

呼吸法/からだほぐし/インナーワーク/イメージムーブメント 等を中心に行います。


※内容は当日のグループの状態により変更することがあります


★準備いただくもの:動きやすい服装(靴は不要)・筆記用具

★場所・時間:7/23(土) 14:00-17:00

 
青山道場
  地下鉄銀座線「外苑前」駅下車。246を渋谷方向に歩き、ベルコモンズを右折。
  無印良品の先の眼鏡屋の角を右折。50Mほど歩くと左側に原宿教会、隣に
  黄色い壁がまぶしいブラジル大使館。その真ん前、福沢ビルB1。駅より徒歩5分
  (※ハーゲンダッツは現在インテリアショップになっています)



★参加費:
 一般 5.000円  学生 3.000円
(お支払いは当日/学生証をご持参下さい)


コピー&貼り付け=======

ダンスセラピーWSお申込書(初めて参加される方用)

お名前:
参加日:
参加なさるうえでの興味、やりたいこと、気になっていることなど:
当日連絡のつくtel:

-コピーend======

※予約制 harakyon☆m02.itscom.net(☆→@)までどうぞ。


◆8月以降のWSスケジュール

ストレッチクラス   8/28、9/11(いずれも恵比寿)
ダンスセラピークラス 8/27、9/24、10/22、11/26、12/17(いずれも外苑前)

◆エナジーダンス合宿「BODY&SOUL」vol.10

8/5~7(金~日)
長野県上田市 女神山ライフセンター
http://blog.goo.ne.jp/kyondance/e/1a8aaec1ebf6a6c833f1d791a2714493
もうすぐ!!!
今年はおかげさまで合宿10周年、青山クラス15周年です。
夏はやっぱり弾けましょう♪♪

あと少し、お申し込み受付中です!!!
お問合せもお気軽に!


◆「ダンスが見たい 13」

このシリーズも長くなりました。
今回は結構ベテランが出ていますねえ。そろい踏み。なかなか豪華です。
わたしのダンスの師匠、柴崎正道さんは23日。
インプロダンスの師匠、岩下徹さんは24日。

「ダンスが見たい13」
http://www.geocities.jp/kagurara2000/d13


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4ヶ月。

2011-07-12 | 徒然なるままに
今朝、何かの夢を見ていて
ああ、まだまだ4ヶ月しか経っていないんだなあ、と
なぜか思いつつ目が覚めた。



あの日から、4ヶ月。

とても早かったような気もするが、
あの頃東北では雪が舞っていたのだ。
その東北も今日、梅雨明けした。

まだ避難所を訪れたときのことが書けていないのが、
ずっとひっかかっている。

昨日のWSの帰り、
アシスタントをしてくれているヤヨイさんといろいろ話した。

避難所の話をした。
そこで出会った方とどんな話をしたかということを
自分のコトバで語った。

彼女はおそらくそのシーンをありありと想像しながら聞いてくれたのだと思う。

彼女の目に、涙が光る。

わたしのことばも、つまりがちになる。

そこにあったのは
避難所にいた方を憐れんでいるわけでもなく、
人としての共感、ということが近いだろうか。

誰がその立場になってもおかしくない。
人の痛みを想像するということは
そういうことなのだと思う。
それが共感だ。

きっとわたしもそんな風に話していたのだろう。

まだまだことばにならないことはたくさんあるが。

夕方のニュースを見ていたら
避難所で話をしてくれた女性がインタビューに答えていた。

あのとき、見せてくれた写真をカメラの前でも見せながら。



まだまだ4ヶ月。

これからも長いし、
家族を亡くされた方が
喪失感に向き合い始める時期と思う。

世間は原発のことで持ち切りだ。

町はすっかり震災前と同じような雰囲気になっているし、
テレビも、ニュースを除けば
地震が起きたことも、原発事故がまだ収束していないことも全く分からない能天気ぶりだ。
菅総理はついに収束までに「何十年」と発言した。

日本では史上四番目とされるこの大きな災害は、
被災地だけではなく
多くの人の心に傷を残している。

傷というものは生涯消えるものではない。
そして今回の事故では未来への大きな負の遺産も残してしまっている。


それでも、傷を抱えながら生きていこう。

だからこそ、それをバネにして生きようとするひともいるし、
新しい技術を開発するモチベーションを持つひともいる。
その傷に敬意を払うことで
周囲や、環境に対して
さらなる愛情を持っていくことができるから。

今日もいい天気だったから、
太平洋沿岸の海もさぞかし青く美しく輝いていたことだろう。

今日の自分は、ずっと胸の中に悼みと痛みをを抱えている。
でも、今日の蠍座の月のこうこうとした輝きも、とても美しいなあと感じた。

今夜は、
汚してしまった海へ、ごめんなさいと祈りを込めて眠ります。


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内なる癒し手とともに~7/10のヒーリングストレッチ&リラクセーション

2011-07-08 | ヒーリングストレッチ&リラクセーション
東京は、空梅雨??真夏の暑さが続いていますね。
毎年のこととは言え、湿度の高い暑さには
どうしてもだるさが伴ったり、体調がすぐれないことも多くなります。

体調を崩すと気分もそれにひきずられて落ち込みやすくなったり、
やる気がうせてきたりします。
暑い盛りに外出を控える方も多いことでしょう。

でも、気持を切り替えるためには
身体へのアプローチがとても有効です。

少しずつ動いて、呼吸を深くしていくことで
ただ動かないでいるだけのときとは違う
深いリラックスが得られます。

そのリラックスの時間こそ
わたしたちの内なる癒し手の力を引き出してくれます。

生きている時間の多くは、
「~ねばならない」「~べきである」などの思考や
過去への後悔、未来への不安などに知らず知らずのうちに
割かれていることが多く、
純粋に「今、ここにいる」ことがないことがほとんどです。
子ども時代を除いて。

今をしっかりと感じるには、まず身体感覚から。
そして、内部の感覚に降りて行くことで
自分の内なる癒し手にアクセスする時間となるのです。

愛情と感謝を込めて、
内なる癒し手とともに過ごしてみて下さい。
そして内なる癒し手をご自身が癒すことも意識してみて下さい。

311以後の世界。
この混沌とした状態は、まだまだ続くでしょうが、
ご自分の内側にある世界としっかりつながり、
希望とともに
どうありたいのか、どうしたいのかを知り、
この時代を生き抜いて行くチカラにしていきましょう。

自分自身が何をどう選択するかが、今後はさらに重要なことになっていきます。



◆日時:7/10(日)14:00~16:30
◆場所:恵比寿社会教育会館 和室(JR恵比寿駅/日比谷線恵比寿、広尾駅下車。
渋谷駅、恵比寿駅からのバスもあります)地図

◆参加費:3,000円(ナチュラルフーディスト ヤヨイさん手作りのオーガニックスイーツとお茶つき)

◆動きやすい服装でどうぞ。(着替えもできます)
 リラクセーションの時間がありますので、ブランケットなど身体にかけるものをお持ちください。

※予約制 お申込みはメイルで以下までどうぞ。 
harakyon☆m02.itscom.net(☆→@)


このクラスでは
・心身の緊張をほぐす呼吸法
・座位のからだほぐし、ブロックリリースのためのストレッチ
・仰臥位でのリラクセーション、イメージワーク、インナーワーク

を中心に、静かに穏やかに
ご自分の心身のケアができるプログラムとして構成されています。
ワークではご自分の状態に集中して過せますので、
グループが苦手だったり、人とあまり関わりたくない気分でも
ご自分のペースでゆったり過していただけます。
初めての方も、安心して参加いただけますよう配慮しています。
お気軽にどうぞ♪

※ワーク後にお茶と安全な素材の手作りのお菓子を提供しております。

身体がほぐれたあとは、とても味覚がはっきりするのです。
お茶を飲みつつ、身体のこと、環境のこと、タマシイのことなど
そのときによりいろいろな話をしています。
読んで面白かった本など、シェアしたいものがあればどうぞお持ちください。

お風呂上がりのようにゆっくりするだけでも、もちろんOKです♪

みなさまの参加をお待ちしています。


☆7~8月のスケジュール

7/23(土)8/27(土)ダンスセラピークラス(外苑前)
8/28(日)ヒーリングストレッチ&リラクセーションクラス(恵比寿)

8/5~7(金)~(日) エナジーダンス合宿WS(長野 女神山ライフセンター)
お申込み受付中です。お早めにどうぞ!
(右のバーに記事ページが表示されています)


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身体の記憶、身体の受難

2011-07-05 | 身体/ダンスから学ぶこと
昨夜は徹夜をして一睡もしていなかったので
今日はしびれるように眠くなって床についた。



夢を見た。
南三陸の避難所にいる。
さまざまなひとが、
暑さにも不便にもじっと耐えている。
だから避難民でもない自分もこの状態に耐えるのだ、
とか思っているうちに目が覚めた。



身体中にじっとりと汗をかき
いつ食われたのか、
虫さされのかゆみが耐えがたい。
暑いとはかゆいことなんだなあ、とぼんやり思いながら
諦めて、今起き出した。


精神医学の神田橋條治先生と電話で話したことがある。

先生は「身体は魂の具象化だ」と仰った。
身体は魂を苦しめるものになることもあるけれど
魂というものをとりもどすのが
ダンスセラピーである、と。

魂=宇宙の中で
<生命体>という異端の有様が生まれて来て
その中に残っているものが魂である、といわれたのだった。



あるひとにこんなことをいわれたことがある。
「キョウコさんは優しすぎる。受け取りすぎる、感じすぎる」

…決して優しいわけではないのだが。



そして昨日、
「シャーマンは人間の肉体を持っているのに
(肉体では受け止めきれないような)それ以上のもの(魂の部分)を受け止める。
だから肉体=人間としての部分が傷を負うのです。
でも、だからこそシャーマンなのです。
シャーマンは傷つくものなのですね」

と友人に言われた。


宿命、というニュアンスに、わたしには聞こえた。

ああ、と何となく腑に落ちた。



わたしが感じる何かは身体のことなのだけれど
身体=魂、
と感じることがしばしばあるからなのだ。


身体の奥にしっかりとある魂。
あるいは身体そのものを包むエネルギー。

身体は一般的な見方では非常に物理的で物質的なものだが、
わたしにはそれだけを感じるものではない。

そのひとそのものの、宿っている魂や
そのくすみ、傷ついている部分などが
理屈を越えて伝わってくるのだ。
(もちろん、ON/OFFはつけている)


きっと大昔のヨーロッパなら、魔女狩りされていただろう。


一般社会でこんなことを言ってもほとんど理解されないのは
いやというほど体験している。
怖がられたり、気持ち悪がられたりもするだろうということも。
なのでいつもは言わない。
でもなぜか今日はここに書きたくなっているので、書くことにした。

自分のことを、ヒーラーとか言い切ってしまえる職業のひとなら
ある意味楽なのかなあ。


さっき見た夢では
わたしは避難民ではなく、
現実と同じく一過性のボランティアという立場でいたけれど、
そこに住まう人々がじっと耐えているんだ、ということに同化し、
同じようにここで耐えるのだ、と
深い部分で思ったのだろう。
が、肝心の肉体は暑さとかゆみには耐えきれずに目が覚めたのだった。


どうしようもないこの生理的な感覚。
それこそが身体を生かすものでもあり、
この世界にグラウンディングしている身体たるゆえんだ。

この不自由な身体があるからこそ、
わたしたちはこの世界にとどまっている。


起きてすぐに、窓を開け
エアコンも稼働させた。


ダンスというメディアは、
身体を通して発信される。
セラピーの技法を通して
魂も共振させていく。
身体と魂が乖離していても
それをまた同化、調和させるのが
自分の仕事なのだと思う。


なので、こんな夢を見ても仕方ないなあとも思うが、
生理的なことがそれ以上、わたしに無理をさせることがなかったのかもしれない。


そして、アタマで考えている以上に
南三陸の記憶がわたしの身体に刻まれているのだなと感じた。


南三陸を訪ねたときの記事がまだなかなか書けないでいたが、
これでやっと書けるな、と今思っている。


昨日会った友人に
あなたにとって今まで会ったシャーマンとは?と聞いてみたところ
沖縄のあるユタの方とわたしなのだそうだ。


やれやれ。

でも、これを生きることを。これからもそうしていくであろうことを
わたしはどこかで覚悟し受容しているように思う。

もう、不必要なことまではしないけれど。



悲しみと喜びは背中合せのようなもので、
悲しみをどん底まで受け入れる覚悟をしたひとには
生きていることそのものが奇跡であるという
大きな大きなギフトが必ずやってくるということを
伝えておく。


そして、身体と魂を調和させて生きたいと思ったら、
傷を癒したり、身体の周りを覆っているくすみを取り除いたりするサポートをします。
(それができるのはご自分だけ。わたしはそのお手伝いに過ぎません)


身体を張って待っております(笑)



ああ、もう朝だ…!



今日もみなさまにとって、良き日でありますよう。


コメント (2)
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